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僕と妖怪少女と常日頃 Re:salvation  作者: 工藤将太
第2章【陰陽道所属の世界】
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第2章12話 「婚姻関係(仮)」

本文は辛うじて書けますがサブタイトルを何にしようか本当に迷います…そして。

武家屋敷の見取り図や小百姓など、そういう家柄でもないので

書くときは調べて出てきたことを参考にしています。ので詳しい方にはあれ?という

内容になっているかと思いますがそこはご愛嬌です。

こういうときにはこういう言い回しが良いですよーなど意見がありましたら是非活動報告にて

お書きください。見ます絶対(笑)

「お顔が優れませんが…体調の方は大丈夫なのですか?」


そう隣人は問いかける。

それに慶は思わずええ?!と驚きながら反応し

すぐさま反省しながら悪いと謝る。

だが隣人は優しく微笑みながら


「いいえ、私の方は大丈夫ですよ」


と隣人、香山由理は呟いた。

今は客間とは違う場所で二人きり庭の縁側に座って夜空を見上げている。

先ほどという時間は当に過ぎて同盟の件の話はついてしまってる。

あのとき…驚き固まった俺に由理もまた何か不味いことを言っただろうか…

と固まりお互いぎこちない様子を見せていた。

何か不味いことを言ったわけではない、あまりにも綺麗だったから

見惚れてしまったと言うと由理は素直に顔を赤らめお礼を言って

仮となる縁談の話へと移っていきその後は両者合同での宴会へと移っていった。

そして今は何をしているのかと言うと結婚する相手となる香山由理と一緒に

こうして宴会の席から外れて涼みに来ているというわけだ。

まあそれは表向きのものであり本当は

今までの衝撃的すぎることを整理したかったのだが。


まさか…由理が反百鬼夜行派でありそしてその頭領だとは。

前のいた世界では自分の素性は決して洩らさなかったとはいえ

誰かに感づかれなかったのだろうか?もしそうだとしても幹部の者、

俺や銀次郎が知らなかったのはとても凄いことだ。

何が凄いかって要は上の連中全てを欺いたんだ。

自分が百鬼夜行派の反抗派の頭領であったことを知られずに行動していたんだ。

ある意味尊敬に値する。だが…と慶は由理を見る。

元いた世界とはまったく違う由理はほんわかとした優しい表情で笑う。

俺が元々いた世界での由理はとても活発的で行動派だ。

だが今いるこの世界での由理はとても穏やかで落ち着きがある。


(これがこの世界での由理…なのか?)


と前いた世界とのギャップに心身俺は驚いていた。

演技、というのは考えにくかった。

これが本当の由理だとしたら、

俺はあの世界での由理をどう見るんだろうか

…って。

俺らしくない。

今は今の由理だけを見ていこうと溜め息をつくと

その溜め息にも隣人は気付いたようだった。


「お疲れのようですね…もうお休みになられたらどうですか?」


「ん。いやそれだと君は…?」


すると顔を真っ赤にして微笑みながら受け応える。


「いいえいいえ!お構いなく。

 私も準備がありますし…

 山城様がどうしてもと言うのなら…良いですが」


準備?

ああ…そういや二人で暮らすっていうのが互いが結んだ条件だったか。

そのための準備だからこっちに住むんだもんな。

慶はそう思ってなら、と。


「それなら明日やればどうだろうか?

 別にここに来るのであれば準備などもうちの手の者もいるし

 簡単に終わるけど…」


「ええっ…もしかしてその…条件の話の意味…そう捉えましたか?」


「ん??どう捉えるんだ他に―」


と続けて答えようとするが慶はすぐさま気付いた。

二人で暮らすってもしかして?


「ここでは暮らさず、別の場所で別荘的な何か

 で一緒に暮らすっていう…ことか?」


「てっきり話が回っているかと思いましたが…すみません。」


そう由理は申し訳なさそうに呟くが慶は安堵という形ではないが

それに似た何かで溜め息をつく。そして隣人の方へニッコリと笑うと


「準備があるなら優先してもいいんだぞ?

 それだったら俺も用意ってもんがあるからな。

 まあこのことは俺がそういうことに気付くも何も

 自分の自己中な裁量が勝手に妄想していたことだ。

 だから謝らなくていい。あと俺のことは慶って呼んでくれ

 俺も由理って…言うからさ。」


さっきから何気に気になっていたことを呟くと

由理は真っ赤に火照りながらそうですね…と下に顔を向かせながら

目を左右に行ったり来たりとさせている。

…?何か変なことでも言っただろうか?

