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第三十七回 関雲長水攻襄陽 賈文和替王発令

さてさて、相手は武聖関羽だ。どう戦おうか?まさか俺があの『水淹七軍』の餌食にだけはなりかねぇぜ?何故ならば場所が襄陽付近だからあの野郎使うかもしれねぇ…。


ま、対策としては大量の筏を用意するしかねぇだろ、無いよりマシだからな!


やろう…、長江じゃ無くてもその支流が流れてるこの地域…、さらに言えば唐河、白河、清河、漢水の合流地点でもある襄陽付近は水攻が最も有効な手段でもある。


留守には文聘が残っていて助かった。隠れた名将と言った方が早い、関羽、甘寧、曹仁らに比べたら知名度は些か劣るが数十年に渡って江夏郡を守り抜いた名将だ、簡単にはやられないと思うが…、相手は関羽だから油断も隙も有ったもんじゃない…。


「ちっ…、敵もやるねぇ…!」


俺は劉備なんかを相手にする余裕は無いのである。竇輔とか言う俺と同じ転生者と言う名の凶悪な存在が俺を苦しめている。斯く言う俺もこの時代で皆を苦しめていると言うのも事実、ガソリンで火計だ〜!なんてやってみ?現代に帰った時にニュースでガソリンがァ…ってなったら嫌でしょ?其れに専売特許にしたって環境に悪すぎる。この時代に無い物を足すと其れこそ破壊でしかないからなっ!火力武器はやっぱ時代に任せるしかないでしょう!中国は近接武器を開発し過ぎたが故に火力武器が発展しなかったんだよな。


襄陽近郊での関羽と高順の対立では、関羽が約7万人の軍を率い、高順が約3万人の軍を指揮した。 両軍は、関羽の配下には趙累、王甫、廖化、習珍、潘濬、廖立、郝晋らで構成されていた。


「坦之、お前は習珍、廖立、郝晋を連れて堰を切って参れ。相手はあの遼王故…、其れに対処せよ」


「はっ!」


「廖化、お前は先鋒として敵と当たれ。趙累、王甫は左右に展開せよ!」


「「はっ!」」


関羽は襄陽を攻撃するために水攻め戦略をとったが、高順には防御としていかだを用意する以外に有効な対抗策がなかった。 その結果、襄陽を攻撃する際に関羽軍が明らかに有利となり、高順軍は反撃に出れなくなってしまった。関羽が六割優勢と見た方が正解である。


クソがっ!あの長髭野郎!やりやがった!


「報告致します!周辺一帯が水に呑まれております!恐らく敵の水攻めの計かと…」


「…」


どうすりゃいいんだよ!?コンチキショー!敵の方が一枚上手だったって事だろ?最悪だ!


「筏は?」


「はっ!民の方には一家に一つ…」


「そうか…ならば東と南の城門の閂を半分くらい削っておけ、その後兵達を城楼に行かせよ!」


「はっ!」


関羽の優れた指揮と軍略により、水攻めの計を利用し、水を得た魚のように襄陽の周囲を機動することができました。 彼の将軍たちも戦略的才能と武勇を発揮し、関羽の攻撃をより効果的にした。 高順軍は厳しい戦いに直面した形になったが、筏による限られた防御手段を除いて、関羽の攻撃に効果的に抵抗する事が出来ず防戦一方で追い込まれた。


「元倹、第一陣はお前に任せる!」


「はっ!おっしゃあ!野郎共!行けぇ!」


「父上!」


「坦之、案ずるな。出番は未だだ、何れ来る!」


この状況下で関羽軍は襄陽への攻撃を続ける一方、高順軍は防御態勢をとらざるを得ず全力で抵抗した。 しかし、戦力差により高順軍は消極的かつ孤立した状況に陥り、なかなか前進することができなかった。 関羽の水攻め戦術により、襄陽の守備隊は効果的に抵抗することができず、襄陽城は危険にさらされた。


