第6話感想
前回で「ネタ職人」として成果を挙げ、冒頭から誇らしげな顔で学校の廊下を歩くミメイの姿は、
「大大大好評」という煽りも相まって、この漫画の”快進撃”を象徴しているようだ。
そんな中でも、「平常運転」と言わんばかりにナレーション芸をかましてくるくらげ。
「自由気ままな振る舞い」という、”読者に求められている姿”を見せびらかす──
その”地に足の付いた役割”に、この漫画の”土台”としての”心強さ”を感じる。
さて、ミメイの喜びも束の間。
くらげの口からは、次の「リスナー甲子園」は6月末で、
あと2ヶ月弱に迫っているという事実が突きつけられる。
これは、物語の”縦軸”に関わる重要な話だ。
くらげ曰く、リスナー甲子園に出場するには例年「15ポイント」が必要になるとのこと。
現在、23ポイントを持つうなぎポテトはすでにこの条件をクリアしている。
ところが、まだ2ポイントしか所有していない森にふくろうは、
大喜利投稿が1通採用されるたびに1ポイントが付与されるという仕組み上、
期限までに毎回、1回の放送で平均2通採用される必要があるという計算になる。
この”ノルマ”を前に、またしても追い詰められてしまうミメイ。
そんな彼を落ち着かせるために、「お清め」という”奇行”に乗っかるくらげの姿は、
馬鹿馬鹿しいながらも、どこかほっこりする描写だ。
ここで、”今後の展開予想”をしてみようではないか。
ミメイがここから次のリスナー甲子園に出場資格を獲得するのは、”現実的ではない”。
おそらく、初めて描かれるリスナー甲子園では、
この漫画のラスボスであるうなぎポテトの「戦闘描写」を、
ミメイは”蚊帳の外”で目の当たりにすることになるのではないかと見ている。
普段は”のほほん”としているくらげが見せる「勝負師」としての姿――
ぜひとも俺たち読者に”格好良さ”を見せて”圧倒”してもらいたい。
きっとミメイも、そんなくらげに対する”尊敬”と”悔しさ”を胸に、
次こそは”同じステージ”に立ちたいと、”さらなる飛躍”を誓うことだろう。
・・・といった”王道少年漫画”らしい光景を、単なる”一般人”である俺は想像してしまうが、
”人気急上昇中”の”ジャンプ作家”であるヤマノエイは、
はたしてこの題材をどう調理してくるのだろうか。
これまで提供された数々の”高品質なシーン”を思い返すと、今から楽しみだ。
ただ今回は、その本筋から離れ、「高校生」としての彼らが描かれるエピソードだった。
2人はそれぞれ、半ば強引に球技大会の選手として登録されてしまう。
ミメイが”運動神経抜群”なのは以前から語られていたが、
”動揺”を隠せないくらげの姿は実に”新鮮”だ。
人混みの流れに成す術なしの”夜更かし少女”に、スポーツができるとは思えなかったが、
いざバスケの練習で、その”運動音痴ぶり”を見せられると、そこには”納得感”しかない。
ボールに翻弄される「小動物」は何が何でも”アニメーション”で見たい場面だ。
この”秀逸なキャラクターデザイン”を俺たち以外の”広大無辺”に知ってもらいと願う。
危なっかしいくらげの様子を見かねて、彼女に付き合うことにしたミメイ。
感謝しながら「私たち、2人で1つだね」と、
”ストレートな言い回し”をボケとして交えてくるくらげが、なんとも心憎い。
何気に、ここでくらげの女友達2人の苗字が「野田」と「村上」であることも明かされた。
『月ミド』の元ネタしかり、この作者には”マヂカルラブリー好き”を隠す気がまったく無い。
野田クリスタル本人は自身のXアカウントでこの漫画への反応を見せていたので、
もしかすれば今後の単行本販売において、”帯コメント”を貰えることがありそうだ。
まあ、正直、俺としては”有名人の推薦”は無いよりは良いが、あまり当てにはしていない。
かつては『PPPPPP』も4巻の帯でAdoにコメントを貰えていたからな。
あの頃の俺は、PPPが数年後に”アニメ化”して”大ヒット”を飛ばし、
”初版100万部”を達成すると本気で信じていたというのに・・・
マポロ3号は”唯一無二”の”華やかな作家性”を確立し、
”人間の営みの醜さ”に”向き合う姿勢”を見せてくれていた。
俺は”最悪の結末”を受け入れられず、未だに7巻と最終8巻を購入できていない。
それ以来、俺はしばらく”新連載”には入れ込めずにいた。
そもそも、”情熱”を注ぐほどに”琴線に触れる漫画”が”無かった”というのもある。
しかし、今の俺はこうして、毎週浮足立った気分になりながらも、
久々に一つの漫画の動向を連載開始から”好意的な感情”で見守り続けている。
それは、この『さむわんへるつ』が持つ力が成した業に他ならない。
そして今回もまた、俺の頭にある”打ち切りへの恐怖”を、
払拭してくれるのではないかと思わせてくれる展開が描かれていた。
俺が最も評価したいのは、ふざけ倒すくらげをミメイがちゃんと”注意”したことだ。
俺が第4話で「嫌だと思ったこと」を、作者自身も認識していると分かって”安心”した。
キャラクターの”欠点”を、「悪いこと」として扱っているなら、何も問題はない。
その上で、ミメイの独白を通して、くらげという人間の裏にある”積み重ねた努力”を仄めかし、
読者に彼女を好きになってもらえるよう、下げた直後に”良点”もきちんと拾い上げている。
生み出したキャラクターへの”愛”が感じられて、好感が持てるポイントだ。
その思いが”根底”にあるからこそ、
この後の”盛り上がり”をより”効果的”に演出できるわけだな。
「左手はそえるだけ」と往年のジャンプの名台詞でボケるくらげに、
「両手で打たないと入らない」と手を重ね合わせるミメイ。
その瞬間に生まれた”不意打ち”の攻撃力は、抜群だった。
この行為はあくまで指導によるもので、そこに邪な気持ちは一切ない。
そのため平然と考え込む彼に、思わず気色ばむくらげ。
このやり取りは、後のミメイによる”ハイタッチ拒否”とも”相乗効果”を生んでいる。
どちらも、梟森未明という人間の「真面目さ」の”延長線上”にある行為だ。
そんな彼に”もどかしさ”を覚え、”呆れた顔”を浮かべるくらげ。
「シュート入った後って何するの?祭り?」という直後のボケには、
いつもとは”違う風味”が感じられ、頭から離れない。
やはり、くらげのミメイに対する感情のほうが、より”重い”のだと感じさせられる話だった。
そして最後には、次回はセンターカラーという”うれしいお知らせ”が。
このまま連載を”軌道”に乗せるためにも、今週もアンケートは1位で出しておいたぜ!!!!




