雨の感じ方
少しだけ、前に傾けて
雨の日に傘をさす
誰かの顔を見なくてすむから
傘に感じる雨音は
誰かの心の声のよう
人は自分の重さを感じたくて
傘をさすのかな
何かから自分を守りたくて
傘をさすのかな
大きい傘は支えられないから
これくらいがちょうどいい
こんな傘だって
雨や風はしのいでくれる
うつむいて、ながめる水たまりに
空は今日も広がっている
ふみ込む勇気さえあれば、きっと
雲にだってのれるのに
強く感じていた風も
傘をたためば、そよ風に
しずくもいつか、かわいていくから
そっとしまって、また歩き出そう