11話
図書室のドアが開き、美和先輩が入ってきてから周りの視線は、美和先輩へ集まっていた。
「春園さん。みなさん待ってますから早く座りなさい」
「はい」
美和先輩は、先生に言われ自分のクラスの席へ座る。その時に目があい、笑顔で手を振ってきたのだ。
何してくれてんだぁ!!手なんか振ってくるなよ!目立つでしょうが。
『今1年の誰かに手振ってなかったか?』
『確かに。1年に振ってた』
『おい!今春園先輩に手振ってもらったぞ』
『ちがう!俺だって』
周りの先輩や、俺の近くにいた同級生達が騒ぎ出したじゃないか。一体何がしたいんだ。
「静かにしなさい」
先生に注意され静かになった。美和先輩の方を見ると満足したような顔をしていた。
「それでは、みなさん揃ったので図書委員の目標などを決めていきたあと思います。それでは進行は私がしますので、よろしくお願いします」
先生の挨拶で話し合いが始まった。まずは、委員長と副委員長を決めた。両方3年の先輩がなった。次に前期の目標を決めた。
話しかった結果
「前期の目標は図書室の利用者を増やすでいいですか?」
『はい』
全員の一致で決まった。そして後話し合うのが
「では、次にカウンターをする人の曜日と時間を決めます」
図書委員で1番めんどくさそいのは、カウンターだろう。決まった曜日と時間には必ず行って仕事をしないといけないのだ。カウンターの仕事がなかったら、楽な委員会なのだが。
「では、月曜日の昼休みと放課後から決めていきます」
月曜日は、3年生の先輩達が立候補していた。それから火曜、水曜日と決まっていった。俺はまだ何曜日にするか決めていない。あと木曜日か、金曜日しかないのでどちかに決めないといけない。ちなみに放課後は絶対にやりたくないので昼休みしかな。
「では次木曜日の昼休みがいい人?」
ここで立候補しようとした時
「私、木曜日の昼休みがいいです」
美和先輩が木曜日の昼休みがいいと立候補したのだ。俺も木曜日の昼休みにしたかったが仕方ないか。それに美和先輩と一緒になる事はないだろうし。
そう思っていると美和先輩と目があった。そして何か思いついたのか笑みを浮かべた。いやな予感がする…………
「先生。1年生の増田くんが、私と同じ木曜日の昼休みに入りたかったようなんですが、私が立候補したことで諦めたようなんです」
何言ってんだよ美和先輩は!皆の視線が俺に集まってるじゃないか!すごく目立ってるよ。
「増田くんそうなんですか?」
先生が聞いてきた。
「いや、別にそんなことないですよ」
ここは否定する。そうすると美和先輩が
「先生。どうやら増田くんは私に気をつかってくれてるんです」
「なるほど」
おいー!そこは納得するなよ!先生なんだからさ!
「それで提案何ですけど、増田くんも木曜日の昼休みの担当に入れてくれませんか?」
おいおい。美和先輩一体何を言ってるんだ?一緒の曜日とか絶対いやだからな。美和先輩の顔を見ると、人の悪そうな笑みを浮かべていた。先生頼むから断ってくれ。
「いいですよ」
何許可してんだこの先生は!美和先輩の方を見ると、してやったりと言う顔をしていた。
「そのかわり金曜日の放課後も、増田くんと春園さんでお願いできますか?」
何と先生が金曜日の放課後もやれと言ってきたのだ。俺は絶対にいやなので断ろうとしたが
「わかひました。増田くんもいいわよね?」
そう言って俺の方を見てきた。そして美和先輩からの圧がすごい。絶対に断るなよ、断ったらどうなるかわかってるわよね?と目で訴えている。俺は先輩の圧に負け
「それでいいです」
了承してしまったのだった。
「それでは、木曜日の昼休みと金曜日の放課後は春園さんと増田くんと言うことで決まりです」
その後は木曜日の放課後と金曜日の昼休みの担当が決まり解散になったのだった。
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同時連載中の無能と、まわりから虐められていたが、ユニークスキル〘邪魔〙に目覚め成り上がる、今日更新できるかわかりません。




