ナイショペディア 「生徒会、ないしょの欠員1~3」公式フリー事典
生徒会、ないしょの欠員1~3
日本のweb小説
「生徒会、ないしょの欠員1~3」(せいとかい、ないしょのけついん1~3)は、キュー山はちおによる日本のweb小説作品。日本最大級のWeb小説投稿サイト「小説家になろう」[1]にて、2020年2月に1作目がスタート。2026年8月23日に完結した3作目で一区切りとなったが、4作目からはタイトルを小変更して継続することが発表されている[2]。
<生徒会、ないしょの欠員1>
ジャンル 文芸 コメディ
作者 キュー山はちお
発表サイト 小説家になろう
発表期間 2020年2月19日ー3月29日
総字数 21万1803字(2026年9月23日現在)
<生徒会、ないしょの欠員2>
ジャンル 文芸 コメディ
作者 キュー山はちお
発表サイト 小説家になろう
発表期間 2020年11月16日ー2021年1月15日
総字数 29万5774字(2026年9月23日現在)
<生徒会、ないしょの欠員3>
ジャンル 恋愛 現実世界
作者 キュー山はちお
発表サイト 小説家になろう
発表期間 2025年12月14日ー2026年8月23日
各章公開完了日
1章 2025年12月19日
2章 2026年 1月25日
5章 2月24日
6章 3月24日
3章 5月17日
4章 8月 2日
7章 8月23日
総字数 19万1695字(2026年9月23日現在)
<あらすじ>
泥縄第二高校と、隣の県の系列校・泥縄第一は、どちらかの生徒が1人でも減ったら統合される瀬戸際だった。そんなとき泥縄第一が生徒1減の危機に! 泥縄第二生徒会は統合阻止のため、生徒会長の女子・クロハを送り込む。
泥縄第二も下限ギリギリなので生徒数は減らしたくない。残った役員3人は、転校してきた男子・スシを巻き込み、会長がいないと困る場面で助け合って化身(けしん=本作では、本人の制服を着て本人と髪型を同じにして、バレないよう演じ切ること)する。生徒数調整の事実が学校経営側に知られないよう、役員が互いに化身し合っていることは、一般生徒にもないしょなのだ。会長が戻るその日まで。ミッションの幕が切って落とされる。
スシは、最初こそ「同じ男子の代役から始めよう」と優しく言われるが、生徒総会の大舞台でトラブルに見舞われたマヤを救うべく、ぶっつけ本番で女子・クロハの「中の人」になる。
<制作背景>
キュー山が勤務先の会社で、何気なく他部署のホワイトボードを見たときのこと。そこにあった当番表は「当人同士で話を付けて交代したことを示す両矢印」で埋め尽くされていた。それだけでなく「代わった人も別の用事ができたのか、さらに別の人と交代した両矢印」も所狭しと書き込まれ、キュー山は「こんな綱渡りでよく回せているなあ」と、動揺と感心が入り混じった心境になった。
それがきっかけで「いない誰かを、誰かが本人に成り切って穴埋め。しかし穴埋めしている人が急に必要になり、ほかの誰かがさらに穴埋め。破綻しないよう必死に頑張る」という話は面白くて尊いのでは、と着想を得た。「ドラえもん」の、次々とヒーローが使い捨てにされるグダグダ風刺の傑作「あやうし!ライオン仮面」[3]のことも頭にあった。
タイトルは「生徒会、ないしょの欠員1」。筆者が多少経験があって、強みを出せそうな生徒会ものとした。検索してもらいやすいよう「生徒会」をアタマに置いた。「生徒会役員共」(氏家ト全先生)「生徒会の一存」(葵せきな先生)など「生徒会始まりのタイトル」は、「生徒会」を入れないタイトル(本来は他ジャンルもので、生徒会は人気面での保険か)よりも、ロングセラーが多いように見受けられたからである。
4文字目の「、」は、「彼女、お借りします」(宮島礼吏先生)や「イジらないで、長瀞さん」(ナナシ先生)のような、講談社の「主張する『、』」を志向。「ないしょ」は、「魔法少女まどか☆マギカ」に出て来るセリフ「クラスのみんなには、ないしょだよ」にあやかった。耳触りのよくない「欠員」をあえて入れたのは「社会人をやっていると、欠員発生は宿命のようなものである。ならば凹みっぱなしで終わらせず、残された者の結束の強さを描き出したい」というメッセージを込めたつもり。筆者が主読層と想定するある程度お歳を召した方々と、登場人物と同世代の中高生のみなさんに、響くといいと思ってのことである。
「ないしょ4」としてしまうと、欠員の数と執行部(正規)の人数が同数になってしまうので、タイトルを変更しないわけにはいかなくなった。語句を並べ替えるだけにとどめ、捨てることなく使ってやろうと計画している。2026年10月時点での最有力候補は「ないしょの欠員、生徒会」。ナンバリングは「1」にリセットせず「4」からスタート予定。
「艦隊これくしょんー艦これー」や「ウマ娘」で擬人化が盛んに行われていた時勢で、キュー山は自作小説にも何かしら、想定読者層にアピールする要素を入れたいと思っていた。模索の末に選んだのは、「マヤ」「サヤ」など人名として違和感ないものもある「鉄道車両」。しかし、それらには艦艇ほどの画的な強さがない(特に中間車)ので、ビジュアルイメージをキャラに紐付けすることはせず、ネーミングと車両の特色だけあやかるにとどめた。
「生徒会、ないしょの欠員1」のほかに、キャラ名を鉄道車両のカタカナ記号でそろえたエンタメ作品は、筆者は確認できていない。「日本唯一」と言ってよさそうだが、単にニッチすぎただけ、という見方もある。
