進撃のアテリー
ふぁぁぁぁ。
いい朝ですな。
部屋の窓から眩しい朝日が差し込んでくる。
おれは、おれの美胸に顔を埋めている銀髪の少年─アテリーをおれは揺すって起こした。
「ほら、もう朝だぞ。」
「ん、うぅぅう。」
アテリーはおれの胸の中でモゾモゾ動いて、起き出す。
「んぁ、せんせぇ……おはようございます。」
「おはよう。」
おれは抱き着いているアテリーの頭を撫でた。
アテリーは気持ち良さそうに目を細める。
「ところで……」
「?」
「昨日のこと覚えてる?」
「…………。」
アテリーは気まずそうに目をそらした。
<<これから昨日の出来事を書くけど、ちょっとエッチな展開になるかもしれないよ。それがイヤだな~って人は読み飛ばしてね(^o^)>>
「何今の声?」
────────────────────────
昨晩──
「え?アテリー?一体どうし…………ひゃ!!」
アテリーがおれに抱きついてきた。アテリーの目は真っ赤になっている。
ま、まさか!?おれのかわいい浴衣姿にノーサツされたか!?
「あ、アテリー少し落ち着いて……。」
アテリーは変わらず、おれの浴衣に顔をぐりぐりしている。
「ひゃあぁぁぁ。」
う、嘘!?アテリーったらこの子!!おれのおっぱい揉んでる?!そんなエッチな子に育てた覚えはありません!!
「ち、ちょっとアテ………んむっ?!!」
き、キスされたんだけど!?おれのファーストキス。
アテリー……舌まで入れてきてる………。
立っていられなくなったおれは、背中を部屋の壁につけて座り込んでしまった。
「あ、アテリー………んむぅ……。」
再びアテリーからのキス。
うぅ。アテリーのくせにぃ。
おれは身体が動かなくなってきた。
キスってみんなこうなの?頭がボーっとするよぉ………。
おれの目には、瞳を赤くしたアテリーが映っている。
「ち、ちょっとぉ~。」
次にアテリーはおれの浴衣を脱がせてきた。
丁寧に脱がせられて、浴衣がはだける。
おれの白い首筋が露になった。
ぺろぉ
「ひうぅぅ。」
アテリーがおれの首筋を舐めてきた。
ぺろぺろ、ぺろぺろ
「ひやぁぁ。」
アテリーは執拗に首筋を舐め続ける。
アテリーの息が首に当たるぅぅ。
しばらくすると、首筋を舐めることに満足したのか、舌を止めた。
かぷっ
そして、アテリーは口の中にハッキリと見える鋭い犬歯をおれの首筋に突き立ててきた。
おれの首筋につくった傷からアテリーがちうちうと血を吸い始める。
「あ……あ………あ……あ………。」
ど、どうしよぉ~。これめちゃくちゃ気持ちいぃ~。アテリーなのに……アテリーに血を吸われてるだけなのにぃ……。
おれの身体は意思とは無関係にビクンビクンと痙攣している。
おれはただ、アテリーを抱き締めることしか出来なかった。
「んぁっ……。」
血を吸うことに満足したのか、アテリーがおれの首筋から顔を離す。
も、もうおしまい?っておれは何を考えてるんだ!?
おれはそのままアテリーの方に倒れて、意識を手放した。
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おれはじーーっとアテリーの顔を見る。
しばらく黙り込んでいたアテリーだが、申し訳なさそうに口を開いた。
「えっと……その………ごめんなさい!!」
アテリーが頭を下げて謝ってくる。
「それはもういいよ。」
ファーストキスを奪われた挙げ句、首筋から血を吸われたけど………正直、気持ちよかった。
ぐぬぬ、アテリーのくせにーー!!。
「それで?どうして昨日いきなりあんなことになったの?」
アテリーはおれがあまり怒ってないことを感じたのか恐る恐る目を合わせてくる。
あ、瞳の色が青に戻ってる。昨日は血をぶちまけたような赤い色だったのに………。
「それは………教えてもらったからなんです……。」
「何を?」
「僕の力を解放する方法を。」
なにそれ?アテリーには秘められた力でもあったのか?…………あの赤いやつか~。
「あ!!もしかして、昨日アテリーがひとりで出掛けたあれか!!」
おれは昨日の夜、アテリーがひとりで出掛けたことを思い出した。
「そ、そうです。」
「何やったか知らないけど、もうこれからひとりで行くのは許さないからね。」
「………はい。もうこれからはあの人に会わないようにします。」
アテリーは申し訳なさ全開で承諾した。
なんだか素直だな。昨日はあんなにひとりで行きたがってたのに……。
「えらく素直じゃない。」
「はい……。僕はリーフィリアさんを傷付けてしまいました………。」
全く、そうだぞお前!!
「おれのファーストキス奪いやがって。」
おっと神秘的なエルフモードが崩れてしまった。修正修正………ってなんでお前は少し嬉しそうなんだよ。
そういえば、アテリーに噛まれた傷ってどうなったのかな?
おれは浴衣をはだけさせて首筋の傷を確認する。
「ち、ちょっと先生!?」
アテリー、君は何を騒いでるんだい?昨日これ以上のことをおれにやったじゃないか。
「ない。」
アテリーの噛み跡がきれいさっぱりなくなっていた。
「よかったです。せんせぇ~。」
アテリーは泣きながら喜んだ。
おれはそんなアテリーをジト目で見つめる。
「はっ!!」
アテリーはおれのそんな目を見て何を思い付いたのか。
「僕!!立派なお婿さんになります!!」
そんなことを口走った。
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