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【6】

「止めをさせると思うか?!

否!無理だ!」

水が8本の線になって真っ直ぐ進み達樹(たつき)を狙う。

ワームホールが出現し水を飲み込もうとするが水の線がぐわっと螺旋状に曲がりワームホールを避けて達樹(たつき)の前を避け包む。

例えるなら雑巾を絞る様に線が曲がり真ん中だけ膨れて達樹(たつき)を包む。

もっと分かりやすく例えると水の線がDNAの螺旋構造の様にうなりその中に閉じ込められているイメージだ。

そして閉じ込めた水が氷になり完全に中に閉じ込められる。

敵「これで1人!」

達樹(たつき)も中から出ようと足掻く。

万華境(ブラックホール)を発動し空気の本流が渦巻いて氷を飲み込もうとするがびくともしない。

氷の中にワームホールを展開させようとするが絶対凍土がそれを阻む。

これでこちら側も1人が使い物にならなくなった事を解らされる。

氷月華(ひょうげっか)!」

蓮の花が咲き誇る。

その花は氷で出来ていて今度は隆墨(たかすみ)を包む。

そうして氷の糸が張り巡らされ隆墨(たかすみ)の身体が糸に拘束される。

敵「動いたらバラバラ……だぁ!」

氷の糸から水がツゥっと伝う。

それが身体を少しでも動かしたのなら

そう思い冷や汗が背中を伝う様に氷の糸を伝う。

敵「さてどうする?そちら2名使い物にならんが?」

牡丹(ぼたん)「心配ありがとう。何、心配要らんさ。まだ私と黒也(くろや)君がいるからね。

敵「ほう?自分に絶対の自信を置くか。面白い。」

黒也は水の蛇に正面から強打され後ろに展開した水の膜に強く身体を叩きつけられる。

黒也(くろや)「カッハァ」

敵「さて?全滅かね?」

牡丹(ぼたん)「まだまださ。」

敵「虚勢かね?」

牡丹「さて、どうかね?

黒也君無事かな?」

黒也「チッ、なんとかな。」

牡丹「ぶっつけ本番になるけど合わせられるかい?」

黒也「やらなきゃなんねぇんだろうがッ!」

牡丹「ふふっ、君のこと好きになりそうだ。」

黒也「気持ち悪りぃこと言ってんじゃねぇ!集中しろ!来るぞ!」

牡丹「まぁ、元から好きなんだけどね。」

黒也はそれをスルーする。

黒也「行くぞ!」

シャラランと牡丹の神楽鈴が鳴り響く。

鳥居の紋様の眼に鳥居が降ってくる像が脳内で再生される。

それを速める。

そして、黒也の行動を引き延ばす。

するとまるで攻撃の手数が減り攻撃が速められる。

どいうことか?

①黒也が攻撃に入る

②牡丹が神楽鈴を振り紗蘭欗(シャララン)を発動する。

③いつもより鳥居の展開を早め省略し最後のシーンだけを具現化させる。

④そうすると黒也の行動がスローモーションで撮られたバットのスイングが何本ものバットが撮られるがその途中の軌跡が省略され振った瞬間バットにボールが当たる様に攻撃が短縮させられ無駄な動作が省かれていく。

これを紗蘭欗(シャララン)アクセラレーションという。

黒也が攻撃に入る瞬間何度も何度もシャララン、シャラランと鈴が鳴る。

そうすると黒也はまるで瞬間移動した様に攻撃に入るモーションから攻撃が敵に当たった様になる。

敵「むぅ…速い!しかし!面白い!」

牡丹(決定打に欠ける。)