人間の名前っぽく聞こえる車両カタカナの枯渇に苦しみつつ、「ないしょ2」までは、旧国鉄からJRが引き継いだ車両の形式名や用途記号を中心に命名し続け、初志貫徹できた。「ないしょ3」に至ってカタカナ名前の継続を断念。「2」の本文中で登場人物が検討していたように[4]、アルファベットの名前を導入した(EF、DD、HD)。
アルファベットもすぐ、既出のキャラと大差ないものしか残らなくなった。エース、デルタ、シスタの3人からは鉄道車両名にこだわらないこととしたが、広い意味での鉄道関係からは離れないように心掛けた。
ある小説賞で1次不通過を経験していたキュー山は、2019年10月25日、別のレーベルの小説賞に「生徒会、ないしょの欠員1」を応募した。しかしまたも1次を通らず、講評ももらえなかった。残念に思う一方、賞の落選作の投稿を呼び掛けていた小説サイトの存在を知り、作品を再利用するべく「小説家になろう」サイトへの投稿を始めた。2020年2月19日のことである。
1か月あまりで無事連載を終えたあと、「なろう」とタイアップしたレーベルの小説賞へ2回応募した。
うち一つは女性向けレーベルであり、作品も女性読者を意識した改変を多く行った。いずれの賞も問題外であったが、ここで作品をいろいろ調整した経験は、作風の幅を広げるのに役立った。
「ないしょ2」は、キュー山が初めて「なろう」向けに書き下ろした作品。レーベル小説賞の字数制限から解放され羽根を伸ばしたため、29万字とシリーズで最も字数が多い。
「ないしょ3」は字数を絞り、1章、2章のあと5章、6章を発表した。読者の方の「長編はまずラストを確かめてから読み進めたい」という心理は理解できるので、早めにラストを提示して、安心してもらいたかったからである。また、6章完了時点で力尽きたら、3章4章の制作を中止して完結しようという、消極的な思惑もあった。しかし「オチがわかったあとですが、間の章を読んでください」というのは多少ムシのいいお願いだったようで、章順でない発表には課題も残った。
「ないしょ3」の連載中にルート分岐を設けたが(2章)、作品全体が「学校読書向け」を標榜していたのに、アナザールートがそれに向かないものとなっていたため、猶予期間を置いた上で一本道ルートに直した。改めて3章で【クロハ作戦ルート】と【スハ作戦ルート】の分岐を用意した。どちらを選んでも後遺症がない「ぬるい分岐」の割には手間が多かったが、作り手として苦労を上回る楽しさがあった。
キュー山のルート分岐好きは「史上最大!第10回アメリカ横断ウルトラクイズ」(日本テレビ系・1986年)で北米ルート/南米ルートの分岐に感銘を受けて以来のものである。
「ないしょ3」の途中で、カニが泥縄第二を離れてしまい、恐れていたスシ執行部のハーレム状況が整ってしまった。そのころキュー山は「人間にも完全な両性具有が存在する」ということを過去の報道で知り、スシの身体に関する新たな設定を「ないしょ4」で出そうと思った。しかし「4」はいつ世に出るかわからない。その間に設定が旧態化するよりは、と考え直し「ないしょ3」に7章を追加して、前倒しで入れてみた。執行部の状況と各ヒロインのパワーバランスが、簡単に固定しないことを期待してのことである。
<登場人物>
■泥縄第二高校 生徒会執行部
【スシ】本編の主人公。2年男子。身長169センチくらい。左右の眼球間距離や前歯の歯並び、顔の輪郭、耳の形がマヤ、クロハ、カニ、オロネと大差なく、相互にバレずに化身するのに役立った。役職はシークレット・エージェント→会長→副会長。漢字で書くと「主士」。一人称は「オレ」。
戸籍上は男だが、人類史上で過去に6人しか記録がないとされるキメラの完全両性具有[5]。
4月に泥縄第一から転入。期せずして、クロハを代わりに泥縄第一へ出向させた張本人。そのため有無を言わさず執行部の影のメンバーにされる。役職はシークレット・エージェント(2年前期)→会長(2年後期)→副会長(3年前期)。
性格は温和。初登校で最初に会ったマヤに心ひかれ、「ないしょ1」のラストでカップルになるが、キラに「まだつけ入る隙はある」と看破される。生徒会の業務においては「自分の彼女」「フリー女子」「他人の彼女」を差別したくないという考えを持っている。
基本的に、女子に誰かほかの女子が化身していても、見抜けない。そのため中の人が同じなマヤ本人とクロハ会長であっても、片方に妙に甘く、もう片方には妙に素っ気なくして、周囲の笑いを生んでしまうことしばしば。
マヤ以外から物事を頼まれると、返事を引き延ばしたりするが、引き受けないことはない。粘り強くやり通す精神力を備えている。
大きなことを無事成し遂げるとフヌケになり、先輩ヅラが鼻についたり不遜な発言をすることがある。「ないしょ2」でそういう状態になったときは、女子役員チームが荒療治のために仕掛けたガチ勝負で完膚なきまでにやられ、真人間に戻った。
「ないしょ1」のラストはクロハの1票、「2」はワムの男前発言、「3」はキラの当たりくじゲットが決め手。いろいろ同情の余地はあるが、スシは主人公なのにクライマックスで一度も局面を打開する活躍ができていないのは事実である。
二卵性双子だが、出産のとき妹が生まれてくることができなかった。「生きろ」という意味を込め「死す」を反対にした名を付けられた.
