3 突入
GM:それでは、遺跡に突入するところまで進めようと思いますが、誰かやっておきたいこととかってありますかね?
ロエル:なら、町を見ていきたいです。思い出を作っておかないと、後で話してあげられませんから。
GM:大丈夫ですよ。他の方もそれで大丈夫そうなので、町を見学しながら徒歩で遺跡に向かいましょう。
ガベリオール:町の様子はどんな感じですか?
GM:遺跡の町という説明の通り、ほとんどの建築物が石でできていますね。位置的には南に寄っているので、気候も温暖で果物なんかが市場には出回っていて、なかなか賑わっています。
アベラルド:それなら市場のほうで果物を手に取りながら「へぇ、店主さん、この果物(※1)は新鮮でとってもおいしそうだね!手に持っただけでもみずみずしさが分かるほどだよ!」
GM(店主):「これは今朝仕入れたものだからな。どうだ、ひとつ食ってみるか?」とアベラルドさんに果物を渡します。
アベラルド:「本当?ありがとう!」と言って、かじってみます。
GM:腐っているということもなく美味しいです。
アベラルド:そりゃそうだよね(笑)。「すっごい美味しいよ!2個買わせてもらうよ。でもおじさん、これだったらもっと高く売れるんじゃない?」と言いながら料金に少し色を付けておじさんに渡します。
GM:常識人だ。ならおじさんは少し考えた後に「これじゃ少し高い。ほれ、もうひとつ持ってけ」と追加で果物を渡してくれます。
アベラルド:「ありがとう、おじさん!」と言ってキャラクター作成の時に買っておいた一週間分の食料を取得します(笑)。
GM:ではアベラルドさんがそのような会話をしていると、ボリスが「おぉい!何をしている、早く行くぞ」と急かしてきます。
アベラルド:「すまないね、ボリスさん。とても美味しそうな果物があったからついつい買ってしまったんだよ」
GM:「そうか、あれぐらいはイースタでは普通だからな、外から来た君たちには物珍しいのも分からんでもない」
ガベリオール:「確かにここは気候も温暖だから農作物が取れるのは分かる。リルドラケンとしては非常に心地がいい」
ロエル:「この国には初めて来ましたが、市場の活気が凄いですね」
GM:「まあ、ここら一帯はジュラ様が守護してくれているからな。自然や緑の神様だから、農作物や木材に関して困ることは何もない」
ロエル:「なるほど、それならば後で神殿がありましたら案内していただけませんか?そのようなことも詳しく調べてみたいのです」
GM:「それぐらいなら構わん。ジュラ様を知り、教えを理解してくれる者が少しでも増えるのなら私も嬉しい」と町を褒められて少し照れています(笑)。
アベラルド:じゃあ会話もそこそこに聞きたい事を聞かせてもらいましょうか。「ところでボリスさん、遺跡はどこら辺にあるんだい?どれくらいの時間で着くのかも知りたいんだけど」と話しかけましょう。
GM:「うむ。この町は遺跡に囲まれるような立地でな、今回の目的としている遺跡もそれらのうちの一つだ。そう遠くもないし、歩いて30分もかからないだろう」と教えてくれます。
ロエル:「ずいぶんと近いのですね。危険はないのですか?」
GM:「遺跡の中の奴らはそうそう外には出てこないからな。この立地のおかげで外から蛮族が入ってくることも殆どないのだ」
アベラルド:「ある意味、観光資源にもなっているんだね」
ノマド:「それなら、なおのこと急がないといけませんね。我々以外の冒険者たちが件の首飾りを持ち去ってしまうかもしれませんし」
GM:「その可能性もあるが、文字通り帰ってきた者がいない遺跡だ。相当の腕利きでないと攻略することは難しいだろう」
ガベリオール:「そういえば、その首飾りについて知っている者は、ボリス殿以外はいないのか?」
GM:「芸術品を売買する者や、一部の物好きしか知らないと思うぞ。なにしろ半ば伝説のようなものだからね。絵空事だと思って信じていない方が多いだろうさ」
ロエル:「握りこぶし程の大きさですものね、私も長く旅をしていますがその様な宝石は見たことがありませんもの」
