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私が決めた事【石原】

真司に送信したメールの文面を思い出しため息をつく。


寝てもいないのに「寝るから」と言ってメールを一方的に打ち切る。最近は電話もメールもこれの繰り返しだ。


どんだけ寝るの早いのよ。


スマホの時計を見るとまだ夜の8時だ。高校生が寝るにはあまりにも早すぎる。


真司と疎遠になってもう2ヶ月経過する。一人になるとたびたび本当に自分の選択が正しかったのか不安になる。だけど今の私にはこれでよかったと自分に言い聞かせるしかない。


カラフルな縁の写真立てに入れて飾ってある小さい頃の真司と自分が笑みを浮かべて写った写真を見る。写真は小学生の頃、夜よく抜け出して行った公園で花火をした時のものだ。


 こんなことになるとはこのとき思いもしなかったな。


 弱り切った自分の心を奮い立たせるように自分の頬を両手で軽く叩く。


「私が決めた事なんだから」


一人しかいない部屋でベッドに仰向けになり小さく呟いた。


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