27話
「夕飯は何にしますか?」
服を買った後、もう18時を回っていたので、夕飯を食べてかえることになった。
「そうね・・・・定食屋にしましょう。いいかしら?」
「いいですよ」
美和先輩は定食屋がいいらしい。正直言って俺は、嫌いな物は殆どないので、大抵の物は食べられる。
俺と美和先輩は、定食屋に向かって歩き出した。
「また今度一緒に出掛けるん時は、侑大くんが選んでくれた服を着てくるわね」
「もう一緒に出掛けるんことはありません」
「フフ。どうかしら」
美和先輩は楽しそうに笑っていた。
俺的にはもう、美和先輩とは出かけたくはない。今日1日ではっきりわかったのだ。
美和先輩のような人と出掛けるのは、俺にとってデメリットしかない。美和先輩には悪いがもう一緒に出掛けることはないだろう。
「侑大くん今、もう私と出掛けることわないと考えてるでしょ?」
「・・・・・・・・」
やっぱり美和先輩はエスパーなのか?
「無言と言う事は肯定と言う事ね」
「・・・・どうでしょうか」
「別にいいわよ。どうせ侑大くんはまた私と出掛けることになるでしょうしね」
「・・・・そんなのわからないじゃないですか」
「わかるわ。侑大くんは絶対また私と出掛けることになるわ」
何を根拠にそんな事を言っているのかわからないが、美和先輩が言うと何故か納得してしまう自分がいる。
「・・・・」
「・・・・」
しばらくの間無言の状態が続く。
「早く定食屋に行きましょう」
先に無言を破ったのは美和先輩だった。
「そうですね」
その後俺と美和先輩は、他愛のない話しをしながら定食屋に向かった。
「いらっしゃいませ。2名様ですか?」
「はい」
「では、ご案内します」
店に着いたあとは、混んでなかったのですんなりと中へ入ることができた。
「ご注文が決まりましたら、其方のボタンで及びください」
メニュー表と水を持ってきた店員はそう言って去っていった。
「侑大くんきまったかしら?」
「はい」
ボタンを推し店員をよんだ。
「ご注文をお伺いします」
「私はさば味噌定食で、侑大くんは」
「俺は唐揚げ定食で」
「はい。ご注文の確認をさせていただきます。さば味噌定食が1つ、唐揚げ定食が1つでよろしかったでしょうか?」
「はい」
「では、しばらくお待ちください」
そう言って店員は去っていた。
店員が去った後何故か無言状態だった。
はっきり言おう気まずい。何かいい話しはないか?取り敢えず何か話して、この気まずい雰囲気をどうにかしないと。
「美和先輩は、さば味噌好きなんですか?」
「そうね。結構好きよ。あっさりしてるのが好きなのよね。裕太くんは唐揚げすきなの?」
「はい。唐揚げを食べた時のカリッとした食感が好きなんです」
「フフ。何それ」
美和先輩が今まで見た事の無いほど楽しそうに笑った。俺は少し驚いた。今までこんな楽しそうに笑ったことなどなかったからだ。
俺は美和先輩の素顔を少し見たような気がした。
「どうかしたの?」
「いえ、何でもないです」
その後美和先輩と他愛のない話しをしながら、注文した料理が来るのを待つのだった。
評価よろしくお願いします。




