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生贄の村の真相がヤバすぎた

 私たちは、火喰い鳥の涙を回収して、エルザさんの店へと帰ってきた。


「おかえり。その様子だと、無事に火喰い鳥の涙を回収出来たようだね」


 私が返事をする前に、フラニーさんがエルザさんに駆け寄り、いきなり彼女に抱きついた。


「うう、エルザぁ。寂しかったよぉー」


 フラニーさんはよほど寂しかったのか、エルザさんの胸に顔を埋めながら泣きじゃくっている。


「もう、フラニーは寂しがりやさんなんだから。もう少しだけ我慢してね」


 エルザさんはフラニーさんの頭を撫でながら、彼女の唇に軽くキスをした。フラニーさんがエルザさんに抱きついて離れない。


「あのー。そろそろ話しかけてもよろしいかしら?」


 私たちの気持ちを察してくれたマチさんがそれとなくエルザさんに話しかけてくれた。


「すまない。フラニーは私がいないと寂しさに耐えられなくなってしまうんだ。火喰い鳥の涙の次は、大蛇のうろこだね。グランレスタ領のベルンという村の隣にある山に大蛇が住んでいるから、そこに取りに行くといい。だけど、大蛇は……」


「ねえ、エルザ。マチさん、ものすごくお強いのよ。ジーナたちでも敵わないほど強くなってた火喰い鳥を、一人で引きつけて私たちを助けてくれたの。私、感動しちゃった」


 フラニーさんはマチさんに尊敬の眼差しを浮かべている。


「ジーナたちよりも強いとは。それならば大蛇が相手でも問題無さそうだな」


「そんなー。二人とも、私を買い被りすぎですよー」


 言葉とは裏腹に、マチさんは満更でもない笑みを浮かべている。マチさんの意外な一面を見れて、私は少しだけ嬉しくなった。

 

「それじゃあ、次は三人でベルンに行って大蛇のうろこを取りに行ってくるといい。その間、私とフラニーで人形の方の素材を準備しておくよ」


「いいんですか、エルザさん?」


「ああ、任せてくれ」


 エルザさんはにっこりと笑うと、フラニーさんを連れて奥の部屋へと入っていった。邪魔をすると悪いので、私たちは一度彼女の店を後にして、メリーウェルの宿屋で次の冒険の準備をしてから、頃合いを見て再度ベルンの情報を聞きにエルザさんの店に戻った。

 

 次の日、私たち三人はエルザさんに教えてもらった、グランレスタ領内のベルンという村に行くことにした。メリーウェルからグランレスタへはローラシア大陸横断鉄道を使うのが一番速い移動手段らしい。私たちが今住んでいる森やメリーウェルはローラシア大陸のちょうど中央部にあるので、このメリーウェルの駅からは大陸を東西に横断している鉄道と南北に横断している鉄道のどちらにも乗ることができるんだとか。


 メリーウェルの駅で、私たちは列車がやってくるのを待っていた。グランレスタはメリーウェルの西側にあるため、私たちはこれから西へ向かう列車に乗る予定だ。エルザさんの話では、この世界の列車は、蒸気機関で動く機関車らしい。


「グランレスタか。以前小屋に若返りの薬を取りに来たブリジットさんたちのいる国だね」


「あれからしばらく経ったけど、元気にしているかしら?」


 私はブリジットさんに若返りの薬を渡した時、報酬と一緒に、定期連絡用の魔道具を貰っていた。だから、連絡しようと思えば、いつでも連絡はできる。けれど、彼女も忙しいだろうと思って、私からは連絡を取っていなかった。


 ジリリリリリリ……。


 突然、駅の構内にベルの音が鳴り響いた。間もなく列車が駅に到着する合図のようだ。程なくして、真っ黒な蒸気機関車が煙を上げながらゆっくりと駅に入ってきて、駅の構内で停車した。


 私たちの前に停車した客車は、真っ黒な機関車とは違って、鮮やかな赤色で塗装されている。私たちは対面で座れるボックス席に座った。


 二時間ほどで、私たちを乗せた列車はグランレスタの駅に到着した。ブリジットさんたちが直接私たちの小屋を尋ねてきたぐらいだ。私たちの森からグランレスタまではそこまで距離が離れてはいないのだろう。


