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9話

学校に着くと昼の1時をまわったところだった。こんな時間に学校にくる生徒はほぼいなあだろう。しかも入学式の次の日にだ。


今は多分5時間目が始まったばっかりだと思う。今日は午前中が実力テストで、午後からは委員会決めなのだ。だからクラスでは、委員会決めをしているだろう。そんな中、ドアを開けクラスに入ればどうなるか…………絶対に目立たつ!これはほぼ確実だ。


一体どうすれば………考えてる間に教室に着いてしまった。。くそ!入りたくない!でも入らないとどうしようもない!俺は覚悟を決めて教室のドアをあけた。


ガラガラ


ドアを開け教室に入ると、委員会決めをしていたであろうクラスの人達が静かになり音がした方へと顔を向けた。


「は、はは遅刻しました」


失敗した!!!!何も言わずに自分の席へ着くべきだった!めちゃくちゃ視線を感じるよ!絶対クラスメイトに注目されてるよ!すごく目立ってるよ!!!!


「増田、入学式の次の日から遅刻とかやるな〜」


白川先生がニヤニヤしながら言っていた。教師の癖にこの状況を楽しんでるな。そして相変わらず癖毛がすごい。


「いや〜少し寝坊してしまいましてはは………」

「そうかそうか。放課後職員室にくるように」

「……はい」

「よし、席に付け」


クラスメイトの視線を浴びながら俺は席に着いた。絶対問題児だと思われただろ!!


「侑大が寝坊するなんて珍しいな〜」


智則がニヤニヤしながら話しかけてきた。コイツ絶対遅刻したのが寝坊じゃ無いことに気づいているだろ。


「まぁ、人間誰だって寝坊するさ」

「そうかな〜」

「そうだよ」


「次は図書委員を決めたいと思います」


智則と話していると学級委員であろうイケメン君が、委員会決めを進行していた。


「智則あれ誰?」

「あれは学級委員の橋本智史だ」


やはり学級委員だったか。橋本の事を見ていると目があった。ニコって笑ってきた。怖!今の笑顔は絶対何かあるよ!俺何かしたかな?


「誰もする人いませんか?」


どうやら図書委員が中々決まらないらしい。そりゃそうだろ。図書委員は、放課後や昼休みに図書室に行き、カウンターや、本棚の整理などをしないといけないのだ。部活の時間や昼休みの時間が減るのだからする人はいないだろう。


俺も入りたくないしな。そう思ってるいると白川と目があった。そして人の悪い笑みを浮かべた。


「誰も立候補するやつがいないなら俺が決めさせてもらう」


白川がそんな事をいいだした。そして人の悪い笑顔で俺の方を見てきた。悪い予感がする。


「増田お前がやれ」


悪い予感が当たってしまった。


「先生俺は放課後部活で忙しいのでそれは………」

「大丈夫だろ。お前文芸部なんだし」


言い訳したが聞き入れて貰えなかった。てか何で俺が文芸部なの知ってるんだ?考えていると、ふと昨日美和先輩が言っていた事を思いだした。そうだ、思いだした。白川は文芸部の顧問なんだだった。白川の顔を見るとしてやったりという顔をしていた。


「引き受けてくれるな?」

「………はい」


俺は断りきれず図書委員になったのだった。


それからはスムーズに委員会が決まったので、残りの時間は自由時間となった。


「侑大く〜ん」

「………なんだよ?」


ニヤニヤしながら智則が話しかけてきた。その笑み本当にキモイからやめたほうがいいよ。


「どうして侑大が学校でも有名な春園先輩と一緒に帰ってたんだ?」

「……………」


すっかり忘れていた。昨日美和先輩と帰ったことは絶対聞かれると思っていた。どう答えたら丸く治まるか。


「部活のの先輩なんだよ」

「なにーーーー!!!!?」


智則がめちゃくちゃ驚いている。まぁあたりまえか。


「部活の先輩が春園先輩とか最高すぎだろ!」

「そうか?」

「あたりまえだろ!」


俺はそうは思わないがな。美和先輩のような人が一緒の部活だったら目立ってしょうがないからな。そんなことより気になっていたことを智則に聞くことにした。


「春園先輩って有名なのか?」

「あたりまえだろ、この学校で知らない奴なんていないよ。学力では学年1位、運動神経もいい、そしてルックス、スタイルもいい。もはや完璧な人って言われてるよ」

「ふぅん」


俺が思っている以上に美和先輩は有名だった。そんな人と昨日一緒に帰ったとかやばすぎたろ。


「だからそんなこ先輩と侑大が一緒に帰ってたって聞いた時は驚いたよ。目立つのを嫌いって言ってたから」

「いろいろあったんだよ」


オセロに負けてその罰で一緒に帰ってたなんて言えない。


「気になるな〜?」

「………うざい」


智則が気になってかしつこく聞いてくる。そうしているとチャイムが鳴った。


キーンコーンカーンコーン


「よし解散。委員会に入った奴はこの後それぞれの委員会で集まりがあるから各教室に行くように。増田は職員室にくるように」


授業が終わり白川が連絡をし出て行った。


「智則、俺は職員室に行ってくるよ」

「おう!」


めんどくさいと思いながら職員室に向かうのだった。


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