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21話

俺と、美和先輩は今大型ショッピングモールに来ていた。


「それで、これからどうするんですか?」

「まずは、映画を見るわ」


どうやら映画を見るらしい。一体何の映画を見るのやら。


「何の映画を見るんですか?」

「『君は桜のようにキレイでした』よ」

「へ〜」


それなら俺も聞いたことがある。最近めちゃくちゃ泣ける映画と話題になっているからだ。


でも以外だな。美和先輩はそう言うタイプの映画は見ないのだと思っていた。


「美和先輩もそういうの見るんですね」

「みるわよ。まったく、侑大くんの中で私はどう見えてるのかしら」


悪魔ですよ。


心の中でそう呟いた。


「・・・素敵な先輩だと思ってますよ」

「・・・」


急に静かになったので、美和先輩の方を見てみると、俺の顔をじっと見ていた。


「・・・何ですか?」


まだ、俺の顔をずっと見ている。そんなに見られると恥ずかしんだが。


「俺の顔に何かついてます?」


何も答えない。ただずっと俺の顔を見ている。


しばらく経つと、クスクスと笑い顔を逸らした。


「何でもないわ。行くわよ」


一体何だったんだろう。美和先輩が考えていることは、まったくわからない。まるで、心に蓋をしているようだ。


「早く来なさい」

「はいはい」


美和先輩に呼ばれたので、考えるのをやめ、すぐ美和先輩のところに行った。


しばらく歩き映画館についた。


「席空いてますかね」

「空いてるでしょ」


少し並んだ後、順番が回ってき、チケット販売機へと向かった。


「何処がいいかしら?」

「・・・そうですね」


席表を見て考える。前の方は論外だ。首が痛くなってしかたがない。

座るなら、真ん中か、後ろの方だろう。


「美和先輩の好きな所でいいですよ」

「そうね・・・」


1、2分ほど悩んだ結果決まったようだ。


「ここにするわ」

「どこですか?」


俺は、美和先輩が決めた所を確認した。どうやら、真ん中らへんの1番左の2人席の所にしたようだ。


「いいかしら?」

「・・・いいですよ」


俺が、美和先輩に任せたのだから文句を言うし資格はない。


「よかったわ」


美和先輩は笑顔でそう言った。


くそ!反則だろ、その笑顔。あんな笑顔を見せられたら誰だって惚れてしまうだろう。


俺も危ぶない所だった。


「さて、映画にはまだ時間もあるからお昼にでもしましょう」

「そうですね」


映画は昼過ぎからなのであと2時間近くある。


「何食べますか?」

「そうね・・・」


美和先輩は顎に手を置き考えている。


本当に絵になる様な人だな。


「侑大くんは何がいいかしら?」

「そうですね・・・俺は昼はアッサリしたのがいいので・・・たこ焼きとかどうですか?」

「たこ焼き・・・そうしましょう」


一瞬何かを考えたような気がしたが気の所為だろう。


そうして俺と美和先輩は、たこ焼きを買いに行くのだった。




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