30
智則に連れられて、駅前のカフェに来ていた。
「それで、俺に相談したい事って?」
「まぁ待てよ。取り敢えず何か注文しようぜ」
そう言って智則は、ミルクティとコーヒーを注文していた。
「侑大はコーヒーでよかったよな?」
「ああ」
少しの間無言の状態だった。
俺は智則から話してくるのを待つことした。智則は、自分から話すと言ったので、待ってやるべきだと思ったからだ。
「お待たせしました。コーヒーとミルクティです」
注文していた飲み物がきた。
「やっぱ朝はミルクティだな!」
智則は、ミルクティを飲んでそう言った。
「侑大も遠慮せずに飲めよ」
そう言われて俺もコーヒーを飲んだ。
「・・・・美味しいな」
「そうか。ならよかったぜ」
コーヒーを嫌いと言う学生は多いいが、俺は嫌いではない。この苦味がちょうどいいのだ。
「それで、相談したいことなんだが・・・・」
「・・・・」
智則が言う気になったようだ。
「美沙の事なんだ」
「・・・・」
そうきたか・・・・・・・・
「おいおい。無反応じゃなくて、何か反応してくれよ!」
「・・・・悪い」
智則が言っている美沙とは、智則の幼馴染の神凪美沙のことだ。俺も少し話した事があるが、すごく明るい子だ。
「それで?神凪さんにでも告るのか?」
「何でそうなるんだよ!」
「・・・・ちがうのか?」
「違うわ!」
どうやら告る訳ではないようだ。智則は、ただの幼馴染だと言っているが、俺から見たらただの付き合っている男女にしか見えない。
「じゃあ何の相談なんだよ?」
「実は今週美沙の誕生日なんだ」
「それで?」
だいたい何を相談したいのか分かった。
「侑大に相談したいのは美沙の誕生日プレゼントについてだ」
「・・・・」
やっぱりか・・・・
「そう言うのは自分で決めた方がいいんじゃないか?」
「俺も最初はそう思ったよ。でも美沙が欲しい物がわからないんだよ」
「別に何でもいいと思うけどな」
「おいおい、ちゃんと考えてくれよ〜」
本当に智則が選んだ物なら何でも喜びそうだと思うんだがな。
「アクセサリーとかでいいんじゃないか?」
「アクセサリーか〜」
智則はそう言って考え混む。
「・・・・よし決めた。アクセサリーにする」
どうやら決まったようだ。
「ありがとうな侑大」
「いや、俺は別に・・・・」
「さすが俺の親友だぜ!」
そう言って智則は笑った。
親友か・・・・・・・・
そんな事言うのは智則お前だけだよ。
「よし学校行こうぜ!」
「・・・・そうだな」
そう言って俺と智則は、カフェを出て学校へと行くのだった。
今日あと1話投稿します。
評価よろしくお願いします。
ブクマもよろしくお願いします。




