4話 心無し者
第4話。まさか早くも二戦目突入となります。次回かなり展開が進みます。
明日は妖界放浪記を投稿いたします。
余韻に浸るも、そろそろ息苦しい場所から解放されたいと思い始め、服を纏わないココロに服を着る様にと催促する。
流石に人の裸を見るのに少々抵抗感を感じる。ルミナスの視線が嫌なもので、私はずっと目を瞑っていなければならないからだ。
「着ないのか?」
「もうちょっと待って欲しいかな?せっかく解放された身体を堪能したいから!」
「うろちょろするのがそうなのか?」
ルミナスでも恥ずかしがっていたと言うのに。
しかし、人の肉体とは不思議と男女で違うものとは知っていても、魅入ってしまうものがある。
ルミナスはよく鍛えられた身体付きではなく、手入れの行き届いている綺麗な纏わり。服装も相まって聖女と言えよう。清められた様な美しさ。童顔を持ち、鮮やかに輝く金髪に碧眼の瞳。私に釣り合うと思えない程に花のような存在。
私に対する態度は天邪鬼の様に変わるのも一種の愛嬌と思えば問題ない。
飽きたので目を開ける。こちらを見るルミナスは私を下衆としか見ていないような眼差しだ。
「こっち見て何か言いだけね?」
「ん?ただお前の姿に見惚れているだけだが?」
「なぁっ…‼︎え?そんな……いやいや!あなた様にそんなことを言われて……え?本当に…⁉︎」
恥じらいを持つが故に、初々しい態度も拝めるのは悪くない。
この肉体の主はルミナスのそんな一面も拝めていたと思うと羨ましく感じてしまう。私自身の心がそう思うのだから仕方がない。
一方ココロは背伸びした美女という印象を持つ。最初こそ怪奇な気配を感じ取ったものの、実際の彼女の素顔を見て恐れが薄れた。
緊張した面持ちで構えた私がバカだと思えた。
精霊と彷彿させる鮮やかな緑に染まった髪に翡翠の目。私に見せる顔全てが美顔で隙がない。
大人びていて非常に目の保養になる。長身の部類でありながら細身、鍛えられていなくても潜在的に有する筋力はルミナスの細い脚を簡単に折ってしまえる。力強いのもあるが、何か武器を持たせたら恰好がつきそうだ。
「ずっと観察してるね?そんなに私のことが気になる?」
「気になるな。ココロ、お前の強さ……どれくらいなんだ?」
「戦うのはしたことがないから分からない。一応、魔王は余裕で倒せるぐらいかな?」
確かグルームが魔王がどうとか言っていたな。今は不在らしいが、勇者も同様に存在するのか。
「魔王は強いのか?」
この世界に魔王がいる。今の実力でどれほど張り合えるのか試してみたいという興味が唆る。強い相手や強者に対して異様に好感を抱くのは記憶を失う前もそうだったのだろう。それぐらい、この感情に違和感を抱かない。
「魔王の強さはこの世界では恐れられているからね。けど、不老不死族にとっては別に興味がある相手でもないかな?私はこの地下にいたから拝めてはいないけれど……ちゃんとした相手なら、会ったら倒してみたいかも!」
「偉く強気だな?お前の力を見てみたいところだ。が、その前に……良い加減に服を着ろ」
「ええっ〜⁉︎ルミナスちゃんには燻られていたのに?」
「うるさいぞココロ。見惚れたって言っただけだ!」
「もうやめて下さい‼︎ロス様、こんなバケモノに構わず外へ行きましょう」
