〜気ままにドライブ〜『彼女の自宅』彼女の独白
初めての試み。
そして、活動報告の方をご覧ください。
「ただいまぁ。」
「お帰りなさい。勉強ははかどったの?」
「うん、はかどったよ。」
しれっと嘘をつく私。
「そう、よかったわ。明日は学校だから早く寝なさいよ。」
「はぁい。」
そうか明日学校か。
私、 佐倉 優里 は5日ぶりの帰宅をしました。
字面だけ見ると家出少女のようですが、決してそんなことはありません。
彼、 近藤 翔太くんと時間の止まった世界を過ごしてしまい、現実の世界では1日しか経っていないのを5日ぶりと感じてしまうのです。
思えばこの5日間とても楽しいことばかりでした。
初めてのタンデム。
初めての男の子とデート。
初めての色物な買い物。
初めてのキス。
初めての同衾生活。
キスは一方的にしましたが。
あと、くっついたりもニギニギなんてこともしましたね。
総じて見ると、いや見なくても私かなり大胆なことやっています。
でも、後悔とかそういうのはありません。
むしろ、もっとしたいな、なんて思ってしまいます。
ほんと、翔太くんとちゃんとお友達になってからまだ7日しか経ってないのに。
だから、1週間待って、なんて言っちゃったんですけどね。
だって、初めて会ったような男の子とすぐ付き合うなんて尻軽女みたいじゃないですか。
ただの私の意地です。
えっ、一緒に住んでるじゃないかって?
それは離れてる時に時間停止なんてされたら困るからです。
そういうことです。そういうことにしておいてください。
とにかく!私は大胆になりすぎです。
男経験なんて皆無なのに。
男経験ありそうに見えると思いますが、あれです。
友達はいっぱいいるけど女としては見てもらえないていう。
わかってるんです。
身長はちんちくりんだし、胸はペターンだし、女らしさに欠けてるし、顔も美少女とかじゃないし。
でも、翔太くんは、可愛い、もっと幸せにする、なんて言ってくれました。
そしたら、惚れちゃうし、テンションが上がってしまうのも当然のことです。
大胆にもなってしまいます。
まぁ、結構言い訳じみたことを言ってますが、私は結局のところ翔太くんのことが好き、だからキスもしちゃったし同衾生活もしちゃうということだけの事。
あぁ、早く1週間経たないかな。
翔太くんと私の中ではあと2日で1週間かな。
楽しみだなぁ。
あっ、その前に学校があるのか。
ちゃんと普段通りに過ごせるのかな。
でも、普段通りって今まで挨拶すらしなかった関係だったな。
それに戻るのは嫌だな。
うん、この5日間のように彼に接しよう。
で、その時に、絶対質問するって言ってた友達に彼との関係を言おうかな。
同衾の事はかくすけど。
よし、お風呂に入ってこよう。