「皆!此処を守り切れば我らの勝ちよ!外には既に援軍を呼んである!」


「殿下がそう言うなら間違いない!そうだろ!?お前ら!」


「「おおぅ!」」


結局、関羽率いる軍は襄陽城の突破に成功し、高順軍は敗北した。 この対決の結果は、関羽の戦争指揮能力と戦略的決定の正しさが勝利をもたらしたことを示した。 一方、高順は有効な対策や対策がなかったため、関羽の攻撃を止める事が出来無かった。


「…、クッ!やはり一筋縄とは行かないか…!」


「長髭野郎がァ!やってくれたな!おい!」


関羽と高順の戦いは、関羽率いる軍が大きく有利であったにも関わらず、高順は運命の定めを受け入れなかった。 高順は関羽に抗う事を決め、形勢を変える方法を見つけるために最善を尽くし、関羽の攻撃を見事に抵抗して見せた。


「おい!とりあえず野郎に使者を送れ、とりあえず殺り合うのは俺らだ!民は関係無いってな!」


使者は無事に関羽の元に辿り着き、民を逃がす事に於いて承諾した。俺はその中に当然部隊を隠し、外に散らばった部隊を纏めるよう命令を出しておいた。


「野郎…、噂通り(歴史通り)に義理堅い、…か」


「ふっ、民を慈しむ北の悪王、か。なかなか悪い者でもあるまい?」


「しかし父上…、大伯父上が聞けばなんと言うか…」


「気にするな、兄者はそこまで気の小さな男でもあるまい?」


話を戻すと高順は自分の軍隊が数の点で不利であることを認識していたが、この程度の事で怯む事は無かった。 高順は軍隊を配置するための戦略を組み立て、関羽の水攻めの計に対処するために一連の独創的な対策を採用した。高順は関羽の水軍に対抗するために軍に筏の建設と配備を強化するよう命じた。 さらに、彼はまた、城壁に強固な防衛線を構築するために精鋭部隊を派遣し、守備側により強固な防御陣地を提供した。


「さぁて、時間はたっぷり稼いだ!皆、やられっぱなしはさぞ気分が悪かろう!反撃だ!」


「「はっ!」」


高順は防御だけでは勝つには不十分であることを理解しており、一連の反撃計画も立てました。 彼は城壁にありったけの弓矢と弩を使用して、関羽の軍隊に激しい攻撃を開始しました。 高順はまた、積極的に軍隊を動員し、柔軟な戦術を採用し、地形と近代軍事知識を利用して関羽の攻撃に抵抗しました。


「おゥし!オメェらあと一息だ!」


チクショウ…、こうなりゃハリコフだ!えぇっと名前なんだっけ?後出しジャンケン見たいな名前の戦術は?まぁいいや!使わせてもらうぜ!マンシュタインさんよぉ!流石ドイツ国防軍最高の頭脳だけ有るぜ!


時間が経つにつれ、高順の厳しい抵抗と独特の戦略により、関羽は徐々に消耗し始めた。関羽は高順の防御を簡単に突破できないことに気づき、高順の軍隊は優れた戦闘能力と粘り強い意志を示した。 両軍は膠着状態に陥り始め、長期にわたる対立となった。


緊迫した対決の中で、関羽は高順が簡単に対処できる相手ではないことに徐々に気づきました。 彼は戦略を調整し始め、高順の防御を突破する方法を見つけようとしました。 しかし、どんなに努力しても、高順は優れた指揮と勇敢な兵で関羽の攻撃を阻止することに成功した。


「うむ、其の武勇さながら智略も見事なものよ!」


「しかし、父上、元倹殿が…」


「では一旦、退がるか…」


「ではその様に」


この防衛戦により、高順は初めて将軍らしい初陣を飾る事が出来た。高順の軍隊の数は比較的少なかったが、彼は慎重な計画と賢明な采配に頼って関羽と戦い、襄陽を何とか守り抜いた。このような英雄的な活躍により、高順はこの戦争でその名は歴史に残った。


