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13話

「それで?一体何のゲームをするの?」


美和先輩が聞いてきた。ここで美和先輩が得意なゲームになってしまっては意味なのだ。俺が得意なゲームにしないといけない。


「美和先輩は何でもいいんですか?」

「いいわよ」


一瞬俺の顔を見て答えた。何でもいいと言うことはそうとう自信があるのか、俺に負けることはないと思っていろのかのどっちかだな。


「そのかわり、部室にある物でやること」


美和先輩が条件を出てきた。部室にある物は、トランプ、オセロ、チェス、将棋、人生ゲーム等いっぱいあった。


さてどれにするべきか・・・


「トランプの場合、するゲームは俺が決めても?」

「いいわよ」


ならここはトランプにするか。だが何のゲームにするかだが・・・・


ババ抜きだと俺が絶対負けるだろうし、7七並べや、真剣衰弱などでも負けるだろう。ならポーカー、ダウト、大富豪のどれにするかだが。ポーカーも負けそうだし、ダウトはそもそも2人でだと終わりそうにないし、美和先輩は、俺が嘘をつくとすぐわかるからな。


やっぱり1番勝てそうなのは大富豪か・・・・


何のゲームにするか決まったので美和先輩に言う。


「大富豪で勝負します」

「わかったわ。それにしても随分考えて多用だけれど、大富豪なら私に勝てると思ったのかしら?」


美和先輩が試すように言ってくる。


「まぁ1番勝ち目があるかなって思ったんで」


俺は正直に答えた。


「そう。それは楽しみね」


まるで獲物を狩るような目付きでこちらを見てきた。一瞬怖いと思ってしまったが、可愛いなとも思った。


「ルールはどうするの?」

「普通のルールでお願いします」

「わかったわ」


やはりルールは縛らない方がいいと思ったのだ。そもそもゲームでルールを縛る行為は俺が嫌いなのもあるが。


「それじゃあ負けた時の罰を決めないとね」

「そうですね」


美和先輩が罰を決めようと言った。


「では、俺が勝ったら、これから文芸部以外では話しかけることも、手を振ったりする行為もやめてください」

「わかったわ」


さて美和先輩はどんな罰を言ってくるのだろうか。そして美和先輩がゆっくり口を開き


「私が勝ったら休みの日に一緒に出かけもらうわ」

「は?」


一緒に出かけるだと?美和先輩と?普通の人なら喜ぶべき事なろだろうが、俺にとってはかなりキツいことだ。学校ですら視線を集めてる美和先輩が、出かけて街に何かでたら、絶対目立つに決まってる!


「どうする?断る?」


美和先輩が笑顔で聞いてくる。普通なら断るのだが今回は断れない。

このチャンスを逃すわけにはいかないんだ。


「わかりました」

「そう。決まりね」


美和先輩は満足そうに頷いた。


「さぁ。初めましょうか」


そう言って俺と美和先輩の大富豪が始まったのだった。


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