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最強の族 恋姫編2

フォン フォン


この時代の荒野にはあるはずがない乗り物が2台走っている

それは地獄の世から降ってきた鬼龍の愛車ゼファーとZⅡである


「まさか2台ともガソリンが切れることがないようにしてあるとは

 閻魔ちゃんもいい事するな」

「その閻魔さんから 何個か指輪預かってて 手紙によるとこの倉と書かれている指輪は想像した武器が大体出てくるそうです」

そう説明するのは風鬼


ゼファーに乗るのは鬼龍と風鬼


「閻魔さんから聞いた話ではこの世界は三國時代で主要人物がほとんど女だそうです」

「それなら俺も聞いたぜ、何でも真名ってーのがあって許してない相手がその名を呼ぶと

 ぶっ殺されるらしーで」

ZⅡに乗るのは雷鬼そして破龍

「ふーん」

なんとも思ってないように返事する鬼龍ではあったが内心とてもずっとびくびくしていた

(名前をうっかり呼んだだけでぶっ殺されるなんてなんておっかない世界なんだ!!)

なんて思っているのは鬼龍だけではない地獄の3人衆もである

「あ、頭ようやく村が見えてきました」

「よっしゃーだったら村まで全速力だ!」

「「「応」」」



この村に立ち寄ることで鬼龍は新しい仲間を迎え入れることになる。





     ~田舎村~



「おうおやじこの酒3樽くれや」

「おう、ちょっと待っとれや」


 

にしてもあいつら兄貴分の俺に酒買ってこさせるなんて

ま、じゃんけんで負けた俺も悪いけど。


「ほい、お待たせ」

「お、あんがとそれと聞きてーんだけど何でこの街こんなに人がすくねーんだ?」

「そりゃー、あの山に30人くらいの賊がいてなみんな恐れてあんま外に出たくねーんだ」

「ふーん」


恐れてんならなんで逃げないんだろ。

賊か、やっぱりほっとけねーな



今現在鬼龍はじゃんけんで負けたせいで地獄の3人衆の酒の買い出しに来ている

「ん、そうだついでに肉まんも買っていくか」

そう思いついた鬼龍は饅頭屋に足を運んだ



「なんだこの人だかりは?」

饅頭屋の前には人だかりができていた

その中央に褐色肌に触角のような髪がピョコッと出ている女の子が饅頭を見つめていた


この状態で声をかけるのにはかなりの勇気がいるだろう

だが鬼龍はそんなことはお構いなしに声をかける



「お前何やってんの?」

「・・・・・(ジー)」

「肉まんがほしいのか?」

「・・・・んっ(コク)」



なんかスゲー見てるだけで癒されるなこの子


なんかこのまま帰るのもあれな感じだから、ワシは出来立ての肉まんの中で一番大きなやつを一つ買って饅頭を見つめていた女の子に差し出す。


「ほれ」

「・・・・・・?」

差し出したら首をククンと横に曲げられた

「いやいや、『なんで?』みたいに首を曲げられても・・・・これやるから店の前に居続けるのはやめとけ」

「・・・・・ありがと」


そしてワシの手から肉まんを光速で掻っ攫い一心不乱に食べる女の子

ハグハグ   ジーー

それを見るワシ、うん和む


肉まんをあっという間に平らげた少女は一言ごちそう様と言って去って行った。

「・・・・おっちゃん、出来立ての肉まん大きいのから順に8つ頂戴」

「あいよ」






~宿~


買い物から帰ったワシを迎えたのは

部屋で横になってグテーッとしている3人だった


「ただいま」

「お疲れ様っす」

「お、酒だ」

「肉まんもあるぞ」

「「「やった」」」




パクパクモグモグ(食事中)


「ところで旗どうします?」

「確かにそうだな」

「忘れとった」

「そんな話し合ったけ?」

「「「もう忘れたんか!」」」

3人から突っ込みを受けるがそんなこと言われてもワシはあの饅頭屋の前での一件が今頭のほとんどを占めているから忘れても仕方ない。

「嘘だよ、買い出しに行っとる間に考えとったそこでどんなチーム名がいいか聞きてぇ」

やっぱり俺が勝手に決めたらいけんからね

そうして皆で考えるが一向にいい案が出ない、全くバカばっかりで参ってしまうよ。俺もだけど


あんまりにも案が出ないのでもうこれにする

「やっぱこれだろ」

そういうと鬼龍はポケットから綺麗に折りたたまれたでかい布をだし

広げて見せた




「「「こっこれは!!」」」



「お前らほんとにバカばっかだな、人数が3人いるのにまともな案が一つもでねぇのかよ このまんまだったら朝が来るからよワシが現世で生きてる時にやってた鬼龍爆撃隊の旗をワシ等の旗にしようで」


「「「だったら聞くなよ」」」




こうして鬼龍爆撃隊はほんとに後漢の時代に誕生した

「よっしゃぁほんじゃぁ買ってきた酒とか飲んで騒ごうや」

「「「やっふぅおおおおお」」」






キンッシボ

「ふー彼奴らようやく寝たか」

鬼龍は夜中の今一人で自分の作った料理と酒を抱えて外で一人外に出てきている

鬼龍は夜中よくこうして一人になるのが好きなのである


「うむ、うまい」

そうして一人で飲む事数十分その音は聞こえてきた

グギュルルルルルル    ジャキ『リボルバーを構える音』

「誰じゃ出て来い」

ピョコ

そしたら赤い触覚が出てきた そのすぐ後に可愛らしい女の子が出てきた

「・・・・・・・美味しそう」


・・・・彼女は鬼龍の飯を狙っているようだ

「ダメだからな」

「美味しそう」

「やらねえからな」

「欲しい」

「やだよぉ・・・ちっとしか食ってねえんだもんよぉ」

「・・・・・・・」


鬼龍は頑なに拒んだが最後の瞳を潤ませて下から無言で見上げる仕草にやられてしまい最終的に

「はぐはぐ もぐもぐ」

「ちっとは残してくれよ」


全部食われるかもしれないとゆう危機に面していた

「ご馳走様」

「・・・・・俺の飯が」

結局綺麗に平らげられたそして腹が減ってる鬼龍は煙草を吸うしか出来ない

「ところで、あんたなんちゅう名なら」

「奉先」

「鳳仙?」

「・・・・違う」ギュー

「あいだだだだだ」

そんな事をやったりする事一時間

「んで、お前の名前は呂布で字が奉先」

「恋」

「それって呂布の真名?」

「・・・・」こく

無言でうなずく呂布

「鬼龍なら呼んでいい」

「分かった、なら恋俺のことはキーコってよんでくれ」

「分かった」

そしてワシと恋はしばらく話した後

何処からともなく『恋どのー』という声が聞こえてきたので

おしゃべり会はお開きとなった


「ばいばい」

「応またのー」


そしておれは宿の中に帰って行った

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