『チョコレートの割合』
チョコっぽい物(作品)を。
料理なんてしない私が唯一キッチンに立つ日。
そう! バレンタイン前です!
手作りチョコレートの為に♪
「はい、これあげる♪」
「おっ! ありがとなっ!」
前日から試行錯誤して作ってみたのですが
朝方になってもチョコレートが固まらず
急遽ですが、朝に生チョコ風にアレンジして
ココアパウダーに沈めて誤魔化しました。
「えへへっ♪(///)」
「うん? 火傷でもしたのか???」
「あっ・・・ これ? ちょっとね(汗)」
「わざわざありがとうな(喜)」
実は左手首に包帯を巻いていたのが
袖の隙間から見えてしまったらしく
気付かれてしまいました・・・
「ねぇ♪ 食べてみてよ♪」
「今ここでか?」
「上手く作れたか分からないから」
「まぁ、小腹も空いているし良いか」
そう言って、彼はラッピングを剥がし
小箱の蓋を開けると中には4種類の包みが
横一列に並んで入っております♪
「左から順に食べて欲しいかな~♪」
「左から?」
「うん♪」
「・・・ちなみに、この5%って何だ?」
4つの包みには、それぞれパーセント表示をしており
左から5%・10%・20%・40%となっております。
「リキュールじゃないから大丈夫だよ」
「・・・酒じゃない」
「うん。 だから大丈夫だよ」
「な、なにが大丈夫なんだ?(怖)」
あれ? 意外と勘が良いのでしょうか?
何も疑わず、喜んで食べてくれると思ったのですが・・・
「頑張って作ったのに食べてくれないの?」
「・・・なぁ? 左手の怪我って火傷ではないよな?」
「えぇ~? ちょっとした軽い怪我だよ?」
「もしかして、切り傷じゃないよな?」
袖から一瞬しか見えてないハズなのに
その包帯を見ただけで的確に詰めてきますね・・・(困)
「い、良いから食べてよ(圧)」
「・・・これ、含有量とかじゃないよな?」
「えっ?」
「食品以外の物、入れてないよな?(汗)」
これは・・・
手首の包帯が見えてしまった事。
並べたチョコにパーセント表記した事。
そして、彼が意外と勘の良い人間だった事を
見極められなかった私のミスですね。
「むぅ(悩)」
「それで・・・ このパーセントは何なんだよ(怖)」
「あ、愛情だよぉ・・・(汗)」
「一体、何の愛情だよ!?(泣)」
結局、バレてしまったので・・・
次回は、気付かれないように注意しなきゃですね。
あっ! 誤解の無いように言っておきますがっ!
これはフィクションですっ!
都市伝説ですっ!
愛情については、企業秘密でございますっ!(汗)