 駅を出た私たちは、エルザさんに用意してもらった地図とコンパスを見ながら南へと歩いて行った。一時間歩き続けると、ベルンらしき村へと到着した。


 地図に間違いがなければここがベルンで間違いないだろう。しかし、どこか様子がおかしい。


「皆さん、元気が無いわねえ」


 確かに、ここの村人たちは元気が無い。それに、ろくに食べ物を食べていないのか、明らかに痩せているように見える。


「外から来た方ですね。申し訳ありません。このとおり、私たちは生きるだけで精一杯なんです」


 私たちに気づいた一人の女性が話しかけてきた。


「何かあったんですか?」


「この村の隣の山に大蛇がいることは知っているでしょう? ここでは、大蛇に生贄を捧げないと生きていけないのです。私の子供たちも……」


 女性は大声で泣き出してしまった。彼女が落ち着くまで待ってから話を聞くと、この村では定期的に大蛇の魔物に生贄を差し出しているらしい。


「私たちがこの大蛇を倒せば、村の人たちは幸せになれるのかな?」


「うーん。何か引っかかるのよねえ。この村の人々は明らかに飢えているでしょう? さっきの女の人が話していた大蛇への生贄の他に、何か重大な問題がある気がするの。私が姿を消して、この村を調べてみるわ。アリサとナルカはしばらく待っていてくれる?」


「わかった。お願いしますマチさん」


 しばらく経ってマチさんが戻ってきた。やはり何らかの問題があったのか、マチさんは険しい顔をしている。


「この村は本当に大変みたい。どこにも食べるものが無いの」


「そんな……」


「それに、子供とお年寄りが全然いないの。普通、どんなに人が少ない村でも、どちらかは必ずいるはずなのに……」


「つまり、この村には何か秘密があるってことだよね? さっきの女の人、大蛇に生贄を捧げているって言ってたけど、この村に食べ物が無いのも、やっぱり大蛇が関係しているのかな?」


「とりあえず、大蛇の元へ行ってみましょう。何かわかるかもしれない」

 

 私たちは、村を出て、大蛇が生息するという山へ向かった。山へ向かう途中、徐々に霧が立ち込めてきて視界が悪くなってきた。


「霧で前が見えなくなってきた。危ないから、三人で一緒に進みましょう」


 マチさんが気を遣って私たちに声をかけてくれた。


「ありがとうマチさん。とりあえず、魔力を耳に集中させて聴力を強化してみる。目が見えない分、耳を澄ませて音をよく拾おうと思うよ」


「ボクも狼になって鼻を効かせるよ。何かあれば知らせるね」


 ナルカは白い狼の姿に変身した。確かに視界の悪いこの状況でナルカの鼻は有効だ。


「よろしくねナルカ。この状況であなたの鼻はいい武器になるから」


 私たちは周囲を警戒しながら進んでいき、山の入口についた。


「二人とも気をつけて。山の中からたくさんの魔物の臭いがするよ」


「ありがとうナルカ。すぐに攻撃出来るように腕にも魔力を集中させておくね」


 相変わらず霧が濃いため視界が悪く、周囲の状況がわからない。しかし、魔力を集中させた耳には、何かが蠢く音がたくさん聞こえてくる。まだ私たちを警戒しているのか、音の主たちは近づいてこない。


「近づいてこないわ。とりあえず先に進みましょう」


 三人の目の前に大きな洞窟の入口が現れた。どうやらこの中にお目当ての大蛇がいる。そんな直感があった。


「おそらく、大蛇はこの中にいると思う。マチさん、ナルカ、中に入る準備はいい?」


「ええ。私は大丈夫よ」


「ボクも大丈夫だよ」


「それじゃあ、中に入ろう。何かあった時のために、ロープを入口に結んでおくよ。このロープを持っていけば、何かが起きてもなんとか洞窟から出られると思う」


 私は緊急脱出時にルートがすぐわかるように、入口に小さな杭を打ちつけて、ロープの先端を結びつけた。


「さすがアリサ。手際がいいわね」


 私のロープ捌きを見ていたマチさんが褒めてくれた。


「洞窟の中に魔法で入口への矢印を描いていってもいいけど、暗いと見えないからね。ロープの方が簡単で確実に脱出出来るから」


「なるほどね。緊急時は、私が時間を稼ぐから、二人はすぐにロープを辿って逃げてね。私は、いざとなったら実体を消せばいいだけだから」


「ありがとうマチさん。そうならないように、私も気をつけます」


 私はランプに火をつけて洞窟内を照らした。魔力で強化した耳が、内部にいる魔物の蠢く音を感知している。間違いなくこの洞窟の奥に大蛇がいるのだろう。


 その時、不意に私の頭の中に声が聞こえてきた。


『人間よ、そんなに敵意を飛ばさないでおくれ。私は君たちと戦う意思はないから』


 私は大蛇らしき魔物から直接頭に声をかけられたことに驚いた。


「大蛇さん、ですね? こちらも、敵対する意思はありません。私たちはあなたのうろこをいただきたくて来ました」


『どうやらあなたたちはベルンの村人とは違うようだ。わかりました。でも、私は少しあなたたちとお話がしたい。それからでもいいですか?』


「もちろんです。私たちも、あなたに聞きたいことがあったので」


 洞窟の奥は、広い空間になっていた。その空間の奥に、私たちよりもずっと大きな大蛇が横たわっているのが見えた。私は大蛇の動きを警戒しながら、ゆっくりと奥へ進んでいく。