腕を引っ張られ、私は渋々ココロから距離を離す。
当然、ココロは私に付いてくる。何ひとつ嫌な表情を見せず、裸のまま私の後ろにくっ付いて来る。服を着ろと何度念じることか。
裸族って言うのだろうか。それとも、痴女に相応しいのか。心の中でせめぎ合っていると、血生臭い地下を抜けた瞬間、ココロの肉体に衣装が幻影の様に現れた。
ルミナスが聖女と私の偏見が言うなら、ココロの衣装はまさしく痴女だ。
黒を基調としたドレス風の衣装。可愛らしさの中にどこか闇や幻想的、退廃的な美しさを奏でている。甲冑が三割、服が七割といった具合。服の七割のうち三割ほどが露出している。首、谷間、肩、脇、腹部、太ももと言ったあからさまに隙だらけなはだけ方をしている。
「やっと着たか…」
思わず溜息を吐いた。ココロは首を傾げて笑う。
「あはは!ロス以外と反応薄〜。これでも男受け?を意識してみたんだけどなぁ〜」
私の反応に何やら期待していた様だが、軽くあしらったと思われて良かった。
「そんなものは良い。しかし、何故服の出現が今なんだ?早く着れた筈だろ」
「乙女心っていう心の準備があるのよ?勝負服はあんな地下の中で着こなしたくなかったの!」
「汚したくないからか。なら、早く出ろと言えば良かったものを…」
「それは………直ぐに解るから察してよ」
「ん?まぁ良い」
女心とは理解し難いものだ。
横にいるルミナスの冷たい視線が肩に突き刺さる。やきもちを妬いていると理解するも、今の私がどうすれば良いのか困る。
「ん!…ここ、凄く寒いですね」
「寒いか?だったら俺の……すまない、この服を脱いだら上裸になってしまう。無理だ」
「服を脱ごうとしたのですか⁉︎頭可笑しいんじゃありませんか‼︎」
強い指摘をされてしまう。と思ったのだが、ルミナスが左手をモジモジさせているのが見えた。これは即ち………
「…手を繋ぎたいのか?」
意思を聞いてみた。すると赤面して頷いて恥ずかしそうに手を出す。
可愛いところがある。しっかり握ってやると、ルミナスが小刻みに震えているのが手の振動から伝わる。
地下から地上へ向かう道中は暗闇、誰も松明や照明も照らさないから見えないが、降りる時も震えていたとなると、私はなんと不注意な事をしたのかと責めてしまう。
「すまなかったな」
「だって…暗いの怖いもの。あなた様に助けられた時、本当に安心した。あのまま帰って来なかったらどうなっちゃうんだろうなって…」
「そうか……。もっと早くお前を助ければそんな事を思わせずに済んだのにな」
「良いですよそんなの。ロス様とこうして温もりを共有し合えるのが一番嬉しいのですから。私、記憶を失ったあなた様にとんでもない態度をしちゃった。本当に……御免なさい」
素直に謝られるのも逆に心配になる。
暗闇だから見えないが、声からして罪悪感を匂わせる。ルミナスにも事情がある事を理解していたというのに、私自身への気持ちの向け方に意識が行き過ぎていた。
本当は私ではなく、この肉体の主と話したいのだろうに。
知りたい事は山ほどある。がしかし、私は彼女へ肉体の主に返さなければならない。いずれ来る死とも言える自我の消滅は即ち肉体の主の目覚め。
いや、そもそも目覚めと前提にして良いのだろうか?私が消えることも確定事項なのか?