イメージ鉄道車両=スシ24。在りし日のトワイライトエクスプレスや北斗星などの食堂車。電車特急の余剰食堂車からの改造で、トワイライト編成などで寝台車に挟まれると、低い屋根がかわいらしく見えた。乗客を分け隔てなく迎え入れる社交性とサービス精神が、スシの人となりに通じる。
人物造形のモチーフ=フロルベリチェリ・フロル(萩尾望都先生「11人いる!」)。性格は全然違う。雌雄未分化の人で、両性具有だがオスとしての発達が遅れているスシに境遇が近い。女装して女子の領域に踏み込まざるを得なかったところは藤村あゆみ(遠山光先生「♂ティンクル×2♀アイドル☆スター」)的。
【マヤ(本人)】2年女子。副会長2期→選挙管理委員長代行兼、非正規役員。身長169センチくらい。3月生まれ。学園ナンバーワンのオロネに並び立つプロポーション。ロングのストレート、前髪は七三分け。一人称は「わたし」。「ないしょ1&2」のメインヒロイン。
スーパーレディのクロハと親友同士だが、彼女と一緒に過ごした時間が長いせいか、すべてにおいて自己評価が低い。周囲には敬語を使い、クロハにはタメ口をきく。
スシのことは出会いから憎からず思っていたが、いざ告白されると内心喜びつつも「執行部のうち2人はカップルだが、かといって残り2人には付き合う義務はないのでは」と疑問を口にして、返事を保留。後期会長選挙の開票中、オロネに「スシをキラに取られてもいいのか」と迫られて、スシの告白を受け入れた。
「ないしょ2」では、彼女である自分を差し置いてスシに堂々と矢印を向けるクモルやキラに憤慨し、嫉妬深いところを見せる。利き手でない左手で字を書けるようになるなど、任務の障壁は努力で克服するハイパフォーマンスガール。スシの彼女だが「ないしょ3」までに、スシの意識のあるときにキスできていない(「ないしょ2」の「クロハだらけ」で、二人ともクロハに化身して、キスしたことはある)。
マヤは大人しく、人の話の腰を折らないように努め、自分が我慢して場が収まるなら言葉を飲み込む性格だった。だがひとたびクロハに化身すると、本音を隠さない、喜怒哀楽が大きい、クロハともマヤ本人とも違う豪胆な人物になった。執行部メンバーはそれはそれとして受け入れていた。
初期には、マヤが化身に打ち込むあまり二重人格のようになっていたのだが、「ないしょ3」の鉄道旅以降、マヤに憑依していたシスタとデルタが、マヤの体を乗っ取って表に出てくるようになった。
マヤ本人は、スシの目には天使と映っていて、すごく持ち上げられている。これが二人の会話がぎこちなくなる要因になっている。
キュー山は、生徒会の正副会長カップルもの「恋愛志向生徒会」(如月群真先生)の存在は知っていたが、詳しいストーリーを知ったのは「ないしょ3」執筆の最中だった。スシマヤペアの行動が「恋愛志向ー」の泉水桜田ぺアと似てしまわないように持って行くこととなった。もっとも「恋愛志向ー」は青年誌掲載のため、とてもマネできないシーンが多いのには、ある意味救われた。
マヤは人物設計の時点では、クロハと同じスレンダーボディにするつもりだったが、マヤとオロネの相互化身を容易にすることと、スシがマヤに化身するときには逆に時間がかかるようにするため、オロネと同様のサイズとなった。
イメージ鉄道車両=検測客車マヤ34形2002。光学式と磁気式の2種の方式で軌道の検測を行うことができるところが、マヤの「二重人格」に通じる。
人物造形のモチーフ=主人公のステディポジションながら押し出しが強くないところは小川美紅(桂正和先生「ウイングマン」)に重なる。ステディポジションであり嫉妬深いというのはラム(高橋留美子先生「うる星やつら」)的。二重人格は狭山ナオミ&中原奈美(弓月光先生「ナオミあ・ら・かると」)的。
【マヤ(デルタ)】マヤに憑依している精神体の一人。前世は10万年前のネアンデルタール人の女性。母親の胎内でスシ、シスタと一緒に二卵性三つ子となるはずだったが、受精後に時間をおかずスシの受精卵と融合してしまい。二つの精神のうち、デルタが融合受精卵から弾き出された。以降はシスタと一緒にスシに付かず離れず、憑依する人物を見繕っていた。一人称は「わたし」。
「ないしょ1」のときからこっそり出演していたが、「ないしょ3」の鉄道旅から本格的に登場。性質はクロハに影響されていて、ネアンデルタール人だったとは思えない知性と現代社会の常識を備えている。
マヤ本人からチェンジするときは、体を小さく痙攣させ、瞳孔が開いてすぐ戻る。(シスタも同様)
ある日キュー山は、ちまたの「今後10万年、管理する」という文言を目にして、「10万年前に人類は何をやっていたのだろう。そのころから今まで、ずっと続けられていることって、何だろう」と考えた。高校の世界史で習いはしたが、再び調べてみると10万年前はネアンデルタール人がいた時代だったので、「本当に10万歳のキャラを作ったらどうだろう」と考えて、マヤに盛り込んだ。数いるヒロインから彼女を選んだのは、スシのステディの人なので、いろいろ起こって面白かろうとの期待から。
マヤはもともと二重人格なので、同居する人格を闇雲に増やすのは好ましくなく、デルタはクロハ書記次長とほぼ同じ人格とした。「ないしょ」シリーズ初期から、実は二人で出番を分担していたという設定は「ないしょ3」の途中で浮上したもの。
「デルタ」の名は「ネアンデルタール」の中間3文字から。また「デルタ線」から(後述)。
イメージ鉄道施設=列車の方向転換のために配置される三角状の線路「デルタ線」。本来ならスシ・シスタと三つ子だったことと関連。
人物造形のモチーフ=デーモン小暮閣下。デルタとは性格や性別は違うが、長寿(?)で俯瞰キャラなところが重なる。異様に長生きという点では山之部マサト(手塚治虫先生「火の鳥 未来編」)が近い。
