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その少女は、茶髪のロングで、身長は160はあると思う。そして美和先輩や神凪に負けないぐらいの美少女だ。
「あ、ごめんね紗夜ちゃん」
どうやら彼女の名前は紗夜と言うらしい。
「いえ、大丈夫です。美沙さんが仲直り出来てよかったです」
彼女は笑顔でそう言った。
「美沙友達か?」
「あ、ごめんごめん。まだ紹介してなかったね。この人は田中紗夜ちゃん」
「田中紗夜です。よろしくお願いします」
そう言って彼女は、俺と智則の方へ向かって挨拶してきた。
「俺は松田智則だ!よろしくな」
「・・・・増田侑大です。よろしく」
俺も智則の後に自己紹介をした。
「智則さんに侑大さんですね。これからよろしくお願いします」
そう言ってもう一度挨拶をしてくる。礼儀がある人だな。神凪とは大違いだ。
「・・・・今何か失礼なこと考えなかった?」
「・・・・」
そう言って神凪が俺の方を睨んでくる。こう言う時だけは鋭いな。そう思いながら言葉を返す。
「・・・・別に何も考えない」
「いや!絶対何か考えてたでしょ!」
くそ。どうしてこんなに鋭いんだ?
「・・・・田中さんは礼儀がある人だなって思っただけだよ」
「何よ。それじゃあ私礼儀がない人って思ってるわけ?」
「・・・・」
まさか礼儀があると思っているのか?さっき俺にあれほど文句を言ってきたのに。
「おいおい。お前に礼儀なんてあるわけないだろ。ハッハハ」
俺の気持ちを代弁するかのように智則が言った。
「あ、あんたねぇ‼️」
「どうした?事実を言っただけだろ?」
バチン‼️‼️
「痛ってぇ!!!何すんだよ美沙!」
「ふん!智則が悪いでしょ!」
「な?なんだと!」
そう言って言い争いが始まった。いつもながら早く付き合えばいいのにと思ってしまう。
「ふふ。愉快な人達ですね」
そう思っていると田中さんが話しかけてきた。
「・・・・そうかな?」
「はい」
俺から見た田中さん第一の印象は、不思議な人だと思った。なんて言ったらいいかわからないが、何故か気になってしまうのだ。
そう。まるで美和先輩のように。だが美和先輩とも何か違うような気がする。
「増田さんはそうやってよく考え事をなさるのですか?」
「・・・・」
何故かわからないが、今俺の中で、この人は何故か危険だと思ってしまった。
「・・・・そうだね」
「考えることはいい事だと思いますよ。でもあまり考えすぎると心によくありませんよ」
そう言って笑顔で俺に言ってきた。
「・・・・気おつけるよ」
「はい。それがよろしいかと思います」
「・・・・」
絶対にこの人に心を許してはダメだ。今まで出会って来た人の中で1番危険かもしれない。
「そう警戒しないでください。私は増田さんとはこれからも仲良くしてたいですし。これからよろしくお願いしますね増田さん。いや侑大さん」
そう俺の目を見て笑顔で言ったのだった。
評価よろしくお願いします。
良かったら本日短編を投稿しましたので、其方も読んでくだされば嬉しいです。
題名は、メガネ屋に働いている俺の所に、金持ちのお嬢様が来るんだが
です