高順の成功は、マンシュタインのバックハンドブロー戦術を使用したことによるものだった。この戦術は、敵が敵に奇襲を与えると予想される場所の外側で攻撃を開始することを意味します。 高順は関羽に対してこの戦術を巧みに使い、関羽が簡単に防御を突破するのを防ぎ切った。 これは高順の柔軟な思考と対応能力を示しており、敵の行動に応じて戦略を調整し、反撃の突破口を見つけることができます。


結局、長期に渡る睨み合いは双方の消耗もバカにならない。関羽も高順も、このまま対立を続けても双方に多大な損失をもたらすだけで、最終的には何の成果も得られないことを悟っていた。関羽は高順がただ謀略を張り巡らせ皇帝を蔑ろにする董卓の様な者では無いと感じた。高順は歴史通りの関羽の名将ぶりに舌を巻いた。


「坦之、お主が使者として儂の意向を伝えて来い」


「はっ!」


関平は使者として高順と対面する事になった。


「遼王殿下に拝見致します」


「うむ、遼王高順である。父上に伝えよ、此度の民の避難には感謝しておる。帰ってお父上に伝えろ、何時かは戦場では無く穏やかな場所で棋でも指しながらとな」




高順の知恵、勇気、将軍としての対処能力に焦点を当てると一般人と表現するには難しくなって来ている。賢明な戦略とマンシュタインのバックハンドブロー戦術の使用により、高順は関羽と五分に持ち直した、最終的に襄陽の安全を守り抜き、高順は其の名を華夏全土に轟かせた。関羽軍死者三万弱、高順軍二万強の戦いだった。


後世に伝わる今回の襄陽攻防戦は、戦争の勝利はしばしば軍事情報と将軍の正しい戦略的決定に依存することを物語っている。 この戦いで関羽は大活躍し、名将としての武勇と知略を示し、後に伝説となった。 高順は戦場で実質敗者となり、前半は関羽の勝利、後半は高順が建て直したと言われる。


一方関羽が襄陽で高順と激戦を繰り広げていた頃、曹操と劉琮、高順配下の張遼等で形成された連合軍によって

当陽で囲まれていた。


曹操は連合軍を率いて当陽を素早く包囲し、同時に劉備率いる軍勢も曹操軍への挑戦に備えて当陽に集結した。 曹操は劉備の力を分散させるために、典韋、徐褚、曹仁などの将軍を派遣し、さまざまな方向に攻撃を指揮させました。 劉備は張飛、趙雲、陳到、魏延らの将軍に軍を率いて各方向に進軍し、攻撃を阻止するよう命じた。


この激しい戦いで、各陣営の将軍たちは並外れた戦術対応を発揮した。 張飛はその剛勇かつ横暴な戦い方で戦場を縦横無尽に蹂躙したが、曹操は暫くその対処に追われた、結局劉備の戦線を突破する事が出来無かった。 趙雲は持ち前の豪胆と武勇で、危機的な瞬間に精鋭部隊を率いて勇敢に敵陣に突入し、劉備軍の時間を稼いだ。


曹操の将軍たちも優れた指揮能力を示した。典韋と許褚はその強力な戦闘能力で劉備軍にとって最大の脅威となり、曹操は彼らの力を頼りに劉備軍に激しい攻撃を続けた。 曹仁は精鋭部隊を率い、常に劉備の防衛線を突破口を探しつつ遊撃に出た。


両者の戦いは熾烈な局面を迎え、劉備軍は曹操の追撃と迎撃の下、粘り強い戦意と優れた組織の規律を示した。劉備と曹操の知恵比べの下、戦況は刻々と変化し、一時は膠着状態に陥った。元々はそんなに差が無い二人でもある。


しかし、両者の戦闘が最も激しい瞬間に達したとき、突然謎の部隊が現れた。この援軍は孫策率いる揚州軍で、曹操の劉備との苦戦に乗じて姿を現し、両軍を困惑させた。 この新勢力の出現により当初の戦況は崩れ、劉備軍はそれを機に建て直し、両軍膠着に陥り、遂には兵を収めた。


