『WHAT WILL JANE DO?』
淋しいんだね
わかるわその気持ち
私もそうだったもの
心の隙間を覗いてくれる気がした人を
勘違いしてばかりだった
かわいそうに見えるの
たぶん移り気なのは
どうして誰もこの淋しさを満たしてくれないのって
もっともっとって
飢えてるからなんでしょう
同じ傷を抱えているせいで
その寂しさに引きずられそうになるけれど
わかってる
あなたは私の何も見ていない
見ようとしていない
そしてあなたの何も見せようとしていない
ただじゃれ合う相手を求める犬みたい
可愛いけれど私の心は冴えてしまう
私だって誰かに甘えたい気持ちがあるのに
あなたはただ押し付けるだけじゃない
こんなに尽くしたのたにって言うときは
自己満足って気付いてないの
寂しさは胡麻かせない
無理矢理力ずくで埋めるんじゃだめ
その寂しさを知る人同士でただ寄り添うの
互いを尊敬するだけ
たぶん愛とやらは
力まかせとか努力を注ぐような
そういうものじゃないんだよ
そう言い聞かせても
たぶん あなたの何も変わらない
私の言う意味を分かってはくれないだろうって
わかってる
わかりあえないだろうって
わかってる
惹かれていないと言えば嘘
でも私は踏み出さない
もう子供でもない だから私冒険に身を曝したりしないわ
それが正しいことだから
タイトルは映画『ジェイン・オースティンの読書会』に出てくる一文です。