「初めまして。私は錬金術師のアリサと申します」


『アリサか。いい顔をしているね。まだお若いようだが、覚悟を決めた大人の顔をしている』


「あなたも、初対面の私に敬意を持って接してくださり、本当にありがとうございます」


『私はこの土地が本当に好きでね。ベルンに住んでいる人間たちも好きなんだ。しかし、ここ最近は村人たちがこの山に人間を捨てに来るのだ。私はそれに心を痛めていてね』


「村人たちは、あなたに生贄として捧げていると話していました」


『私は生贄など求めてはいないのだ。だから、ここに来た人間たちがこの山で生きていけるように、彼らに私の血を分け与えて、身体を魔物化させて、ここでも生活できるようにしている』


「それじゃあ、この洞窟に来る途中で感じた気配は……」


『そう、彼らは村人たちに捨てられた人間たちさ……』


「そんな……」


 私が想像していた以上に過酷な現実に、私は衝撃を受けた。


『彼らが捨てられた理由も聞いた。今、ベルンには食べるものが無いんだ』


「村では普通に作物が栽培されていました。それなのに何故、食べ物が無くなってしまうのでしょう?」


『ベルンでは今、バルザックという酷い領主に税として食糧を奪われているようなのだ。人頭税というらしい。村の全ての人間に平等に税がかかるから、村に住む人間が多くなればなるほど生活が苦しくなるのさ。だから、村人は税を減らすために、やむを得ずこの山に人を捨てに来るらしい。私への生贄という大義名分をつけてね』


「酷い。食べる物まで奪うなんて。生きる権利を奪うなんて」


 私の中で、村人を苦しめている領主への怒りが湧き上がってきた。


『私も村人たちがかわいそうになってね。だから私は、この山で彼らを守ることにしたんだ』


 大蛇の話によると、ベルンの住人たちは、領主が独自にかけた重税に苦しんでいる。人頭税という、人が多ければ多いほど税がかかる仕組みのため、老人、障がい者、長男以外の子供、そして妊婦までもが生贄という名目で大蛇の住む山へと捨てられていた。大蛇は捨てられてきた人間たちを不憫に思い、彼らを助けていた。そして、大蛇は捨てられてきた人間に自身の血を分け与えて、魔物化させることで、彼らを山でも生きていけるようにしていた。


『だが、私は彼らを捨てた村人を責めるつもりはない。彼らが家族を捨てるのに、どれだけ心を痛めているのか、私にもよくわかるからね。だから、領主の奴をなんとかして懲らしめてやりたいんだが、私はこの山の守り神でね。悔しいが、ここから離れることができないんだ』


「確かに領主をなんとかしないと、問題は解決しないわ。ブリジットさんはこのことを知っているのかしら?」


 隣にいたマチさんが私に話しかけてきた。


「知らないと思う。ブリジットさんなら、このことを知ったら真っ先にエヴァさんに報告して対応してもらうでしょうから」


「そうよねえ。それじゃあ、後で連絡してみようかしら」


 その時、異変を感じ取ったナルカが私に話しかけてきた。


「ねえアリサ。洞窟の外からひどい臭いがするよ。何かが焦げているような臭いだ」


『まさか……』


 私たちは急いで洞窟の入口へと向かった。洞窟の外に出ると、山の周囲にたくさんの兵士がいるのが見えた。兵士たちは、山に火を放ったようで、山のあちこちから炎と煙があがっていた。


「ひどい。なんてことをするの……」


 私は兵士たちの行為にかつて経験したことの無いほどの怒りを覚えた。耳に魔力を集中させる。兵士たちの話し声が聞こえてきた。


「洞窟から大蛇が出てきたら、確実に仕留められるように毒矢を放て」


「しかし、これはやりすぎではないのですか? 山に火を放つなど……」


「領主殿は、領内に化物がいるなどという悪い噂が立つことを心配しておられるのだ。それに、あの大蛇を退治したとなれば、王族や貴族たちから名声を得られることは確実だからな。ここで実績を上げて、領主殿のご子息と王女との結婚を有利にしたいのだろう。ならば、我々も手を抜くわけにはいくまいよ」


「た、隊長。人間です。人間が洞窟から出てきました」


「大蛇が人間に化けたのかもしれんな。よし、人だろうと構わん。毒矢を放て」


 それを聞いた私は怒りに任せて兵士たちを魔法で攻撃しようとした。しかし、マチさんに止められて、洞窟の中へと戻された。


「そのまま兵士たちに近づいて顔を見られてしまうと厄介よ。それに、火事の煙には有害な毒が含まれているの。だから、布で鼻と口を覆って少しでも毒を吸わないようにした方がいいわ。それに、こうすれば顔も隠せるしね」


