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エピローグ
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僕は“不幸”だ。
結局、僕の家庭は崩壊した。
父さんは帰ってこない。
母さんとの関係はぎこちない。
ただ…。
僕は白い息をはきながら、枯れ枝のみとなった桜の木を見た。
「雪が降るかもしれないね。」
「…そうだな。」
小さく頷いた彼女はスケッチブックを見たままだ。
…ただ、僕の隣には今、一条夕嘉がいる。
恋情や愛情とはちょっと違うかもしれない。
あえて言うなら、“依存”だろうか。
真っ白な彼女は自分の空虚を満たす為に。
いろんな色を混ぜすぎて黒になってしまった僕はそれを中和するために。
…歪な関係で僕は彼女と共に生きている。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎end.




