幕末カウボーイ
幼い頃、大河ドラマの新選組を見ていた記憶がある。
新選組関連の作品や専門書はいくつかあったので
考えるのは楽しかったです。
それはそうと長編作品ですが
推敲がほぼ完成しました(o^―^o)
プリントして赤は入れたのであとはパソコンに修正を
加えるだけです。長かったぁー
5月ぐらいには完成させたいと思います。
幕末の京都。新選組に生け捕りに特化した青い目の侍がいた。
日本は幕末に差し掛かる頃、アメリカでは西部開拓時代の初頭。
少年の名前はジン、日本から遠く離れたアメリカ大陸で牧夫の一人息子として生まれる。
幼い頃に父の所有する牧場に強盗団が押し入り、家族と財産を奪われ、さらには牧場に火を放たれた。
全てを失ったジンは長い間、一人で当てもなく彷徨い続けた。
「どこでもいい、どこか遠くへ行きたい……」
そう思い至った末、何の因果かペリー提督の黒船に乗り込み密航を試みるのだった。
たどり着いたのは遥か海の向こうの日本の浦賀。
再びさまよい行き倒れていたジンを救ったのは《天然理心流剣術》の師範、のちの新選組局長となる近藤勇だった。兄弟弟子の宗次郎とともに勇の所有する道場《試衛館》で内弟子として育てられる。
そんなある日、国家の転覆を目論む討幕派志士の暗躍により、京都の治安は悪化していった。幕府はその対策として、京都の治安を守る浪士達を募る。
近藤勇をはじめとする試衛館の一同とともに、ジンも京へ上ることとなる。
のちにジンは天然理心流で学んだ剣術に加え、かつてカウボーイの父から教わった馬術と投げ縄を駆使して多くの長州浪士を捕える。
新選組の秘密兵器として歴史の裏で活躍することになる……。