関連GIレース=2006年オーストラリア・メルボルンカップ。
【マヤ(シスタ)】マヤに憑依している、もう一人の精神体。女性。ボーイッシュな言葉遣い。単純明快な性格。一人称は「あたし」。
「ないしょ2」でクロハが「マヤには限られた女子にしか見せたことのない、もう一つの顔がある」と言っているが、具体的にそれが誰か設定しておかなかった。あと付けのような形になったが、シスタの細かい設定が出来るまで時間を稼げたので、よかったと言えよう。
オロネがレギュラーを離れた「ないしょ3」に、勢いをもたらしてくれた功労者。精神体としてはスシの血縁だが、マヤに憑依している限りは他人。スシとガチ恋愛に発展するか、そうなったらマヤ本人の心はどうなるのか。スシ・マヤ・クロハ & スシ・マヤ・シスタ のデュアルトライアングルの様相を見せることとなった。
「シスタ」の名は、生まれていればスシの双子の妹だったことから「シスター」にちなむ。
イメージ鉄道施設=スウェーデン・ストックホルム地下鉄の「シスタ駅」。
人物造形のモチーフ=口調と、主人公に意見する「妹」ポジションは天野あい(桂正和先生「電影少女 あい編」)に近い。リーダーシップと潔さは連載中盤以降の神田千晶(安部真弘先生「あつまれ!ふしぎ研究部」)に重なる。
関連GIレース=1991年 桜花賞。
【クロハ】2年女子。身長169センチくらい。9月生まれ。スレンダーなモデル体型。ロングのストレート、前髪は真ん中分け。変装用とみまがう大きなプラスチック製の伊達メガネを着用。会長→書記次長→非正規役員。一人称は「わたし」。「ないしょ2」の語り手を務めた。
「ないしょ1」で学校側から「泥縄第一に誰か出向させて」と提案されたとき、生徒会長として自ら人柱になり、ほかの人が自身に化身しやすいように黒縁メガネのキャラ付けをしてから赴いた。以降、不在が続いたが、部活応援で化身の秘密がバレる窮地に陥ったスシを、見事な機転で救ったことで、スシから最大限の尊敬を受ける。
ラストの会長選挙では、クロハ会長と並んだスシに最後の1票を投じて決着させ、役員人事でもキラの処遇をスシにアドバイスする、化身の秘密を泥縄第一と第三の役員と共有して行動範囲を広げるなど、常にキャスティングボードを握っている人物である。
「ないしょ2」で泥縄第一の応援にどちらが行くかでマヤと競り合いになったとき、最後は引いて場を収めた。先代会長なのに後期人事で書記次長にされたことを全く気にしておらず、大人物ぶりをスシに感嘆された。
「ないしょ2」までの人物プロフィールでは「スシくんのことをどう思っているか、よくわからない」とされていたが、スシのファーストデートの相手となったり、キラとのコンボ攻撃をスシに見舞って愛欲のもつれの片鱗を見せたり、どさくさに紛れて肌着をスシの部屋に置いて来たりで、彼女がスシに関心がないでは通らない状況になっていた。
他校に出向している間にスシとマヤがくっついたり、不遇な境遇にある。
もともと登場人物では一番、物事を知り尽くしているキャラだったが、自分より上位のクモヤの登場とともに「女王ポジション」を譲った。天性の器用さから「聖女キャラ」「キス上戸」「コメディエンヌ」「説教キャラ」と芝居の都合に応じて幅広い役柄をこなす。スシの声色をスシ本人から習ってマスターし、完全な「スシ化身」ができる唯一の役員となった。
「ないしょ3」の終盤に「マヤに化身している間は、わたしがスシくんの彼女」と宣言。化身の原則からすれば正論なのだが、波紋を広げた。
マヤにとって、スシが崇拝していて、自分の親友でもあるクロハは、最も敵に回したくない相手と言える。
イメージ鉄道車両=クロハ481 3000番台。現役時は特急「北越」「いなほ」などに充当されていた、運転台付き普通車&グリーン車の合造車。ハイグレードな雰囲気と庶民的な親しみやすさを両立しているところが、クロハの人となりに通じる。
人物造形のモチーフ=基町勝子(石田敦子先生「球場ラヴァーズ」)。クロハの精神年齢がお局OL並みという設定は、38歳の基町にあやかったもの。いろいろと尽くしても幸薄いところは鹿島みゆき(あだち充先生「みゆき」)や「竜の女」(能條純一先生「哭きの竜」)的。「ないしょ4」以降も、クロハが幸薄いとは限らないが。
【オロネ】2年女子。役員(役職不詳)→書記次長→非正規役員→泥縄第一の副会長。身長169センチくらい。学園一のプロポーション。彼氏がいるのに学園の人気ナンバーワン。ポニーテール、前髪は真ん中分け。ウエストで一回巻いて穿く制服ミニスカートと、ニーハイソックスがトレードマーク。一人称は「あたし」。
「ないしょ1」で転入してきたスシに役員就任要請をしたとき、クロハ会長の化身指令を誤解し、「クロハ会長が二人重なる」という失態を招く。スシを役員にして秘密漏洩を防ごうと、スシの頭を胸の谷間に押し込み、そのまま生徒会室に押し戻す荒業を見せた。
マヤもクロハもスシの彼女にならなければ自分がなるとか、二人で遠くの島で暮らそうとか、「スシがその気になったらどうするのか」という発言も多い。
マヤが放送準備室に監禁され、スシが化身して演説することになったとき、間違って女子制服の在庫がない秘密化身室に行ったスシを、自らの制服を提供して救った。
親の再婚で、連れ子同士のオロネとカニは5歳から同居していた。ある夜カニと、オロネの実母が、オロネに隠れてキスしているところを見てしまう。カニを実母に取られたくなくて、カニとカップルになった。
「ないしょ3」ではクモヤとスシの計らいで、泥縄第一に移籍するカニについて行けることになり、スシに感謝する。エピローグで「スシと相思相愛説」が出たときも、恋心に関する話こそすれ、スシへの好意自体は否定していない。