ルミナスに正体を教えて貰い、私自身がどうするべきか。仮に記憶が戻らなければこのままいっそ……
長い地下を上がり、私は歪な剣を召喚する。
「まだ気配がする。1人……ん?ひとり?」
地下は妙に気配が探りづらく、隣にココロがいたせいと思っていたが、どうやら彼女の仕業らしい。
「そうだったですね。私の『対価魔法』の恩恵を受け続けた者にだけ作用する彼等への代償。全員が私に取り込まれました」
淡々とそう教えてくれるココロは精巧な笑顔をまた作っていた。
私は彼女の言った言葉を幻想と疑いたかった。
本当に消息や気配が感じられない。笑って済ませられる出来事ではない。
ルミナスは地下外の現象に声も出せずに震えている。外の状況の感知が出来る彼女はガタガタと震えてココロを睨む。私もまた、何が起きたと最初こそ理解を拒んだ。
人がいた痕跡はある。しかし、死体や肉片は何処にも見当たらない。服も装備も人が持ち得る所有物も全てがなかった。囚人と思われた者達すら見つからず、ただ1人の気配を頼りに外へ通じる道を通るも、何処も人は居なかった。ネズミも蛆虫も何もない。
正にもぬけの殻。あれ程狂気に満ちた空間に異様な静寂が襲う。
「何をした?取り込んだと言ったが、ここの人間全てをか?」
「代償を支払ったんですよ。私の生命の泉である血と魔力を取り込んだ生物とその生物の系統に値する子孫と所有物の存在を喰らった、と言えば分かり易いでしょう。私という対価に集った人間の末路とも言えますね。でも大丈夫ですよルミナスちゃん、ロス。あなた達は微量しか摂取していないから取り込まない。一定量…それも生物の根底を覆した者にはそれ相応の対価が必要って事で私の魔力と力に還元されましたので!」
首を傾げて笑顔で語るココロが異様に感じる。
ルミナスは震える声を発する。
「あ、貴女は一体…恩恵を受けない囚人まで殺して何がしたいのですか⁉︎私見たんです!あの人達は死んで生き返らなかった。手足を削がれ、目をくり抜かれ、内臓が焼かれ、心まで折られて死んだ‼︎ずっとあの空間で罪を犯した人は苦しみにもがいて死んだ‼︎貴女の恩恵すら受けられずによ‼︎」
悲痛な訴えだった。
ルミナスはこの監獄で起きた事実を目の当たりにしていた。私と違って、ほぼ途絶えない意識の中で惨たらしい光景を見させられたのだ。
決して消せない記憶。ルミナスに生涯忘れられない思い出として刻まれてしまった。
再生や蘇生をしなかったとみると、ココロの力は全員に作用するわけではない様だ。任意で治癒や蘇生を行い、『対価魔法』の恩恵を与え、飼い殺しにした上で食い尽くす。
いや、人間ではないから出来る所業と言ったところか。
「その罪人に親しい御友人でも?」
「いないなら何よ⁉︎」
「罪人に憐れみは感じない。そもそも、私には人の心がないのですよ?この表情も取り込んだ人間の表情の仮面を取り繕っただけの贋作。好奇心は理解出来ましょうが、人が有する喜怒哀楽と言ったものは微塵も存じ上げないのです。貼り付けの感情だって本物と思わせられる。人間だって同じように他者を欺き私を利用した。生物である以上、罪は背負い払うのです。それまで私に肩代わりさせていただけに過ぎません。ここに居た人間の騎士や兵士、高官は私の恩恵がなければ幸せを得られなかった者もおりました。死は生物の最期です。幸せに夢見る者、何も知らないで死ぬ者、真実を知らぬ者が此処では幾万と死んだ。罪人はあなたのような魔法に長けた者が多く、この監獄の秩序を守る為には私の力が頼りだったのです。本来死ぬ筈だった者に不幸になった者はいません。死を乗り越え、家族を持ち、そうして幸せを掴み取った。私という存在が成り立っているお陰で今日まで生きて来られた。私に生かされていた人間を見てると心を持っていると勘違いする程に面白いものが見れました。人の醜悪そのものに触れ、私は人間とは醜いと思った。せめてもの言い訳としてそれを提唱し、囚人を絶対悪と定め彼等の死後は私の元へ地中を伝って還元され消え魔力となりました。でも此処を守る者は契約によって本当の死を迎えられない。不老不死として生物を超越し、この都市は私の魔力と血に浸かった。もはや人間ではない者まで現れてしまい、この監獄の人間は私の力の存在に気付かぬまま強欲に振る舞う愚かな人間すら滑稽に笑わせてくれました。しかし、今更彼等を契約に逆らって喰らうのは考えませんでした。だったらせめて、私との契約が破られるまでは幸せを見届けようと偽善者を取り繕っていたのです」
