29話
美和先輩と出掛けた次の日の月曜日。
ダルい体を無理矢理起こし、学校へ行く準備をしていた。
「はぁ。学校行くのめんどくさいな」
ただでさへ昨日、美和先輩に1日連れ回された疲れがまだとれてないのに、その次の日に学校は、まさに地獄である。
「ワン〜」
「心の癒しはモコだけだよ」
そう言って俺はモコの頭を撫でた。
「・・・・今日休もうかな・・・・」
そう思っていると・・・・
ブーー!ーブー!ブーー!ブーー!
「誰からだ?」
そう思ってスマホを見てみる。
「・・・・智則か」
一体何のようなんだ?
そう思いながら電話に出た。
「もしもし」
『侑大もう家から出たのか?』
「いや、これから出ようと思ってたところだが」
いきなり電話掛けてくるなり、そんな事を聞いてくるなんて一体何を考えているんだ?
嫌な予感がする。
『それなら学校行く前に寄り道しないか?』
「・・・・別にいいけど」
あまり学校へ行きたくなかった俺にとっては、有難い話しだが、何故か嫌な予感がしてならない。
『おけ!なら駅前で待ち合わせな』
「ああ」
そう言って電話を切った。
「智則のやつ本当に何を考えてるんだか」
今までは、学校が終わった後などに、どこか行こうと言うのはあったが、今回の用に、遅刻をしてまで何処か行こうと言われたことは一度もないのだ。
これは絶対何かあるな。
そう思いながら準備をする。
「モコ行ってくるからな」
「ワン!ワン!」
「帰ったら散歩に行ってやるからな」
「ワン!」
そうして俺は待ち合わせ場所であふ駅前へと向かった。
駅へ着くともう智則は来ていた。
「侑大!」
そう言って智則が近ずいてくる。
流石は智則。周りの人達が智則へ視線を向けている。智則はイケメンだからそれも仕方がないのだが。
でも、目立ちたくない俺にとっては、少し困るんだが。
「おはよう侑大」
「・・・・おはよう」
「どうした侑大。月曜日なのに元気がないじゃないか?」
「月曜日だから元気がないんだよ」
「いやいや、月曜日だからこそ元気出せよな!」
そんな奴はお前のような陽キャだけだよ。
「それで何処に行くんだ?」
早速智則に聞いてみた。
「まぁまぁ。そう焦るなって」
「・・・・」
やっぱりおかしい。普段の智則は絶対こんなこと言わない。
「いいから早く言え」
俺は少し面倒くさそうに言った。
「侑大どしてそんなに機嫌が悪いんだ?」
お前のせいだよ。
「早く言わないと、学校行くぞ」
「分かった分かった」
要約言う気になったらしい。
「カフェだよ」
「カフェ?」
「ああ。少し相談したいことがあるんだ」
智則が俺に相談事とは珍しいな。
「わかった」
「じゃあ行こうぜ」
そう言って俺は、智則に連れられカフェへ行くのだった。
最近暑い。
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