実母とカニの動向次第で、大きな動きがありそうではある。
イメージ鉄道車両=オロネ25 500番台。今はなき寝台特急「北斗星」の2人用A個室寝台車「ツインDⅩ」。スシと彼女が身を寄せ合って眠るのを見守るポジションなのが、オロネの人となりに通じる。
人物造形のモチーフ=ポニーテールのハイパーキャラで、放っておいてもドラマをガンガン進めてくれるところは宇留千絵(新沢基栄先生「ハイスクール!奇面組」)と重なる。実母を巡るアングルは、まみ(艶々先生「ぼくとわたしとママの夏」)に、主人公たちのカップルの先輩というところは丘歩子(植芝理一先生「謎の彼女Ⅹ」)に近い。
【カニ】2年男子。役員(役職不詳)→書記長→非正規役員→泥縄第一の書記長。身長169センチくらい。銀縁メガネでやや猫背。声色も含めて、オロネへの化身は完璧。女子への化身に備えて、肩甲骨まである長い髪を業界人のように束ねている。本名は力二だが、周囲も本人もカタカナ読みで呼ぶ。一人称は「ボク」。カニ書記長に化身したオロネとともに、「ないしょ3」の語り手を務めた。
執行部に加わったスシと唯一の同性ということで、スシに化身の指南をした。5歳から同居している血のつながらないきょうだいのオロネとカップルになったとたん、老夫婦のような雰囲気を醸し出している。
マヤに頼まれ、ファーストデートの相手を務めた。
オロネとはもと義理の姉弟で、カニと義理の母との養子縁組解消により他人となった。実父の再婚で新しい母と暮らしたが、母にオトコとして見られたことで怖くなり、家出してオロネの家に舞い戻った。
物語全体の、影のフィクサー。鉄旅バトルでは、泥縄第二と第三の統合へ両校執行部を導いた。
エンタメ関係について幅広く調査を行い、クイズ形式で話題を提供している。
泥縄第二では学業特待生。学校の計画通りに泥縄第一と統合となれば一般生徒に格下げ、すぐ泥縄第一に移籍すれば特待生維持と、二者択一を迫られる。オロネの家に居候していて経済状況が芳しくないため、スハの手引きで泥縄第一への移籍を選ぶ。
レギュラー離脱後も変わらずストーリーに絡んでいるが、スシが「カニロス」に悩まされるのはむしろこれからであろう。
イメージ鉄道車両=カニ24。かつて寝台特急の編成端に連結されていた電源車。列車の電気を一手に引き受けるパワフルさと、表舞台には出ないが欠かせない存在というところが、カニの人となりに通じる。
人物造形のモチーフ=参謀タイプで、女子と付き合って主人公とは別なカップル像を示しているところは斉藤浩司(河合克敏先生「帯をギュッとね!」)と重なる。主人公の先輩カップルなのは上野公平(植芝理一先生「謎の彼女Ⅹ」)が近い。人となりは、キュー山の過去の同僚男性の影響が大きい。
【キラ】2年女子。新聞部長→書記長→臨時生徒会長→泥縄第三の無役→泥縄第三の会長→泥縄統合高の会長【選挙区選出】。身長158センチ。泥縄統合高がある町の町長の義理の娘。異母弟は同学年のタキ。「ないしょ2」の語り手を務めた。「ないしょ3」ではメインヒロイン格。一人称は「あたし」。
スシが泥縄第二に転校して来たとき、スシが名乗る前に名前を呼んだ。スシに泥縄第一に戻るよう迫ったあと、第一と第二がすぐに統合にならないと分かると「歓迎する」と態度を急変させたため、スシに嫌悪感を抱かれる。その後の生徒総会で、質問を重ねて議事進行をうまくアシストしたことでスシに見直される。
後期会長選挙で出生にまつわる事項をタキにより晒され、怒らないように努めたが、スシが激怒するのを見て涙腺が崩壊。クロハとマヤが見ている前で、スシの胸に顔を埋めた。立会演説会で自身の選挙戦撤退と「スシを会長にして、その副会長に選出される願望」を公言、スシへの投票を呼び掛けた。(泥縄第二高の選挙は公職選挙法に準じるので、「2馬力選挙」の是非には議論の余地がある)
スシが会長になったときに副会長を希望したが、クロハに説得されて書記長に収まる。
「ないしょ3」では、さまざまな事情に翻弄されて役職と所属校が激動するが、クリスマスイブの遠足デートで、一人だけスシからクリスマスプレゼントをもらう(すぐ返礼プレゼントに充当して返却)。
実は「ないしょ1」の序盤から唯一人、役員が化身し合っていることに気付いていた。後期から執行部に入ったことでスシたちの秘密漏洩の懸念は消えた。
イメージ鉄道車両=キラ86ー1(「TWILIGHT EⅩPRESS瑞風」5号車)。気動車、ラウンジ車。同形式は日本に1両だけという希少性と、ほかの車両から乗客が集う社交的な雰囲気が、キラの人となりに通じる。
人物造形のモチーフ=部外者として主人公を見守り、途中から仲間になるところは南雲安奈(村岡ユウ先生「もういっぽん!」)に近い。
【スハ】高1(中3)女子。泥縄第一高校と併設中の会長兼務→泥縄統合高の会長【比例区選出】。身長158センチくらい。一人称は「わたし」。
泥縄第一の教職員がクロハを泥縄第二に返すため、生徒数1増計画を策定。これにより泥縄第一併設中から中3の夏に高校へ飛び級進学した。実際にはそのまま併設中で授業を受けている。
泥縄第二の後期会長選挙の開票のときに本編初登場。師匠と慕うクロハから「わたしの恩人」と聞かされたスシに興味を持つ。
うれしいことを言ってくれたスシに抱き付こうとして、彼女のマヤに阻止される。また、泥縄第一の生徒総会の助っ人選びで、マヤを妨害し続けたことで、マヤと犬猿の仲となる。
泥縄統合高の初代生徒会長選挙に匿名で立候補。キラに敗れたが、比例復活で共同会長になり、高校1年の1年間、出向することになった。
併設中の副会長マロフは彼氏未満。統合高の会長選挙では、陽動作戦で息の合ったところを見せた。
