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おデート-前編-

さて始まりましたコウ選手のおデート編。

とは言ってもまだ序章といったところなので、期待していた方はごめんなさい。

中編、後編と三部に分けることにします。ご容赦ください。

「うむ、いい朝だ。」


 いい天気だ。昨日は早めに寝たから寝起きもいい。


 --今日の俺はひと味違う。


 なにせ今日はシャルとデートだ。つまらない夜更かしで眠そうな顔をするわけにはいかない。


「うーん、でもちょっと早く起きすぎたな。まだ時間があるか。」


 一応約束の時間は昼前にしてある。場所は銭湯の近くにと思ったが、なんせ仲間達が風呂に入りまくってるから知り合いに会うのも恥ずかしい。


 なので銭湯近くの雑貨屋にしておいた。合流したら早速買い物でもすればいい。


 とりあえず時間までその付近をぶらついて時間を潰すことにするかな。


 そう思って早速支度をする。とは言っても精々身綺麗にすることくらいしか出来ないが。


「ビゼンは置いてこうかな……」

『えー、そんなこと言わずに連れてってよ。面白そうだもの』

「よし、やっぱり置いていこう。」


 面白そうとか言いやがったから連れていく気は失せた。


『ええー!? コウのケチー。いいじゃないちょっとくらい。精霊にだって娯楽は必要だよー。』

「知らん。ほら、精霊状態にしてやるからどっか遊びに行ってろよ。」


 魔素を取り込んでビゼンに譲渡する。正確には食べさせてるんだそうだが、どうにもその感覚がよく分からない。ただなんとなく吸いとられてる感はあるんだが。


「ビゼン、モードシープ。」


 ビゼンを羊の姿にする。いちいち変形させるモードを口にする必要があるのは何故だろう?


『やったー! それじゃ僕もついて「それはダメだ」 えーー!?』

「ついてきたら今度こそ鉄球にでもしてその辺に転がしとくからな。」

『うう、分かったよぅ。


 ふよふよと浮かびながら項垂れる羊の精霊がそこにいた。


「じゃあ終わったらまた呼ぶからそれまで好きにしてていいぞ。」

『はいはい、いってらっしゃーい。』


 アホなやり取りを終えて部屋を出る。ちょっとした暇潰しにはなったか?


「えーと雑貨屋はどこだったかな。確かここを左手に……ああ、あったあった……あれ?」


 何故か店の近くに人が多い。何か催し物でもやってるんだろうか?


 少し気にはなったものの、店の方に歩いていく。


 --ああ、そういうことか。


 視線の中心には一人の女性が佇んでいた。


 いつもの真っ白なローブではなく、落ち着いたワンピースの服を着て、普段はフードで隠されていた長い髪も下ろされている。うん、これは目立っても仕方ないな。


 俺はその女性の方へと歩いていく。なんとなく自分が不自然な歩き方をしていないか気になってしまうのが悲しい。


「俺も早く来たと思ったけどなぁ。もう来てたのか。」

「あ! コウさん。落ち着かなくてつい来ちゃったんだ。そういうコウさんだって早いじゃない。私もさっき来たところだよ?」

「恥ずかしながら俺も落ち着かなくてな。早く起きた上にじっとしてられなくてこの辺うろついてようと思ったんだ。」


 どうやらお互い緊張してたようだ。なんというか学生のカップルか俺らは。


「まぁでもシャルもそうだったなら早く来て良かったな。待たせなくて済んだし。」

「え? あ、そうだね。私も早く来て良かったかも。来なかったらコウさん待たせてたんだもんね。」

「それはお互い様ってところだな。せっかく揃ったんだし、早速デートするか。」

「う、うん。そうだね。」


 デートデートと連呼しているものの、実際俺もどうしていいかは分からない。なんせ死ぬ前の二十数年間だって村を出てからずっとアランと旅をしてたわけだし、生まれ変わってからも剣術ばっかりで女っ気はなかったからな。


 うーん、そう考えれば俺って四十年以上も彼女なしだったのか。そう考えるとなかなかくるものがあるな……


「コウさん、どうしたの?」

「え? ああいや、よく考えたら俺デートってしたことなかったなーと。」


 我ながら情けないセリフである。


「ホントに? コウさんも初めてなの?」

「あまり言われると情けなくが初めてだ。も、ってことはシャルもか。」

「うん、私はコウさん達以外の男の人の知り合いなんていないし。ミリィさん達みたいに綺麗でもないから……」

「シャル、多分お前のことだからそれ本気で言ってるんだろうが、街中でそんなこと言ったら睨まれるぞ?」

「え? な、なんで?」


 なんでと言われると答えないわけにはいかないんだろうが、どうも気恥ずかしくなるな。


「そりゃシャルが綺麗だからだ。ほらそこに人が集まってるだろ? 俺もあの人混み抜けてきたけど、あれ皆シャルのこと見てたっぽいからなー。」

「え? え? 私? それはないよ。もうコウさんってばいつもからかうんだから。」


 言っても無駄か。つか周りの視線が痛い。


「まあいいか、それよりどうする? 予定より早いけどどこか行くか?」

「うん、まだ私も王都全部は見れてないし、色々案内して欲しいな。:

「俺もそんなに詳しいわけじゃないけどな。知ってる場所でいいなら。」

「それでいいよ! 色々話聞かせて欲しいな。」


 今さら気取ったって仕方ないか。俺とシャルだもんな。だったら今まで関わったところと、それに関する話をしながら色々歩くとしようか。


「じゃあ色々歩き回るか。」

「うん! 案内よろしくね!!」


 じゃあまず王都の入り口からだな。


 周囲からの視線が突き刺さるなか、俺とシャルは歩き始めた。

短めでごめんなさい。

うーん、いいなぁ若い二人って。

でもコウさん合計40歳超えてるから若いのか?

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