どうしたものか?と牡丹は思案する。

その間幾度も敵の氷の刃と黒也の剣の間に剣閃が散る。

まだアクセラレーションに慣れない黒也は前につんのめったり攻撃を巧く当てられないでいる。

黒也「チッ!」

これは、黒也にとって唾棄すべき事であった。

戦闘しか取り柄のない自分が後塵を拝す事になるとは。

敵「付け焼き刃じゃどうにもならんぞ。」

敵の氷の鞭に黒也が弾き飛ばされる。

黒也「どうするッ!」

牡丹「さて…どうするか…。」

敵が指の間に氷の氷柱を挟んで投げてくる。

それを右へ左へと距離を取りながらかわしていく。

氷の(つぶて)が上空かや降ってくる。

それをかわす、かわす、かわしていく。

敵「サンピラー!!」

黒也が光の柱に包まれる。

黒也「チッ!出られなくなった!どうする!?。」

牡丹「二梃木家の配下も水の神殿から閉め出され、まさに絶対絶命。さて…どうしたものか…?」

牡丹の能力はサポート向きだ。

攻撃に回ると一気に不利になる。

何度も攻撃を止めては止め攻撃を避けるが…

牡丹「くッ!ジリ貧か…。」

悔しそうに歯噛みする。

敵「さて、終いにしようか。」

8本の氷の刃が蛇の様に唸って(うねって)止めを刺そうとする。

牡丹「くッ!ここまでか…」










するとワームホールが8本の氷の刃全てを呑み込む。

牡丹「助かった…のか…?」

ワームホールから何か出てくる。

「にっぱぁー、呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん墨花(すみか)ちゃんでーすぅ。」

ここでワームホールの説明をしておきたい。

ワームホールは2人で一つの能力なのだ。

紙に点と点が上下に書いてあったとする。

その紙をグニャンと折り曲げて点と点がくっついた様になる。

そうする事で一瞬の内に移動できるということだ。2人がバラバラの所に居ることによって初めて使い物になるのだ。

一方が福岡県に居てもう一方が鎌倉にいる。

そうすると福岡と鎌倉を瞬時に移動できる。

例えば2人が鎌倉にいた場合その間でしか移動出来ない。

墨花(すみか)「お助けに参りましたぁ!」

牡丹「助かる。」

墨花(すみか)は敬礼する。

墨花(すみか)「黒也さんから救出しますね!」

牡丹「頼めるか?」

墨花「はい!お任せを!」

そう言って鳩尾の辺りをグーでポンと叩く。

サンピラー中にワームホールを展開し、黒也を脱出させる。

牡丹「後は頼んだよ!黒也君!」

黒也「言われなくても分かっている!」

黒也がアクセラレーションと合わせて隆墨の氷の糸を切り裂いていく。

敵は突然の増援に手をこまねいていた。

墨花「ワープは出来なくなっちゃったけど、2人救出出来たから良しかな?」

牡丹「あぁ、大助かりだ!」

「チョリース、俺ちゃん参上!

中に何か入ってます系のパン大抵あんま中身詰まってないよねー、イェイ!

あるあるコール頂きました。よいしょぉ〜お助けに参ったよ。」

牡丹「ありがとうな藤馬(とうま)。」

藤馬(とうま)「で?これから形勢逆転劇ってな感じ?」

牡丹「そう上手く運んでくれればいいんだが…出来れば手の内が割れてない間に決着をつけたいな。」

墨花「ですね♪」

牡丹「藤馬の能力があれば死角が出来る。」

藤馬「なーる。あちこちに目が張り巡らされて死角が無かったのか…。」

牡丹「敵は正々堂々を望んでいるがこちらがそれに合わせる義理はない。」

再び場が膠着する。

出雲大社のしめ縄の様に唸った氷の線から水が滴ると同時に氷の鞭が伸び黒也の剣と交差する。

戦闘再開だ。

氷の礫が黒也目掛けて降り注ぐ。

それをバックステップでかわす。

が、しかし、黒也が大きく態勢を崩した。

穴が地面に出現したのだ。

何ヶ所か霜柱になってい普段経験する短い霜柱ではなく2mはある霜柱を踏んで地面が陥没したのだ。

黒也「くッ!」

なんとか態勢を立て直そう踏ん張る。

が、しかし、無情にも穴へ吸い込まれていく。

その先には氷柱が牙を剥いていた。

そして、上からは無数の氷の礫が降ってくる。

黒也(終わり…か…)















地面に吸い込まれるその直前ギリギリでシャラランと鈴が鳴り一瞬、行動停止してワームホールが間に合う。

だが、ワームホールが間に合っても倒れかけの姿勢は変わらず、そこをまた狙われる。

敵「これで終いだ!」

八岐大蛇(やまたのおろち)が襲い迫ろうとしていた。

その時…。カッーっと場が明るくなった。

藤馬「シャイン!!」

藤馬の後ろに閃光弾が散った様に明るくなる。

そうして出来た藤馬の影に藤馬自身が水泳のジャンプ台から飛び込む様に影に飛び込んだ!

敵の後ろにも影が出来ておりその後ろからにゅっと飛び出てきて膝の裏を蹴り上げた。

バランスを崩した敵の心臓を黒也がひと刺しした。

すると達樹を支配していた氷も溶け始めた。

達樹「勝った…のか…?」

敵「見事だ。死ぬ前に何か聞きたいことは?」

牡丹「貴様らの目的は何だ?」

敵「俺は末席だ。話せる事には限りがある。」

牡丹「それでも構わん。」

敵「なら、政治の資金…政治献金パーティの使途を当たってみるといい。きっと何か掴めるはずさ。」

牡丹「そうか…文目(あやめ)辺りに頼んでみるか…。」

敵「そうするといい。この世界の一端を知れるはずさ。」

水の神殿も雨になって消え去る。

二梃木家配下「申し訳ない…大丈夫でしたか?」

牡丹「何とか勝てたな。」

二梃木家配下「そうでしたか…参加できず申し訳ない。」

牡丹「いい、経験になりました。」

二梃木家配下「そう言って頂けるとありがたいです。」

達樹「黒也君との会話少し妬けてしまいます。」

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