イメージ鉄道車両=スハ43 0番台。国鉄時代に製造された普通車・座席車。「銀河鉄道999」(松本零士先生)のスリーナイン号の客車と、モデル車両が同じ。「昼専用」の車両というところが、登場人物中最年少(初登場時点で14歳)のスハと重なる。また、派生車両が多く幅広い用途に対応できたところは、オールマイティーな能力を持つスハに通じる。
人物造形のモチーフ=師匠として慕う人物から薫陶を受けていたのは「ガールズ&パンツァー」のオレンジペコが近い。主人公に言いたいことを言いつつ善導もする後輩というのは、長瀞早瀬(ナナシ先生「イジらないで、長瀞さん」)宇崎花(丈先生「宇崎ちゃんは遊びたい!」)と重なる。人物のありようは、過去にキュー山の同僚だった女性からの影響が大きい。
【ナハ】2年女子。身長158センチくらい。超常現象研究部長→新聞部長兼務。
キラ推しで、会長選挙では選挙対策委員長を務めた。生徒会規約に「正副会長の校内キス禁止」を追加させようとしたり、観覧車でキラとスシのキスを認めさせようとしたり、策士ぶりを発揮してスシたちを困らせる。役員ではないので、化身の秘密のことは知らない。
追い込まれたときに新聞作りを手伝ってくれたスシに、クリエーターとしてのシンパシーを感じて、それまでと違った視線を向けるようになる。NTR属性はなく、あくまでキラの恋愛成就を優先している。
イメージ鉄道車両=ナハ29000形。トロッコ列車用の客車。貨車からの改造で、二つ目の役割をこなしているところがナハの境遇に通ずる。
人物造形モチーフ=普段は陽気だが敵には容赦がないところ、敵か味方か簡単に結論できないところはセイレーン(「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」)と重なる。
■泥縄第二高校 教職員
【キクハ】音大卒2年目、24歳の女性教師。2年1組の副担任、合唱部と吹奏楽部の顧問、男子サッカー部の副顧問、生徒会執行部担当。身長163センチ。一人称は「先生」。
合唱部と吹奏楽部を前任者から引き継ぎ、全国コンクール本大会常連を維持している敏腕教師。
クラスで窮地に陥ったスシの、助けを求める視線に気づかないか、気づいてスルーしたかの前歴があり、面倒なことに首を突っ込みたがらない気質も伺えるが、基本的にはスシたちに大きな愛を注ぎつつ叱咤激励もする、いい先生である。
たいていヒールの靴を履いている。スシたちより身長が6センチほど低いが、スシたちがフラットシューズを履くことで身長差をごまかし、キクハに化身できるようになった。
「ないしょ2」序盤の「化身は誰でしょうクイズ」では、暑い秘密化身室に長時間隠れさせられ、解放と同時にスシに大声で文句を言った。
「ないしょ3」では、管理職に上がらないまま校長代行になるという、多少マンガ的な展開に。停学を命じたスシの、なおキクハを庇うような発言に胸をときめかせ、教師ながらほかのヒロインと同列の位置まで下りてしまう。「退学にするから偽装結婚して」とムチャな要望を口にして、スシの反発を食らう。
統合高の校長候補の中に入っており、「ないしょ4」で実際に就任するか注目される。
イメージ車両=キクハ32 502。JR四国のアンパンマントロッコ列車用気動車(制御車)。瀬戸大橋通行時に海面が見えるよう、床にも小窓がある。賑やかな車両は、賑やかなことが好きなキクハに通ずる。
人物造形のモチーフ=愛称が「キクちゃん」となりそうなところは、大柿キク子(川崎のぼる先生「いなかっぺ大将」)に重なる。女性顧問像としては倉田龍子(河合克敏先生「帯をギュッとね!」)春日野旭(安部真弘先生「あつまれ!ふしぎ研究部」)が近い。
【キヤ】22歳、女性。地元スーパーの社員→学校理事長の秘書→泥縄統合高寄宿舎の管理人。身長169センチくらい。一人称は「わたし」。泥縄第二OGだが、卒業してからスシたちに会うまでの経歴には、不明瞭な点も多い。
「ないしょ1」で初登場したときには、校外でスシのリコール署名を、露出度の高いコスチュームで集めた(リコール不成立)。「スシが解職されたら、おわびに夜のデートをする」などと言い、執行部女子の怒りを買った。
「ないしょ3」では、マヤとクロハをリードして低体温症のスシを救い、くじ(のようなもの)購入では、スシが書いた「9ー2」を勝手に書き直して的中に導くなど、すっかり味方ぶりが板についた。泥縄第三の「閉校記念居座り」から帰るフェリーの甲板で、スシに「自分はスパイ」と打ち明ける。それに気づいていながら咎めだてしなかったスシに、思わずキスしてしまい、マヤ、クロハ、キラからますます反感を買う。のちに、何かにつけ3人からハードな物理的ツッコミを食らうことにつながった。
キヤが付き合っているワキからは「自分にはもったいない女」と言われ、ワキのほうから結婚への熱意は感じられない。
3月オープンの寄宿舎では管理責任者となる。強制バイトのスシの上司となって、会長と非正規役員だった生徒会執行部時代と立場が逆転する。二人だけの時間も長くなりそうで、注目である。
イメージ鉄道車両=キヤE193系。事業用車、検測車。客を乗せないところが「謎の女」に通ずる。
人物造形モチーフ=スパイでありながら、任務を超えてマジキスするほど主人公に愛を注いだのは、アニヤ・アマソワ(「OO7私を愛したスパイ」1977年・英)を思わせる。22歳くらいにもなって、制服で教室にいるところは紫ひな(安田剛助先生「姫ケ崎櫻子は今日も不憫可愛い」。※紫がいるのは中学)に通ずる。
【DD】寄宿舎スタッフ。18歳女性。身長169センチくらい。一人称は「あたし」。北の大地の私立高校の生徒会長→学校改組により泥縄第三高の無役→泥縄統合高寄宿舎の調理チーフ。