長々とココロが人間離れした価値観を持っている事を聞かされ、私は彼女の性格を理解してあげられなかった。
ココロは永き時を生きてきて人間の醜悪さを知った。しかし、暴走することなく人間の愚行を地下より見守った。偽善と言えばそうだろうと納得出来る。
実際は人間の愚行や悪行に興味などない。話している内容は思ったことを口にしているのではなく、この世界の人間的秩序をツギハギにして結び付けた会話を私に聞かせている。特に意味がないと言えば良いが、私にとっては非常に引っ掛かる。
他人の空真似をする理由、表情を作る理由、これらは彼女が地下で見てきた人間の喜怒哀楽だ。単に形として、その場に相応しいと思った表情を数多くの引き出しから引き出しているに過ぎない。
特に印象に残るものを自分のものへ変え、異様な雰囲気が仕上がった表情はとても不気味と思えるもの。
望まれた存在じゃない何か。それが自我を持とうとした結果、ココロが生まれたのだ。
ルミナスはそんなココロの話に言葉が出なくなった。その代わりに私が彼女に質問をする。
「人の心を持っていると言ったが、アレは嘘か?」
「知っていますが、理解は出来ないだけ。ロスと似たと思えば分かるかな?」
「砕けた口調はやめろ。今はココロ、真剣に話がしたい。何故囚人を生き返させない?魔力に還元してしまえばお前の娯楽は無くなるだろ?死を無くせるなら永遠に飼い殺せば良かったのでは?」
絶対悪と定めた囚人を魔力にしては勿体ない。寧ろ、死ねない地獄を味合わせるのが合理的だと考えてしまった。
「生があると囚人は凶暴になります。永遠に死ぬことがなく生かされるぐらいなら罪人は反撃します。すると如何です?死のない者では圧倒的に守る者が不利です。永遠の命を与えて生きる希望を与えるより、死ぬという確実な死に絶望を与える方が理に適ってると思ってます」
「なるほど!…私の様に強い人間も収容されているなら納得だ」
囚人への絶対的悪としての対策に舌が唸る。意外にも会話が成立することに感心する。
「それに、長い人で数百年は生きている人間がいます。孫も迎え、その孫もまたひ孫をも産む。長寿不老と喚く愉快者も増えてしまいました。ここらで契約が破棄されていなければ、いずれ人口過多でこの都市は崩壊したことでしょうし」
「そんな人が溢れてしまっていたのか?では、この監獄の状況も直ぐに共有されていよう。逃げるか?」
監獄に居るのはただ1人。その人物が都市にこの状況を伝えたら間違いなく私達は追われる身となる。当然死刑になるのは逃れられまい。
仕方がないが、とっとと殺すしかない。
走り出そうとするがココロが微笑む。何の罪悪を感じさせない無邪気な笑顔。私にとって歪に見えてしまった。
「あっ!待ってよロス。もう外の人は全員食べたから心配要らないよ?」
「……は?」
言っている意味を理解していたからこそ、ココロが嘘で言った言葉ではないのを受け入れなければならなかった。
「えっ…じゃあこの外の人達はもう……」
全てを理解し、青褪めるルミナス。腰を抜かし、小動物の様に縮み込み恐怖に叫ぶ。悲痛なんて表せない。もっと絶望した様な恐怖に歪められた呻き声にも捉えられる悲鳴。痛ましくてこちらまで心に悲しみが伝わる。酷い悲しみの感情が伝わる。
恐らく、この都市に友や家族に近い人間が居たのだろう。親しい者を失い、目の前に元凶が罪の意識もなく笑いを作って平然といるのだからな。
ルミナスの気持ちに感化されたからかも知れない。目の前のココロに対して殺意を抱いた。
