第2章31話 「世界の根幹(Part.2)」
また寝落ちてしまいました('ω')
投稿ボタンを押さずにそのままPC付近で寝こけていた始末です。
おはようございますと、月曜日ですが日曜日に結局投稿ができなかったのでどうぞご覧ください!
「それは……比喩か?」
慶は落ち着いた口調で問いただす。
正直慶に言わせればAの世界と呼称する世界と
慶の間には今は何の接点もない。
また慶自身も多分自分とは関わらない世界なのだろうと気付いた。
だからこそか慶自身の中に怒りの感情は芽生えなかった。
そうと言っても気にならないわけではない。
慶はそうツキネに質問する。
ツキネもまたそれに答えた。
「比喩ではないわ、結果的に言えばそうなるってことかしらね。
……実はアナスタシオスと戦った場所こそそのAの世界なの。」
「戦った?ツキネとアナスタシオスが?」
頷くツキネに慶は驚きを覚える。
ツキネは確かに今は勝てないと思うと話し、続ける。
「ずっと言えなかった、というよりは
言わなかったことなんだけれど
これこそ私とアナスタシオスの目的に繋がることの
第一歩と言ったとこかしらね」
そうしてツキネは今一度呼吸を整える仕草して俯き
そして慶を見上げる話の続きを始めた。
「彼……アナスタシオスは幼少期から
一つのスキルに目覚めていたそうよ。
それが【復活】……他者の命を吸い取り第三者もしくは
自分に与えることのできる才能。
才能と言っても良いのかは分からないけれど
それがあったからかもしくは元々の家の出が悪かったのか。
私には測りかねるけどスキルに目覚めて
直後に人身売買の被害にあったそう。
でも売られようとしたその時アリスがそれを助けた。」
アリスは当時自分の弟を見つけるという目的のために
人身売買の被害にあう子供達を救っては弟を探し求めていた。
弟の方についての話はここでは省くけどとにかくアリスは
弟を探してそのついでに子供を助ける活動をしてアナスタシオスに会ったそう。
会った当時のアナスタシオスは他の子どもよりは健康そのもので
痩せたり怪我をしたり病気をしたりが見受けられなかった。
このことを不思議に思ったアリスはアナスタシオスを
傍において監視を続けそしてスキル【復活】のことを知る。
無意識にアナスタシオスが発動させていたのを知った
アリスはすぐにそのスキルが危険なものだと
見抜いてスキルを封印することにした。
「スキルは先にも言った通りその人の意思や才能。
封印することやまた継承させることもできる強力な力なの。
アリスがどうやって封印したのか私には分からない。
でもアリスはアナスタシオスがもう二度と【復活】を使わないように
自分でその子を育てることを決めた。」
アナスタシオスの道の指南役として
アリスは奮闘しまたアナスタシオスも
アリスの生き方や人生観を参考にした。
けれどそんなときある不幸が襲う、それこそ―――
「―――"アリスの死"よ。
アリスは度重なる不幸や事故に力を使って対抗した。
でもその力は使うたびに自分の寿命を縮める効果を持つ強力なスキルだった。
そのスキルこそ名を【終焉】、効果は有るものを無きものにする。
何もかもの物事に終わりをもたらすという力よ。
アリスはこれを使い過ぎて寿命が縮み結果的に死んでしまった。」
「【終焉】……って、それって今ツキネが持ってる力なんじゃ―――」
そう、その通りと苦笑しながらツキネは
冷めかけている紅茶を飲み干すと
クロに紅茶のお代わりを願い出てから話を再開する。
「当時私たちはあるものを探していたの。
それが何なのかは今の話には関係ないから省くけど
その際私たちはアリスに会った。
会ったと言ってもアリスの側近に連れられてだけどね。
そして私だけがアリスに会うことを許されそして
車椅子に乗ったアリスに出会った。」
ツキネはアリスと話した。
アリスは見た目がとても幼くまだ20歳にも満ちていない
少女のようで、話しているうちに仲良くなったツキネに
アリスは自分がもう長くないことを話してからあるお願いをする。
「お願い……?」