と思い声をかけようとすると分かりました!と縁側に立つと


「えと…では慶…………さま。

 私は明日の生活のためにも、準備を整えてまいります。

 お先に失礼致します。」


そうぺこっと礼をすると着慣れていないような

ぎこちない様子で走って立ち去って行った。

それを見届けると慶も気持ちと荷物の整理を始めたのだった。







慶が行く屋敷には由理のほかに身の回りの生活を担う小姓がつく。

それは陰陽道と反鬼の方で選抜された者たちで

慶自身、いてもいなくても別段気には留めていないので

ある意味それを聞いたときは"あ、そうか。"と短絡的だった。

だがこの小姓、反鬼の方はと言うと…


「主に香山様の警護や身の回りの雑事を担当させて頂きます。

 吉崎通と申します。何卒よろしくお願いします。」


転生前の世界…初めの世界、0の世界とでも言えば良いか?

まあそのときの柚子と一緒に活動して、そして婚約していた

あの透明人間がここで登場するとは…と慶は溜め息を漏らす。

どうしましたか?と心配していたが何でもないと返すと

そのまま吉崎はもう一人自分と同じ立場となる小姓を紹介してくれた。


「須原雪南…と申します。よろしくお願いします。」


と紺色のボブカットの子はそう言う。

…どこかで見たことがあるがまあ良い。

吉崎はチャラついた感じが伺えるが雪南は落ち着いているみたいだった。

ある意味急な話だというのに二人はどこか慣れているようだったので

単刀直入に聞くと


「ああ、僕たちは自分の仕事場でよく変装や潜入等をしていましたから。

 今の僕たち結構落ち着いてるように見えましたか?」


「ああ。そうだな。

 慣れてる感じがな。だが話す態度は改めた方がいい。

 俺はどうってことはないが人それぞれ厳しいからな。」


「ご指摘とアドバイス、ありがとうございます。

 ちなみに雪南は香山様の奥小姓、僕は表小姓を担当します。

 何かあればお呼びください。」


「ああ。分かった。ありがとう。」


と別れると俺はその障子の前に立つと中のものに了承をもらい

入る。そこにはほんわかとした笑顔の隣人、由理がいた。

先にもう着いていたようだった。


「遅くなったな。」


「いいえ、私も今しがた着いたところです。

 慶…がご無事で何よりです。

 それで……今日から一緒に暮らしますね…」


と顔を赤らめながら呟く由理に俺は軽く微笑すると

そうだな、と笑う。

すると由理はふふふと笑うと何か思い出したかのような

はたまた閃いたかのような目で俺を見ると


「そうだ…!私のご友人方に婚姻関係のことを

 お伝えしてもよろしいでしょうか?

 仮とは言えどめでたいには…めでたいので。」


と慶はすでに聞かれるであろう質問を投げかけられる。

俺自身にも友人と呼べるものがいる。

遠征等で情報源となった情報屋、草木南海だ。

だからこそ分かるのだが婚姻関係のことは

嫌でも彼女の耳に何らかの形で入るだろう。


※初めの世界の影響なのかそれともそれがあったからか、

草木南海はそういうことにも精通した情報屋として有名になっている。


それの釈明も兼ねて広めても良いのか?ということだった。

だがこの質問はむしろすぐやってくれ!

とも言いたくなるほどの了承レベルだった。

婚姻関係にあるということは反鬼と陰陽道が

同盟関係にあるということになる。

反鬼と百鬼はすでに同盟関係にあるので間接的にとは言え

陰陽道の者が百鬼夜行を襲う確率もその逆の確率も少ない。

あれば自分が追っているアナスタシオス(あいつ)か反鬼や百鬼とも

つかない反乱側に回る。だがその抑止力もあるなか行動は限られるだろう。

ならば今の関係状態を広めればその抑止力が強まると考えたためである。


「ああ、大丈夫だと思うよ。

 俺も親父に掛け合って大丈夫かどうか聞いてはみるけど…」


だがこの考えこそかなりの痛手となることとなる。

友人は男性が一人、女性が三人だそうだった。

まだほかにいるというのだがあまり多くは呼ばず

その四人だけを呼ぶということだった。

慶はまあ多くすぎても今はあまりもてなせないしな、と笑うと

日取りをその後決めるのであった。


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