泥縄第三閉校イベントで、スエたちと一緒に謎の人物が駅に出迎えるという画的な必要のために生まれた、構想外のキャラ。スエとキロの距離感の「解」としての役割を果たす一方で、スシに迫り、ヒロインレースに参戦。「ないしょ3」の終盤を大きく盛り上げた功労者である。
スシが北の大地で「今冬一番の寒波」に見舞われたとき、救いの手を差しのべたが、「DDと夜の車内で二人きり」というのを拒むスシに「あきらめてあげない」と言い残して去った。
スシが違う人に化身しているのを、自力で見破った初めての人。スシの弱みを握りながらも、自分を利する方向に用いなかった、淑女である。
彼氏(下僕)のスエと、キロが、二人そろって泥縄第一に出向することになったことを受け、スエをキロに渡す決意をした。
免停になって就職の内定を取り消され、泥縄統合高の寄宿舎スタッフとして働くことになった。管理責任者のキヤと、強制住み込みバイトのスシの間に割り込む形となり、スシは「ないしょ4」での年上女性二人のバトル勃発を心配している。
イメージ鉄道車両=DD51。ディーゼル機関車。北海道内で、往年の寝台特急「トワイライトエクスプレス」「北斗星」「カシオペア」を重連で牽引した。電気がないところ(未電化区間、停電の泥縄第三体育館)でも構わず突き進むところが、DDに通じる。
人物造形のモチーフ=生徒会長(DDは経験者)で、人前で容赦なくダメ出しをするところは黒澤ダイヤ(「ラブライブ!サンシャイン!!」)に通じる。籠絡した男(スエ、ばいきんまん)をアゴで使い、ワガママ放題なところはドキンちゃん(やなせたかし先生「それいけ!アンパンマン」)に重なる。
DDはイニシャルという設定なので、本名は苗字・名前ともダ行でなくてはいけない。キュー山はDDが本編デビューしたときから「そんな名前、そうないだろ」と頭を抱えながら、モチーフ人物探しをした。その結果、最適解とも思える二人の「ダ行名前」のヒロインに行き当ったのは、望外の喜びであった。ダ行名前のほかの候補は風大佐衛門(川崎のぼる先生「いなかっぺ大将」)ウルトラマンダイナ(「ウルトラマンダイナ」)など。どうやってDDとの所縁をこじつければいいか見当もつかないが。
後輪駆動車を乗りこなすドライビングの腕と、豪胆なところは、ステアリングを握っているときの佐藤真子(しげの秀一先生「頭文字D」)に通じる。
■泥縄第一高OG
【クモヤ】芸能人。18歳。身長167.5センチ。左利き。双子の妹はクモルで、二日がかりの出産のため、クモルより誕生日が一日早い。泥縄第一副会長→年度内に卒業した後は主に東京で仕事をして、休みだと泥縄第二2年1組や生徒会室に入り浸っている人。一人称は「わたし」。
泥縄第一で生徒会長のスハを支えていたが、勝負掛かりの生徒総会が芸能人オーディションと重なってしまい、スシたちに化身で穴埋めしてくれるよう依頼する。
スシが泥縄第一の吹奏楽部にいたとき、部長を務めていて、毎日顔を合わせていた。スシの憧れの人だったこともあり、他校に在籍していた割に出番が多い。年末の国民的漫才番組や国民的歌合戦番組に、チョイ役とはいえ出演するなど活躍している。
「ないしょ3」のトトトピアの遠足イベントでは、スシへの好意を隠さない妹・クモルに触発されたか、スシが知る限り初めてのわがままを言って、観覧車に同乗するよう迫る。
生徒会長と副会長の慣わしを安直に廃止するというスシに「自分らはカップルになっておいて、そういうの通る?」と意見。スシの行状には常に目を配っている。
イメージ鉄道車両=クモヤ143形。事業用車、牽引車。双子ということで、クモルとセットになる名前にさせてもらった。
人物造形のモチーフ=双子で、主人公より1学年上で、劇中のビジュアルクイーンで万能タイプなところは白銀百合子(安田剛助先生「じけんじゃけん!」)が近い。高校生相当の年齢ながら学校法人の理事長をやらされているところは、村崎静香(弓月光先生「変人クラブ」。※村崎は校長)に近い。高校卒業後も制服を着て、左利きというのは実写「スケバン刑事」の南野陽子さんに近い。
【クモル】芸能人。18歳。身長167.5センチ。生まれつきは左利きだったが、右利きに変える。一人称は「あたし」。クモヤの一卵性双生児の妹だが、誕生日は1日あと。姉と容姿は完全に同一でも、性格は全然違わせようと、親しみやすい姉御キャラとしている。
クモヤとともに、小中校と泥縄第一高でスシと一緒だった。あるとき「この10年間で一番うれしかったことは何だろう」と自問し、いじめっ子に取り上げられたランドセルをスシが必死に取り返してくれたことだと思い至る。(スシは、姉のクモヤのランドセルが取られたと思って必死になったので、この話をされるとバツが悪そうにする)スシの泥縄第二への転校が決まり、家にあいさつに行ったが、引っ越しが1日早まったためにもぬけの殻で、泣いた。
再会できたスシに、自分の家に居候して泥縄第一に通うよう促す。
劇中で全メンバー中、最も早くスシにバレンタインチョコを渡した。(4か月前)
スシはクモヤを神聖なポジションに置いていて、その妹のクモルに軽々しく近付いてはいけないと自分を律しているが、クモルからは、されるがまま。また、クモルから海外の仕事の間「毎日通話して」と頼まれ、彼女のマヤともしない夜間通話をする。クモルが帰国したあとも続けていて、のちのち火種になりそうである。
イメージ鉄道車両=クモル145形。事業用車、配給車。クモヤとセットになる名前にさせてもらった。
人物造形のモチーフ=双子で、主人公より1学年上で、フェロモン強めなところは白銀野薔薇(安田剛助先生「じけんじゃけん!」)に近い。
■泥縄第三高校
【スエ】2年男子。身長や容姿に関する記述は本編になし。泥縄第三の生徒会長→解任され無印の役員→泥縄第一の役員(書記長か)。一人称は「オレ」。
