黒翼の男と“世界の再定義”
【封印都市・結界門前】
轟音とともに結界が破られ、空が黒く染まった。
暗黒の渦の中から、黒衣の男がゆっくりと現れる――背中には禍々しい“黒い翼”。
「……初めまして、再構築者ケント・タカハシ。
私は“ロア=ネザレル”。この世界を終わらせる者だ」
「お前が……」
ケントは思わず息を呑む。その存在は、まるで災厄そのもののような重圧を放っていた。
リリアンが一歩前に出る。
「ロア……あなた、まさか“転生核”を使ってるの!?」
ロアは冷たく笑う。
「そう。神が与えし“転生核”――それを利用することで、私はいくらでも命を再定義できる。死も、時間も、因果もすべて書き換えることができる。つまり…この世界の“上位存在”になるということだ」
「そんなことが許されてたまるかよ!!」
ケントが叫ぶが、ロアは淡々と返す。
「だが君も同じものを持っているのだろう?“核”がなければこの世界に存在すらできないはずだ」
「……!」
リリアンが息を呑む。
「ケント…まさか、あなたの体内に…!」
ロアは手をかざすと、ケントの胸元が淡く輝き出す。
「見えるかい?それが“転生核”だ。神がこの世界に異物を落とすために埋め込む、世界の“書き換え鍵”。」
ケントは身体が焼けるような痛みに耐えながら、唇を噛んだ。
「じゃあ……お前は、それを利用して…!」
「世界を書き換える。それだけさ。
人の苦しみも、戦争も、悲劇も――もう終わりにしようじゃないか。すべてを白紙に」
ロアの言葉に、数人の民がフラフラと歩み寄っていく。
「……ロア様、私の家族も返してくれますか…?」
「もちろんだとも。君の過去も、未来も、望み通りに作り替えてあげよう」
その優しい声に人々が惹かれ始める。
「やめろッ!!」
ケントが一歩前へ出た。
「たとえ地獄でも、この“現実”が俺の人生だ!
誰にも書き換えさせるもんかよ!!!」
バァン!!
ケントの体から青き光が爆発し、全身にオーラが走る。
それは“転生核”が反応した瞬間だった。
ロアの目が細まる。
「……目覚めつつあるようだね、再構築者の力が」
レイが後方から叫ぶ。
「ケント!!やるなら一緒だ!!!あいつの野望を止める!!!」
「おう!一発かまそうぜ!」
ケントの体が蒼い光で包まれ、手には巨大な光の槍が浮かび上がった。
「いくぞ、ロアァァァァ!!!」
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