プロローグ
初投稿作品です、まだいたらないところもたくさんあると思いますが、よろしくお願いします
俺は葉水直、簡単に言うと引きこもりみたいなものだ。
俺の人生観はものすごい平凡なものだった、厨二病みたいなのは否定しないけど...
とりわけ特殊能力というものを持っているとは思ってなかった
高校生活を普通に送って卒業した
高校生なのに自分のことが天才だと思うくらいには自尊心が高かったが・・・
大学受験を失敗して浪人しても毎日を自堕落に過ごす日々・・・
そんなある日幼馴染に言われた一言からこの生活が始まった
君は天才天文術師よ...
両親は浪人するときは何も言わなかった、ただ頑張れと応援してくれた。昔からのルーチンワークである座禅をやらされていたがそれ以外は
特に制約もなかった、高校生活と同じようにだらだらと過ごしていた六月に俺は幼馴染の家に気分転換をしに遊びに行くことにした
俺の家は昔からある所謂旧家で葉水家という。
その分家筋に当たる家に向かっていた
そこにいるのは俺の二つ上のお姉さんで名前を理貴亜という。彼女は特殊な力〔星力〕を持っていて色んな現象を起こすことができた。
ちなみに〔星力〕に関していえば誰もが微量は持っていてその中でも葉水家等の旧家は比べ物にならないほど保有する人物が生まれることが
ある
俺の父も母もそんな爆発的な星力をもって日々特殊な事例に対処する天文術師と呼ばれる職業についている
理貴亜もそれと同等ぐらいの〔星力〕を持っている。なのに俺はそんな父や母また理貴亜とは真逆で判定は〔ERROR〕つまりは判定できないほど星力が少ないことを示していた
そんな俺とは正反対で将来の天文術師として有望な理貴亜に天才だと言われてもどういうことかわからずきょとんとしてしまう。
「理貴亜は何言ってるんだ?俺に星力がないのは知ってるだろ?」
「確かにそういう判定なのは知ってるわ」
「だったらなんで。。。」
「君は星力の封印がかけられていたのよ、星力の量が膨大すぎて体が壊れてしまう可能性があったから..」
「でも誰もそんなこと教えてくれなかったぞ!!そんな変なこと言わないでくれよ!俺に才能なんてないんだから!!」
そうやって喚いてみたってその言葉に興奮してる自分がいるのも分かっていた、俺にも力がある..?
「そういうのも分かるよ、だから少しだけ封印を解いてあげる」
彼女は俺に近づくと頭を撫でて何か呪文を唱え始める
暫くすると徐々に体からないか溢れるようなそんな錯覚に陥った
「ほらこれで君も使えるようになったはずよ」
確かに何か感じるようになった気がする、でも全く星力の勉強をしていなかったから何をどうしていいのか分からない
少し体を動かしてみたりしてみても何も起こらない
「何してるのよ」
理貴亜が面白そうに眺めながらつぶやいた
「何か感じるようになったけどどうやって能力を使うかわからないんだよね」
「確かにそれもそうね、じゃ貴方の能力の色でも見てみましょうか」
「色?」
「簡単に言えば星力には色がついていて得意な能力が一瞬で分かるのよ」
「理貴亜はそれが見えるのか?」
「ええ、見えるわよ、ちょっとまっててね...」
理貴亜が俺の顔を見てくる...少し恥ずかしい
「見えたわ、貴方は雷系ね」
「雷系..?」
「たとえばこんなのね..紫電」
目の前で電気が音を立てて木を粉々にしていく
「これが貴方にもできるって言ってるのよ、試しに唱えてみなさい?」
しかたない、やるだけやってみるか...
「紫電...!!!」
すると目の前にあった岩は壊れて砕け散った
「これが貴方の能力よ」
「一発でできたじゃない、おめでとう」
俺にもできたのか...
「ありがとう、理貴亜...」
「どういたしまして、そこで早速だけど君に提案があるわ、聞いてくれる?」
「あぁ..なんだ?」
「私と一緒に天文術師になりなさい!!」
読んでくれてありがとうございました、掲載は不定期になると思いますが必ず完結させるので期待しておいてください!