『盟友』
そうか君は僕を盟友と思ってくれるようになったのか
君が一人で考えたことに僕がどう答えるか楽しみにしているのか
問いと答えがぶつかり合い火花を散らすのを面白く感じたのか
僕も君を盟友だと思っている
君の言葉の多くは反芻しなければ理解できない
同じにおいを感じたから、ぶつけるようになったんだ
君なら受け止めて何かしら違う答えをくれるだろうと思って
でも君は気付いていないのか
僕が最初になぜそんなことをしたのか
僕のことを君に知ってほしかっただけさ
僕が弱く自分との戦いに明け暮れる人間であるということを
君が当たって砕けてぼろぼろになって
動かずに後悔すべきと諦めの境地に至ったのなら
僕はまだ君にぶつけていない問いを投げかけよう
今から僕は君が否定した言葉を肯定する
僕はこれ以上ぼろぼろになんかなりようがないからだ
僕は君を否定する
僕には消えない灯があるからだ
ぼろぼろになったあとの清々しさが結構好きだからだ
君は失うことを恐れるのか
君は得られない苦しみに疲れたのか
君は信じる馬鹿にはなれないのか
君を変えようとは思わないが
僕は未来と希望を信じて疑わない太陽でありたいから
僕は絶望なんかしないから
どん底にいれば頭上の光が見上げられるから
過去の自分の選択を後悔したりしないために
動いて後悔する
君に手を差し延べる
僕の盟友になってくれ、と
それから君が好きなんだ、と