この戦いは、各将軍の才能を証明しただけでなく、壮大な歴史を明らかした。劉備はついに荊州で毅然とした態度をとり、曹操の包囲下で流れを変え、一方揚州の孫策は重要な勢力となって若干の変数を加えながらも三国志の歴史を元に戻しつつあった。 この戦いは歴史に残る美談となり、襄陽攻防戦と合わせて後世に語り継がれて行くのだった。


その頃、高順の本拠地である東北諸州は荒れていた。


「急報!鮮卑が来たから攻め…!」


賈詡が手を出し制止した、だが報告に来た者に大しては見向きもせずまるで物事に集中してるかのような眼差しを地図に向けた。


「…、来るのは分かってた故、そのまま帰って援軍は直ぐに出す」


「…は、はい…」


行政を担当する文官は慌てた。


「ど、ど、ど、どうすればいいのだー!」


「これこれ、騒ぐで無い、ほっほっほ、どうしてくれようかのォ!」


「元皓兄!笑い事では無いぞ!」


「落ち着け、今頃賈文和がどうにかしてくれるわい!」


北に鮮卑、南に高句麗等の周辺諸国と多方面戦争を展開していた。文官は田豊を筆頭に戦費の捻出、参謀方では賈詡、龐統らが対策を練り、前線では諸将らが出払っている状態である。


張郃、張燕、張秀、曹性は何れも高順麾下の優秀な将軍であり、各々が様々な面で優れた能力と軍事的才能を発揮できる。その下には副将格としてそれぞれ将軍が配備される事になっている。

《北方戦線》

張郃は全体的に優れた将軍であり、優れた戦略眼と戦術を駆使する事が出来る。 参謀方は張郃を北方戦線主将に任命し、全軍を指揮する責任を負った。 張郃は戦闘計画の策定と実行及び軍全体指揮し国境守る事に徹した。

張燕は流石、百万の黒山賊を纏めあげた頭領で普段は重騎兵軍団を中心とした軍を率いて対異民族戦において並外れた能力を発揮してきた。参謀方は張燕を北方戦線の先鋒に任命し、国境地帯の防衛を担当させることにした。 張燕は国境軍を率いて組織し、引き続き国境を強化して国の安全を守り後続部隊。

《南方戦線》

張繍は攻守において釣り合いの取れた将軍であり、対高句麗戦線の陸軍主将として軍を率いている。一流とまでは行かないにしても優れた軍略を持ち、また董卓時代に築き上げた防衛戦構築の経験も豊富である。 高順は参謀方と行政方が満場一致で南方戦線の主将に任命し、都市の安全を確保するために国境都市での要塞の計画と建設を担当した。 張繍は工兵を率い、遊撃部隊の曹性と緊密に連携して都市防衛の安定を確保する事を命じられた。

曹性は騎馬、弓術、遊撃戦に優れた将軍故に騎兵軍団を任されている。高い機動力と奇襲戦術を得意とし、特殊な環境での戦いに適している。 高順は張秀を国境ゲリラ戦の遂行と敵の遊牧部族との戦いを担当するゲリラ旅団の隊長に任命した。 軽騎兵軍団を率いて戦術的かつ柔軟な作戦を実行し、敵の後方と補給線を攻撃して相手の脅威を軽減に重点を置くように配備された。


海側では甘寧が水師大都督として縦横無尽に船団を操り高句麗を蹂躙して行った。


「ハッハッハ!オメェら!興奮しすぎて落っこちるなよぉ?みっともねぇからな!」


「頭ぁ!そりゃねぇですよ!なんたって俺達ァ元々水賊ですぜェ?」


「ばっきゃろう!頭はやめろつったろ?今は都督と呼べ!帰ったらまたドヤされっぞ!」


「へい!」


百済も新羅も高句麗今や竇輔とか言う名のぶっ飛んだクソ野郎の手によって纏められた【朝鮮帝国】でしかないからな。







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