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異世界盆栽無双  作者: 盆ちゃん


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閑話:名刺交換は「真理」の譲渡 —— 丁寧すぎる挨拶の代償

閑話:名刺交換は「真理」の譲渡 —— 丁寧すぎる挨拶の代償

王都の地下水道を聖域に変え、城壁を絶対防御の要塞へと作り替えた男、盆ちゃん。

彼は今、ギルドの片隅で深刻な表情を浮かべていた。

「ポチ、大変なことに気づいてしまいました。私は今やCランク……いわば『中堅社員』です。それなのに、以前使っていたアダマンタイト製の名刺では、少々『押し』が足りない気がするのです」

(……主よ。あのアダマンタイト製名刺一枚で、受け取ろうとしたギルドマスターの腕の骨が軋んでいたのを忘れたか? あれは名刺ではなく、もはや打撃武器だったぞ)

ポチは銀色の前足で顔を覆ったが、盆ちゃんの「向上心」という名の暴走は止まらない。

「第一印象は名刺で決まります。もっと、こう……受け取った相手に『安心感』と『有益な情報』を与えられるような、そんな一枚を作らなければなりません」

盆ちゃんは「自作名刺キット(神界・万象創造セット)」を机に広げた。

【工程1:台紙の選定 —— 「空間」を紙にする】

盆ちゃんが取り出したのは、紙ではなかった。

それは、かつて創造神が宇宙の端切れを切り取って保管していたという【次元の薄膜】。

「普通の紙だと、私の筆圧で時空が割れてしまいますからね。少し丈夫な、この『透き通った素材』を使いましょう」

盆ちゃんはそれを丁寧に裁断した。裁断するたびに、ギルド内に「ピシッ、ピシッ」と、現実が切り裂かれる音が響き渡る。

(待て、主。今、そのハサミを入れるたびに、隣の国で小さな空間異常が起きているぞ。その『紙』、一枚で銀河の質量を支えられる強度があるじゃないか)

【工程2:インクの調合 —— 「英知」を液体にする】

「文字は読みやすく、かつ印象的に。インクには少し、輝きが欲しいですね」

盆ちゃんがインク瓶に注いだのは、太古の賢者たちが一生をかけて辿り着くという【万象の真理】を凝縮した液体。そこに、太陽の核から抽出した【永劫の炎】を一滴混ぜる。

「よし、これで夜道でも読める『発光型名刺』になります。親切設計ですね」

『システム・オプティマイザー:記述言語を「神聖文字ヒエログリフ」から「全言語自動翻訳・自動習得機能」へアップグレード』

(……主。そのインク、一滴で凡人が賢者に転生するレベルの代物だぞ。夜道で読めるどころか、直視した者の網膜に『宇宙の真実』を強制的に書き込む気か?)

【工程3:印刷 —— 「魂」の刻印】

盆ちゃんは、一枚一枚、心を込めてペンを走らせた。

【冒険者ギルド 王都支部所属】

Cランク冒険者(中途採用・正社員登用希望)

盆栽(Bon-sai)

特技:5S活動、丁寧な蹂躙、草むしり


文字が書き込まれるたび、名刺から眩い黄金の光が溢れ出し、周囲の重力が消失して家具が浮き上がり始めた。

「おっと、少し筆に力が入りすぎましたか。はい、完成です。ポチ、見てください。この『手触り』、最高ですよ」

盆ちゃんが自信満々に差し出したそのカード。

それはもはや名刺ではなかった。

触れた瞬間に、所有者の脳内に**「全属性魔法の極意」と「万病を治す回復魔法」が自動インストールされるという、一国を滅ぼし、あるいは救うレベルの「生ける魔導端末」**であった。

惨劇(?)の始まり:名刺交換の儀

盆ちゃんは、完成したばかりの名刺を持って、受付のアリシアのもとへ向かった。

「アリシアさん、お疲れ様です。昇格に伴いまして、名刺を新調いたしました。以後、お見知りおきを」

盆ちゃんは、完璧な所作で名刺を両手で差し出した。

アリシアは「あ、ありがとうございます……」と、いつもの丁寧な挨拶だと思ってそれを受け取った。

その瞬間、彼女の脳内で「ビッグバン」が起きた。

「……あ、あ、あああああ!!」

アリシアの瞳が七色に発光し、彼女の背後に「全知全能の守護天使」の幻影が顕現した。

名刺を通じて、盆ちゃんの「丁寧な魔力」が彼女に流れ込み、彼女のランク(事務職)は一瞬にして「伝説の聖女」へと強制昇格させられたのである。

「アリシアさん? 顔色が良くなりましたね。やはり新しい名刺には、人を元気にする力があるようです」

盆ちゃんは満足げに頷き、ポチを連れて意気揚々とギルドを去っていった。

残されたアリシアは、手にした名刺から溢れ出る「宇宙の真理」に耐えきれず、その場で空中浮遊しながら悟りを開き、ギルド内に**「全快の加護」**を撒き散らし始めた。

(……主。あのアリシア、明日から事務仕事どころか、指先一つで魔王軍を浄化できるようになっちゃったぞ。……まあ、主が『丁寧な挨拶』だと思っているなら、もう何も言うまい)

ポチは銀色の尾を振り、神の如き輝きを放つ名刺を大量に持ち歩く主人の後を、諦め混じりの敬意を持って追いかけるのであった。

最初のプロットと少しづつ変更かかってきたなぁ( ̄▽ ̄;)AI生成はこれがあるのかぁ、、、、、

ご自身でやる方は凄い事を実感する感じです(((o(*゜▽゜*)o)))

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