「ないしょ2」から登場。初対面で「泥縄第二の正副会長はカップルという話だが、それで泥縄第三生徒会に勝ったと思わないでほしい」と訴え、スシを困惑させる。教師に説得されて会長選挙に出て、キロを破って当選した。泥縄第三の最後を飾る校舎居座りイベントでは、スシだけを宿泊させて自分は帰宅した責任を問われ、オンライン生徒総会で会長を解任される。
先代生徒会長のDDの薫陶を受け、会長として成長。ついにはDDと彼氏彼女の関係にまでなるが、これがキロの一日生徒会長イベントでの暴走を生んだ。
キロ本人からは嫌がられているようだが、多少アレな部分も含めて、キロの一番の理解者。
DDと居住地が離れたこと、またDDが「初恋相手」のスシ狙いに切り替えたことで、DDから別れを切り出される。スエは抵抗することなく従った。
カニ離脱後、部活に忙しいワムにも頼れない中、期待された「スシの隣の男子」だったが、スハが泥縄統合高に出向するのと入れ替わりで、キロとともに泥縄第一に行くことに。人生の決定に何ひとつ意思を反映させられない、かわいそうな人。
イメージ鉄道車両=スエ78形。全車廃車、廃形式の救援車。幾度かの改造と用途変更を経たところが、流浪の役員・スエの境遇に重なる。
人物造形のモチーフ=主要人物との距離感が、アナゴさん(「サザエさん」)に近い。
【キロ】2年女子。身長158センチくらい。おさげメガネ。周囲の評は「よかった、ちゃんと美少女で」。泥縄第三の副会長→会長→無印の役員→泥縄第一の役員(副会長か)
泥縄第三の会長選挙で、先代会長DD直系のスエに敗れ、教師に説得され副会長に就任した。DDのことを「女狐」呼ばわりするなど、とことん嫌っている。
「ないしょ2」での初登場時、「メガネ少女は、メガネを外したら超絶美少女でないといけないのか、普通の美少女では許されないのか」と問題提起。「ちゃんと超絶美少女だと思っている」とテキトー並べてとりなしたスシに、特別な視線を向けるようになる。
夜の肝試しイベントでスシとペアになったが、何か通常と違う雰囲気を察して割り込んできたクモルに邪魔され、不完全燃焼。クモルを逆恨みする。
一日生徒会長イベントで泥縄第二の副会長マヤの解任を画策し、泥縄第二の役員との間に溝ができる。
学校経営理事会合では、自身とスハが抗議の退席をしたことで3校生徒会執行部が苦境に陥った。会長を泥縄第二の化身の不都合を耳にして、生徒会長の座をペナルティのないキラに譲り、議場の閉ざされた扉を再びこじ開けた。
スエとDDが別れたことを、自分の口から他校の役員に伝えた。スエが実はDDの下僕ではなく、自分のかけがえのない同志だったことに気付いた様子。二人そろって泥縄第一の正規役員となった暁には、何か変化があるかもしれない。クロハ書記次長が感じる二人の関係性は「腐れ縁」。
イメージ鉄道車両=キロ261形1100番台。気動車・先頭車のグリーン車。特急「とかち」などに充当。普通車の乗客でない人や生徒会役員と一緒に爆走するところが、キロの人となりに通じる。
人物造形のモチーフ=おさげメガネ、ツンデレ、自分が強く関心を抱くことになると見境がなくなるところは島奏恵(河合克敏先生「とめはねっ!鈴里高校書道部」。※強く影響されたのは、河合先生のアシスタント経験者・大和川先生によるキービジュアル[6])。メガネが素通しでなく、普段は素顔がわからないお騒がせキャラというのは保田清里(吉元ますめ先生「くまみこ」。※文献により「素顔不明」とされる保田だが、ピュアネスアイに変身したとき、ハイカロリー作画の瞳が描かれたことがある[7])に重なる。
(以降、工事中)
チキ 3年男子、野球部キャプテン
レサ 2年女子、女子バレーボール部キャプテン
留学生エース 2年女子、女子バレーボール部員
ホキ 2年女子、演劇部長
キハ 3年男子、柔道部キャプテン
コキ 3年、男子バスケットボール部キャプテン
サヤ 2年女子、野球部全権マネージャー
タキ 2年男子、後期生徒会長選でスシの対立候補
ワキ
シキ
校長
○校内出入り業者
トラ
○学校経営理事会
EF
女性理事
理事
<世間の事象との不思議な関連性>
「事実は小説より奇なり」と言うが、「ないしょ1~3」で扱った、めったになさそうな事象が、後追いしたかのように実際に起こることが相次ぎ、キュー山は不思議な思いにとらわれた。
・リコール署名集めで不正というのをやったら、愛知リコール署名不正が発生した
・1票差で生徒会長選に勝利というのをやったら、栃木県那須町長選で1票差決着があった(その後、高裁が「選管裁定無効」判決)
・町長選でくじ引き落選(当選者辞職により復活当選)というのをやったら、茨城県神栖市長選でくじ引き当選があった(2026年10月現在、係争中)
・泥縄第二と第三の合流の話をやったら、立憲民主党と公明党の合流というのがあった(のちに3分裂)
・校長代行というのをやったら、プロ野球で監督代行というのがあった(2026年は2球団)
・「スシ」というキャラを出したら、「富山高山すし空港」が誕生した
・学校側の対応への不満から学園闘争画策というのをやったら、フランスで高校封鎖デモ拡大、社会人の団体も加わり全土で混乱というのがあった
・理事会合に出ないで身代わりを立てるというのをやったら、G7オンライン会議に外務審議官が代理出席というのがあった
<出典>
[1]https://syosetu.com/ 小説家になろう みんなのための小説投稿サイト
[2]生徒会、ないしょの欠員3 7章エピローグあとがき
[3]てんとう虫コミックス「ドラえもん」3巻(藤子・F・不二雄先生、小学館)
[4]生徒会、ないしょの欠員2 6章の4
[5]生徒会、ないしょの欠員3 7章の2
[6]漫画家本Vol.5 河合克敏本(小学館)
[7]MFくまみこ