 マチさんは私の口元に布を巻いて私の顔を隠してくれた。


「ありがとうマチさん。少しだけ頭が冷えた。あいつら、領主の命令で大蛇を退治しにきたみたい。それで、洞窟から出てきたところを毒矢で射るつもりらしいわ」


「なるほどね。それじゃあ、私が実体を消して彼らに攻撃するから、兵士たちが混乱したら、アリサたちは洞窟から出てきて加勢してくれる? 顔がバレないように、ナルカは狼の姿でいた方がいいわね」


「わかった。マチさん、気をつけてね」


「心配してくれてありがと。でも私、死なないというか、もう死んでるから、大丈夫よ」


 マチさんは私とナルカをハグしてから、姿を消して洞窟の外へと出ていった。


「痛えっ!」


「何をする!」


「はぁ? 俺は何もしてねえよ」


「うるせえ! お前以外に誰がいんだよ!」


 兵士たちが騒ぎ出して、仲違いを始めたようだ。さすがマチさんだわ。


「マチさんはよくやってくれているみたい。私たちもいくよ、ナルカ」


「うん。アリサ、大暴れしてやっつけてやろうね」


 私とナルカは洞窟から飛び出すと、混乱している兵士目掛けて一気に走り出した。私たちは兵士たちの身体が反応する前に彼らの急所を確実に攻撃して戦闘不能にしていく。


「やりやがったな、この野郎」


 私たちから離れた場所にいた兵士が、私目掛けてクロスボウの矢を撃ってきた。クロスボウから放たれた矢は私の急所を目掛けてまっすぐ飛んでくる。彼の狙いは正確だった。だが、その正確さゆえに、私は飛んでくる矢の軌道をたやすく予測できる。だから、兵士の攻撃を読んでいた私は少し身体をズラすだけで、この矢を回避することが出来た。

 回避すると同時に、私は彼を目掛けて圧縮した魔力で作った魔法の矢を飛ばす。魔法の矢はまるで黄色い閃光のように光を放ちながら、兵士の方へと真っ直ぐに飛んでいく。クロスボウを撃った反動で動けなくなっていた彼は私の攻撃に反応することが出来ず、首を矢で撃ち抜かれて絶命した。


 その光景を見た他の兵士たちは怖気付いたのか、一切に逃げ出していった。私たちを殺そうとしていた兵士たちが、脇目も振らずに逃げる姿を見た私は、怒りの感情が爆発して思わず叫んだ。


「私をクロスボウの矢で射殺そうとしたくせに、仲間が殺されると一目散に逃げるのか! この卑怯者共め、逃すものか!」


 怒りが収まらない私は、逃げていく兵士を魔法で追撃しようとした。しかし、マチさんが私を止めてくれた。


「落ち着いてアリサ。逃げていく兵士を無理に追う必要は無いわ。それよりもこの山の火事を消さないと」


「……ごめんマチさん。止めてくれてありがとう。とりあえず、魔法で雨を降らせてみるね」


 私は頭の中で雨をイメージして、燃えている場所にピンポイントで雨を具現化することにした。その結果、私が思っていたよりもずっと多くの雨を降らせることが出来て、なんとか山火事を消火することに成功した。


『兵士たちを追い払って、火事まで消していただいて、本当に感謝してもしきれません。私のうろこが欲しいのでしたね。以前剥がれたうろこがありますので、持っていってください』


 大蛇は兵士たちを退散させたお礼として、数枚のうろこを私にくれた。蛇の魔物となっていた元村人たちも、私たちの前に出てきてお礼の挨拶をしてくれた。


 しかし、私は山を後にしてからも、領主への怒りが収まらなかった。


「アリサ、怒りが収まらないのね。やっぱりブリジットさんに報告してみたら?」


 私は、魔道具でブリジットさんにこの村で今起きている事を全て話した。


「まさか、ベルンがそんな大変なことになっているとは……」


 ブリジットさんは何も知らなかったようで大変驚いていた。いばら騎士団で村を調査した後、エヴァさんにも報告することを約束してくれた。


 後日、ブリジットさんが、ベルンの領主バルザックが領民に勝手に重税をかけて、私服を肥やしていた事実が確認されたため、エヴァさんが大変怒り、エヴァさんから報告を受けた国王がこの領主を処刑することを決めたと私に知らせてくれた。


「これで、村人たちの生活が少しでも元の生活に近づくといいわね」


「そうだねマチさん。蛇になってしまった村人たちも、いつか元に戻してあげたい。呪いを解くアイテムがあるんだから、魔物化した身体を元に戻すアイテムもきっと作れるはずだから」


 私が錬金術で作りたい物が一つ増えた。

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