18'話
リンリン! リンリン !リンリン!
ガチ
少し目を開け時刻を確認してみると8時だった。
「・・・今日は日曜日だろ。もっと寝させろよな〜」
目を擦りながら、ベッドに入り二度寝の準備をする。そもそも日曜日なのに、どうしてこんなに早く目覚ましが鳴ったんだ?折角の休みなのに。
昨日も休みだったが、疲れがすべてとれたわけではないのだ。ただでさえ、学校が始まって疲れているが、そこに、美和先輩と言うエスパーのような人の部活に入って疲れているのだ。
ん?
待てよ。美和先輩・・・・・・・・・・・・そうだった!
しばらく考えた後、どうして今日早くに目覚ましをセットしていたのかを思いだした。
「はぁ〜今日は美和先輩と出掛ける約束をしてたんだった」
俺は、美和先輩と賭けをした勝負をし負けたのだ。その罰として、日曜日に一緒に出掛けることになったのだ。
「嫌だな〜」
そう思いながら、部屋から出でダイビングへと行く。
「ワン!」
「モコ。おはよう」
「クゥン〜」
モコを触ると癒されるな〜このままずっと触っときたい。
「ごめんよモコ。折角の休みなのに出掛けなきゃいけないんだ」
「クゥン?」
「断る事が出来ないんだよ。悪魔のような人だから」
モコにそう言っていると電話が鳴った。
「・・・まさかな」
俺は恐る恐る電話の相手を確認すると美和先輩からだった。
「ワン!」
しばらく出ないでいると、モコが出ないの?と言っているような気がした。
俺は仕方なく出ることにした。
「・・・もしもし」
『おはよう。侑大くん』
「・・・おはようございます。美和先輩」
挨拶をしてきたので、俺も挨拶をかえす。
「何故わざわざ電話を?」
『寝坊してかいと思って』
「寝坊なんてしませんよ」
『わからないわ。寝坊したと言って、今日の予定をキャンセルされるかもしれないから』
「そんなことしませんよ」
たぶん
『そう』
「・・・もういいですか。準備があるんで」
『そうね。確認もできたしいいわ』
「では、またあとで」
『ちゃんと来るのよ?』
「行きますから」
「ワン!」
不意にモコが吠えた。
『あら?侑大くん犬を飼ってるの?』
「・・・はい」
『今度侑大くんの家に行くのも良いかもね』
「やめてください」
俺の唯一無の癒しの空間に入れるわけにはいかない。
『まぁいいわ。またあとでね』
そうして通話が終わった。
「さて。俺も準備するか」
「ワン!」
朝食を食べ、服も着替えたので後は行くだけだ。時刻は9時半だ。
「そろそろ行くか」
「ワン!」
「いいこにしとくんだぞ。行ってきます」
こうして俺は、美和先輩との集合場所である駅へ向かうのだった。
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