GM:「それでも私は信じている。父は見つけたと言っていたからな。まあ現物を持ち帰ることもできなかったし、その理由も誰にも話さなかったから誰も信じなかったがね。しかし、だからこそ私は首飾りを見つけ出し、父は真実を言っていたと証明したいのだよ」と言います。
アベラルド:じゃあそうだな「ボリスさんは凄く家族思いな人なんだね。だったら僕たちもしっかりと護衛して、首飾りを持ち帰れるように頑張りますね」
ロエル:「ですので観光はこの辺りにしておきましょう」
GM:なお、果実を食べてる模様(一同笑)。
アベラルド:みずみずしい果実だ(笑)。
ノマド:あぁ、きっと波乱万丈で、500G+αの報酬が貰えるんだろうなぁ(一同笑)。
GM:そこらへんは皆さんの頑張り次第ですかねぇ。それではしばらく歩いていきますと、あなたたちはイースタの外に出ます。そこには多くの遺跡が立ち並んでいて、その中のひとつが目的の遺跡です。神秘的で厳かな雰囲気を放っていて、情報の通り大半が土に埋もれています。入り口はひとつしかなく、大きな穴が空いており、そこから階段が続いているといった様子です。
ロエル:「この先に進むためには、皆様は明かりが必要そうですね」
GM:「まぁ、それぐらいはあらかじめ用意してあるだろう」
アベラルド:いや、用意してますけどね(笑)。「大丈夫だよ」と言って松明に火を付けます。
ガベリオール:というか、ロエルさんは目から光でも出るんですか?(一同笑)
ロエル:いや、暗視できるだけですよ(笑)。
アベラルド:「最悪、【ライト】(※2)の魔法を使えば3時間は照らせるから大丈夫だよ」
ノマド:「まあ【ライト】を使ってもらう程でもないでしょう。魔物なんかに気付かれると面倒ですしね。私は後ろに行かせて貰いますがよろしいですか?なにぶん獲物がこれですので」と弓の方をチラ見せします。
アベラルド:「それだったら僕とノマドさんでボリスさんを挟むようにしようか」と進言しますね。
ノマド:「いい発想ですね」(笑顔)
GM:「私は構わんよ。君たちはどうするのかね?」と聞いてきます。
ロエル:「それなら一番前にいきましょうか。私なら明かりも必要ありませんし、敵に気付かれることもないでしょう」
ガベリオール:「では吾輩はロエル殿をサポートしようか、生命力だけは高いからな」と言ってスッと前に行きます。
ノマド:「頑丈ですものねぇ」
ガベリオール:「まぁリルドラケンだからな」(笑)
ノマド:「お二人の頑丈さは少し……私にも分けて欲しい程ですよ」(一同笑)
GM:今少し詰まりましたねぇ(笑)。何か企んでますか?
ノマド:僕を信じて(一同大爆笑)。
GM:なら信じましょう。信じるのは大切なことですからね(笑)。
ロエル:十分怪しいけどな。「では参りましょう」と言いながら担いでいた斧を手に取ります。
GM:それでは、あなたたちが階段を下っていくと、急に道が開けた場所に出ます。空気は澄んでいて、呼吸をしてみても特に違和感はありません。松明を使って貰っていますが、使わなかったとしても目を凝らせば十分に先は見れる感じですね。
ガベリオール:とりあえずは罠らしき物も無いって感じですかね、安心しました。
ロエル:人が通ったような形跡はありますか?
GM:ここ数週間程は入ったであろう形跡は無いですね。特に何があるという事でもなく、だだっ広い通路があるって感じです。「思ったよりも清潔だね、もっと埃っぽいと思っていたんだがね」とボリスは呟いてます。
ロエル:「さすがにここには何もありませんね」
アベラルド:「そうだね、人があまりこないからこそ埃が舞うことも少ないんじゃないのかな?」
GM:「まぁ、あまり服を汚くしすぎたら後でメイドにうるさく言われるだろうからこの方がいいのだがね」とボリスは言います(一同笑)。
ロエル:「きれいなお屋敷でしたからね、汚してしまってはたいへんでしょう」
ノマド:「ですが、冒険に汚れはつきものです。その辺りはもう仕方のないことだと思うのですが?」
GM:「それもそうだな。汚れは洗えば取ることができるが、命は無くせばそれっきりだからねぇ。安全なのに越したことはない」
ノマド:「そうですね……」(一同爆笑)
GM:思わせぶりだなぁ。
ノマド:全然思わせぶりじゃないよ!
