【4】
「ちーっす
それじゃあ合コン始めちゃいまーす。」
第一印象は軽薄そうな男だ。
合コンなれしていて結婚がゴールではなく女遊びが目的なのが見え透いていた。
自己紹介が順々に回っていき私の番が来た。
「赤銅カンナ、34歳、教師をやっている。」
恩があった友達の埋め合わせできたので大して乗り気ではなかったので趣味も尋ねられていたが答えなかった。
(それに応える様な趣味も持ち合わせていなしな。)
すると、
「ねぇねぇ趣味は趣味。」
そう、軽薄そうな男が尋ねてきた。
「これだけ時代が進んだのにあいも変わらず教師は忙しくてだな趣味をする時間がないんだ。
財政上教育に割り当てられるお金も少なく賃金も低い。
だから人手も足りん。
そういう訳だから趣味と呼べるものはないな。」
「えー、まじそれで人生大丈夫?
もっと自分大事にしてこ?」
「では、男性に求める条件は?」
別の男が尋ねる。
「ふむ、子どもを育ててみたいとは常に思っていてだな、それを認めてくれる相手がいいと思うな。」
「34歳でマジでそれ言ってんの?
もう、子どもは無理だって。
もっと“女”楽しんでこ?」
「私も子どもはいいですね。
自分なんかの遺伝子では子どもに申し訳ない。」
そう、別の男が話す。
「そう…か…」
「でもさー子どもって旦那さんの経済力じゃない?結局は。
旦那さんの育児参加はパタハラ多いし、そもそも旦那さんの自由時間少ないしね。
そうなってくると結局女が面倒みるのよ。
経済面をみるとちょっとねー厳しーよねー。」
合コンという名の市場価値勘定が続いていく。
◇◇◇◇◇
「ねぇ、合コンどうだった?」
そう、白練百合香が聞いてくる。
彼女は同じ職場の同僚だ。
「悲しい奴らしかいなかったな。」
「ていうと?」
「遺伝子がダメだから子どもは産みたくないんだとよ。」
「それがどうして悲しい奴らになるのよ。」
「勉強にしろスポーツにしろそれ以外のことにしろ適性はあると思う。」
「うん。」
「でも、その適性に対して努力という対価が必ず支払われている。」
「うん。」
「そんなこれから産まれてくる未来ある子どもの成長を信じてやれるくらいの気力が親側に無くなっちまってるのが悲しいなってな。」
「なるほどねー。まず、自分を信じれなきゃ子どもも信じられない訳だ。
それは確かに悲しいわね。」
「教師としては努力すれば貴方も変われるんだよ。そう、言いたくなっちゃったな。
些細な事でもいい。
他人と比べちまうから分からなくなる。
自分だって遅かろうが少しだろうが変われるってことをな。」




