19/30
封印都市と紅き巫女
崩壊寸前の地上・廃墟となった街】
ケントは砂埃の舞う荒れ果てた街を走っていた。
背後では裂け目からあふれ出す魔獣たちの咆哮が響く。
「やべぇ…このままじゃ街が全部飲み込まれる!」
そんなとき、闇の中から赤い装束を纏った少女が現れた。
「あなたが転生者、ケント・タカハシ……?」
その声は優しくも強く、どこか神秘的な響きを持っていた。
「お前は誰だ?」
「私は“紅き巫女”リリアン。世界を守るために封印術を操る者よ」
リリアンは腰の細い刀を抜き、空中に朱の紋章を描く。
「この世界の均衡は危機に瀕している。魔獣の侵食を食い止めるには、転生者の力が必要なの」
ケントは苦笑しながら言った。
「おれの力?まだよくわかんねぇんだよ、全部……」
「大丈夫、あなたは“再構築者”として特別な存在。私たちと共に戦えば、その力は目覚める」
「共に戦う…か」
突然、空から轟音とともに巨大な魔獣が襲来する。
「来た!リリアン、行くぞ!!」
二人は力を合わせて魔獣と戦い始めた。
ケントの手から蒼い焔が迸り、リリアンの刀が紅蓮の光を放つ。
「一緒なら、きっと勝てる…!」
激闘の中、ケントは少しずつ自分の力を理解し始める。
「俺は…ただ生きたいだけだ。でも、生きるなら守る側に立つ」
リリアンは微笑み、
「それが転生者の本当の使命よ」
見てくれてありがとう
次回もお楽しみに