GM:(笑)。ではそろそろ先に進んでいきましょう。少し傾斜があり、下っていくような感覚ですが問題なく進むことができます。奥まで行くと道が二股に分かれていて、右側には赤い矢印が、左側には青色の矢印が壁面に直接描かれているのが分かります。
ロエル:「分かれ道……」
GM:「そのようだねぇ」
ノマド:「ここは二手に分かれましょう!」(一同爆笑)
アベラルド:止めよう、悪手悪手(笑)。
ロエル:「戻ってきた者がいないと言われるほどに危険なのでしょう?下手に二手に別れてしまい、戻って来られなくなったら面倒です」
GM:「だが、もしも片方の道で身動きがとれなくなった場合はもう片方が助けに来れるし安全かもしれないな」
ノマド:「そうですね」(笑)
ガベリオール:「ですがボリス殿を護衛するなら、やはり得策ではないと思うが」
ロエル:「ボリス殿は分かれられるというわけではありませんからね」
アベラルド:今の発言はなかなかに猟奇的だったぞ(笑)。
ノマド:「ボリ/ス」になればあるいは……。
GM:いや、ボリスが半分にはならないからね!?(笑)
アベラルド:「じゃあどっちに行くか決めようよ。ここで立ち往生しててもしょうがないよ」と言います。赤と青なんだよね?
GM:赤と青です。
ロエル:判定でもしてみますか?
GM:じゃあ、直感で決めてみましょうか。冒険者レベルをボーナスにして(※3)振ってみてください。合計値が10以上なら青、10未満で赤に決めたという事にしましょう。パーティーの数が偶数なので、奇数にするためにボリスも振りますね。
̶̶結果 ロエル13 アベラルド14
ガベリオール7 ノマド8 ボリス8
ロエル:赤です。
アベラルド:同じく赤ですね。
ガベリオール:僕は青です。
ロエル:「ボリス様はどちらの色がお好みですか?」と言いながらコインを手に取って指で弾きます。
GM:ならボリスは「そうだね、なら私はあえて選ぶのならば青かな」と言います。
ノマド:じゃあ、弾いたコインを掴み取りながら「奇遇ですね、私も青です」と皆さんに向かって言いましょうか。
アベラルド:「青が三人。だったら右へいこうか」
ノマド:「依頼主が青と言ったのです。我々も当然その意思を汲み取らなければなりませんよ」
アベラルド:いや、決してそういう事を望まれてはいないと思うんだけど(笑)。
GM:まあボリスとしては冒険者のあなたたちにキチンとした判断をして貰いたいと思っていますよ。特に何もないなら、全員で左の道へ行きましょうか。
ノマド:なんか、そろそろ敵も出てきそうなんでこの辺りで【ラック】(※4)の魔法をおまじないとして使っておきますね。
ロエル:これまでの言動で幸運のおまじないか。
アベラルド:GM、この先に行くまでに三分もかからないですよね?
GM:そんなに時間はかかりませんよ。大体一分くらいですね。
アベラルド:【カウンター・マジック】(※5)か【プロテクション】(※6)かどちらを発動しておこうかな。時間はあるよね?
GM:はい。
ラルド:なら、まずは青の道に行くとなった時に【センス・エネミィ】(※7)を発動します。
GM:了解です。魔力を減らして下さいね。結果としましては何も反応はありません。
アベラルド:念のため、ボリスさんを含めた全員に【プロテクション】を発動しておきます。(ダイスを振る)……成功。
GM:では皆さんの物理攻撃と魔法攻撃の防御力に+1点しておいてください。
アベラルド:「敵はいなさそうだけど一応ね」
GM:「聞き及んでいたとおり、魔法の腕は確かなようだねぇ」
アベラルド:この魔法は三分間しか保てないから早く部屋に入ってしまいましょう。
GM:それでは先に進んで行きましょうか。
注釈
※1 果物
本編では語られていないが、南国フルーツを想像してもらいたい。
※2 【ライト】
光源を生み出す魔法。暗いところを照らすための光なので目くらましには向かない。
※3 冒険者レベルをボーナスにして
この場合の冒険者レベルは、どれだけ冒険者として経験を積んだかを表す。
※4 【ラック】
ル=ロウドの加護を受けた者のみが使える魔法。幸運のおまじない。
※5 【カウンター・マジック】
有害な魔法からの抵抗力を高める魔法。
※6 【プロテクション】
対象を護る魔力の壁を生み出す魔法。
※7 【センス・エネミィ】
敵意や悪意を持った存在を暴き出す魔法。