「……殺すか」
「へぇ?」
私は剣でココロの首を刎ねた。頭蓋は宙を舞い、その顔は作った笑顔が一切崩れずにこちらを見続ける。
地面に落ち、朧の様に跡形もなく消えてしまった。
しかし、私はココロの不老不死族としての恐ろしさを目にする。
「っ‼︎何だと…?」
刎ねた筈の首から頭が生え、こちらに笑顔を向けてくる。
「へぇ〜これが死んだ感覚、かな〜?一瞬暗闇で見えなくなったけど、意外とその剣切れちゃうんだね⁉︎驚いたよ‼︎ねぇロス、その剣で首を吹き飛ばしてみてよ!空に舞った時の開放感が堪らなく癖になるよ〜」
私はこの女に勝てない敗北感を知ってしまった。
敵じゃない。悪友でも悪者でも差別化出来ない根源的存在。概念ですらあるココロの生物としての格の違いに殺意を向ける相手を間違ったと悟った。
「殺さないのか?この私がお前の首を刎ねたんだぞ?」
身を捨てる覚悟を固める。だが、首を傾げて悪戯心に笑うココロ。
「残念ね。私は他人に危害は『対価魔法』のルールで禁じられているのよ。契約者、または契約者の縁のゆかりがある者への直接的な干渉は禁じられています。もちろん、あなたが攻撃と認識するものを私は行使出来ないから安心して下さい」
「……そうか。聞いて冷めた」
「私は誰にも殺せないからね。それより、早く1人残ってるけど始末しないの?国外に逃げられたら私でも追えないよ」
ココロに構っている理由もない。この監獄都市に棲む者が居なくなったと都市外へ逃げられでもすればルミナスを守り切れなくなる。
たった1人の人間を殺すのに躊躇う必要はない。外にいるその人物を追うように自ら入り口を開く。
「鍵よ導け『アウトドア』」
剣を壁に向け、異空間の入り口を開く。この武器の扱いにも慣れてきたが、突拍子に出来ると確信が持てたからやってみた。
私がその入り口を潜り、生き残りの人物を追う。ルミナスもココロも私の後を付いて来る。
外へ出た。生き残りへ向かって私は高速で移動し、剣を振るう。
相手はこちらを見ずに同じく剣で応えた。しかも、その剣は私と全く同一の形状をしている。
「…何者だ?」
「何故俺がいる?誰だ⁉︎」
振り向いたその男は私の顔と瓜二つに似ていた。
いや、自分の顔すら知らない筈なのに特別懐かしさや新鮮さは感じられなかった。
自分の顔がそこにある。そう思っただけだった。
男の姿を見て、私自身と認識した。
即座に離れる。私は猛烈な頭痛と共に断片的な記憶を思い出す。
「うっ⁉︎……コレは⁉︎」
この男と戦ったことがある。そして、敗北した。敗北した私の側にはルミナスがいた。だが激戦の末に私は倒れ、ルミナスを1人取り残して守れなかったんだ。
分からない。だが、この男と出会って私の記憶を断片だが思い出した。
私を見た男は狼狽えたような声調で私に問う。
「何故だ⁉︎お前は死んだ筈だ!まさか…亡霊となって抗い、まだ俺に逆ろうと言うのかぁ⁉︎」
男は私に向けて威圧的な態度で構える。
「私を知っているのか?なら教えてくれ……私は誰だ?」
「俺こそ聞きたい!何故動ける⁉︎」
ルミナス以上に私を知っている存在に出会したかも知れない好機。この男を倒し、私の記憶を聞き出す。
「ロス様!っ…貴様ァッーーー!」
遅れて来たルミナスが激昂する。杖を召喚し、明確な殺気を放つ。
男はルミナスを見るなり、下卑た笑みを浮かべる。
「そう言えばお前はまだ殺してなかったな⁉︎だが安心しろルミナス。お前も今度こそ殺してやる」
「っ…その顔で殺生を語るな外道ぉ‼︎貴様なんて死んじまえ‼︎」
「面白い!また護られる苦痛に泣き叫ぶ姿が見たいぜ!」
「ふざけるな‼︎もう敗北なんてしない!ロス様と共にお前を倒す‼︎」
只ならぬ怒号。感情の制御が効かない様で、まさに仇に挑む死を超えた覚悟。
そんなルミナスを見て、私は益々この男を倒さなければならないと強い決心が固まる。
状況は益々混沌に陥る中で、私の存在を解き明かさなければならない。