慶の問いかけと同タイミングでクロが紅茶を注ぎ、
慶もおかわりを貰うと自分のところに
置かれたTカップに紅茶が足される。
「ええ、とても簡単なお願いよ。
アリスは私に"自分が死んだあとアナスタシオスを殺してほしい"
と言ってきたわ。
でもね、私には到底そんなことはできなかった。
当然のように私は断った。
アナスタシオスの持つ力について知ってもなお
私に殺しなんてものは出来なかったから。
それなら、ってアリスは違う条件を提示した。
それこそ"私の代わりをあなたが担って"というものだったわ」
アリスの施した封印はアリスが死ぬことで外れてしまう。
アリスはアナスタシオスの持つ【復活】が
暴走してしまうことを恐れたのだ。
ツキネは後者の条件に耳を貸しそして死ぬ間際にツキネは
二つのスキルを継承した。それこそ【終焉】と【時空支配】
「私はその後アリスの遺言通りに
アナスタシオスのスキルを封印しようとした。
だけれどアナスタシオスは抵抗して私はアナスタシオスと衝突した。
そこからは先はもう秒読みだったかも。
アナスタシオスは何も知らないまま、
だけれど徐々に自分が持った力のことを理解しある妄想を信じた。
アナスタシオスの妄想、それは
"アリスのくれた力でアリス自身を蘇らせることなのではないか?"
ということよ。」
アリスが死んだことで解放された力にアナスタシオスは動揺したはず。
ずっと使えなかった力という認識ではなく貰った力、受け継いだ力だと
錯覚したのだから。アナスタシオスはそれからアリスの部下及び側近から
外れ自分自身の足で命の収集という名の無差別殺人を始めた。
ツキネはどうにかしてそのアナスタシオスを止めようと必死になる。
アリスが望んだのはきっとそんな悲しい願いではないから。
「そしてAの世界で最初で最後の戦争が起きた。
Aの世界の人口半分をアナスタシオスは無差別に殺し、
もう半分は天界や魔界がなんとかして保護してくれたわ。
そして私はアナスタシオスの理想を止めるために最終手段を取った。
それこそAの世界を【時空支配】によって
狭間の世界の一部として吸収合併させること。
そして私はやっとの思いでアナスタシオスを崩壊したAの世界から
追放することができた。」
ここまでが狭間の世界の出身者とアナスタシオスの目的について。
そうツキネは紅茶を啜ると猫舌なのか
舌をペロッと出して苦い顔ながらも
そのままふぅーふぅーと熱さを逃がしながら飲む。
(なんだこの可愛い小動物)
と傍から見て紅茶を啜る
慶はかなり規模がでかい話に少し頭を悩ませながら整理する。
つまり狭間の世界出身者というのは
本来はとある世界をカモフラージュするために言われたことが始まりで、
本来は名もなき世界のことを言う(仮にこれをAとする)。
この世界Aはすべての種族が暮らす世界だったがツキネと
アナスタシオスの戦闘によりこの世界は崩壊を迎える。
そしてこの世界に暮らしていた者たちの大半はアナスタシオスにより
殺されもう半分は天界や魔界に保護された。
その後崩壊した世界は【時空支配】において狭間の世界の一部となっている。
またアナスタシオスの目的は死んだアリスに、
貰ったと勘違いした力を使ってアリスを蘇らせたい、
だがそのためには命を要するので
とにかく命を集めなくちゃならない……と言ったところか。
ん?だとしたらツキネの目的はアリスの願いを果たすため?
アリスの代わりを担うっていうのが
未だに引っかかるが取り敢えずそうなのか?
「あのさ、じゃあツキネの目的って
アリスの願いを果たすことなのか?
だとしたらもう終わってるし……
じゃあなんで俺たちの世界にわざわざ来てまで
アナスタシオスを止めるんだ?
正直関係ないだろ、尻拭いだとしても。」
「それがそうじゃなくなったんだよ。
確かに私はアナスタシオスを世界から追放させることが出来た。
でもそれで話は終わりじゃない、まだ続きがあるんだよ。
それこそ次に話そうと思っていた私自身の目的だ。」
次の投稿は時間があれば水曜日もしくは土曜日までに投稿します。
お楽しみに(^^♪




