第13話感想
今週は、まず「喫茶アカバネ」からお送りされていた。
店主のなっちa.k.a.バッドばつ悪はこれで3回目の登場。
第7話では1コマのみの登場だったので、話に本格的に絡むのは第4話以来だ。
くらげとミメイは今回もなっちの元でアルバイト。
注目すべきなのが、二人が着ているウエイトレス衣装。
以前働いたときのものとは違っている。
手を抜いて”同じ意匠”にしなかったヤマノエイに”賞賛”を送りたい。
それにしてもこの2着・・・
購入、レンタル、自作。
いずれにせよ”それなりの費用”がかかりそうなものだが、
なっちさんのお店は儲かっているんですかね?
はっきり言って、この店は描写を見る限りだと、
これといった特徴がない”平凡な喫茶店”でしかない。
その上、時々”ゴミのような接客態度の店員”が出没する”減点要素”まであるので、
俺はわざわざ足を運びたいとは全く思わん。
今回も相変わらず水尾海月さんはお客様を舐め腐っているので
つい、”刺刺しい感情”が芽生えてきてしまった。
それくらいに、俺はどうしても「アルバイター」としてのくらげだけは好きになれない。
彼女は普通にすれば要領よく接客をこなせそうなだけに、より苛つきを覚える。
一度、イチスレイチアンさんみたいな、”粘着質”な”クレーマー”に引っかかって、
”痛い目”を見ておいたほうが良いんじゃないか?
まあ、この”不満”に関しては、
いつかミメイがくらげのためにビシッと”教育”してくれることを期待して、
ここでは一旦飲み込んでおこう。
彼は今回も「仕事してくれ・・・」と発言している。
優しいが、”言うべきことは言ってくれる男”だ。
俺はその”清廉さ”でなっちに”己の醜さ”を自覚させたミメイを信じてるぞ・・・!
ところでこの時、彼女はポンと彼の手に千円札を一枚を握らせているが、
なっちさんのお店は儲かっているんですかね?
そもそもこの店ってなっちが経営しているってことで良いんだよな?
独断でくらげとミメイを雇い給料を即座に手渡しできるほどには、
彼女には”権限”があるわけだし。
そうだとすると、”どういう経緯”で今の立場にいるのかが気になる。
彼女は22歳という若さだが、その年で一つの店を構えられるものなのか?
くらげやミメイが”標準語”で話すのに対し、
なっちは”関西弁”であり、地元の人間では無い可能性が高い。
元々親戚がやっていた店を、継ぐことになったのだろうか。
良い所のお嬢様が、道楽としてごっこ遊びをしているのだろうか。
普通に学生時代に貯めたお金で一発奮起したのだろうか。
誰かが言っていた「反社の愛人」というキーワードも頭をよぎる。
では、なぜそんな「怪しいお店」に頼ってまで、
くらげとミメイはお金が欲しいのかというと、
月ミドの大喜利の来週のお題として、
「使い捨てカメラ」こと”レンズ付きフィルム”が登場したからだ。
使ったことがないものを題材にネタを作るのは大変なこと。
実際に入手して、機能を知っておく必要がある。
だが、そのお値段は2700円──、
ミメイ同様に「結構するな」と口走ってしまう・・・
俺は”サービスエリア”で「写ルンです」を目撃したことがあるが、
その時は2900円ほど払えば27枚写真を撮ることが出来るとのことだった。
現像やプリントにも別途料金がかかる。
そりゃ現在は廃れてしまうわけだな・・・・
前回の”ハガキ”同様、「スマートフォン」という”怪物”に
”居場所”を追いやられてしまいつつある存在だ。
思えば、この作品の”主題”となっている”ラジオ”もそのくくりに入るだろう。
そんな道具たちがくらげとミメイの二人を”繋ぐ役割”を与えられ、
”物語の鍵”として”スポットライト”が当たっている。
その構造のパターンもこの漫画の”魅力”の一つと言えるな。
今回レンズ付きフィルムに与えられた”使命”は、
月ミドのマスコットキャラクター「ミドラン」とくらげを”撮影”すること。
その過程でレンズ付きフィルムは”いい働き”をしてくれている。
いきなり、自らの高価さによってくらげとミメイに
「一つをシェアする」という選択をさせ、
二人の”結びつき”を強めてみせた。
これにはくらげも「孫の代まで大切に使う」と、
”直球な言い回し”で”有頂天”になっていることが分かる。
くらげはどうやら”人の親”になりたいと思うタイプのようだ。
クラゲは「水母」とも書くし、モチーフに準拠しているということか。
レンズ付きフィルムはくらげに向かって自らのシャッターが切られると、
「ちょいオコ」な彼女の表情を引き出して見せた。
個人的にはこれが今回の「ベストくらげ」だと推薦したい。
その後もレンズ付きフィルムはミドランを探す彼女の姿を映し続ける。
飲むケーキによだれを垂らす”食いしん坊ぶり”には、思わず笑ってしまった。
この後「ムチムチ」とか口にしていたが、本当にそんな体型してそうだな・・・
そしてミドランに辿り着き、目的を無事に成し遂げた後、
レンズ付きフィルムは”最大の仕事”を果たす。
「私は気に入ったものしか撮らない」──、
何気ないボケを”フリ”にして、くらげはミメイの表情を”パシャリ”。
タイトルの「消せないよ」という一言もレンズ付きフィルムの特色を生かしている。
決して「なかったこと」にできない二人の思い出が、今回も心地よかった・・・




