03
あれから無事に脱出した俺と彼女は、その後ウェンリーにこれからどうするか訪ねた所、
彼女は、特に予定はないと言う。
その時、ちょうどボディガードを探していた俺は、良い事を思いついた。
「なあ、もしよければうちに来ないか?君みたいな人がいると助かるよ」
「え、でもいいんですか?あの有名なヴィクトリア大学ですよね、私だと、役に立てないと思いますけど...」
急にしおらしくなって むず痒さを感じた
彼女らしくもないと思った俺は、少しからかって見る事にした
「急に弱気に鳴ってどうしたんだい?さっきまでと全然違うよ ウェンちゃん♪」
「もおー からかわないでくださいよぉー」
そういうと彼女は拗ねたように顔を下に向ける。
「でも本当に私なんかでいいんですか?あなたほどの人なら優秀な人なんていくらでもいると思いますけど」
なるほど、驚いているらしい。
「君ほどの人はあの大学にもなかなかいないよ、それに見事な挌闘技だったよ 君にしか頼めない事なんだ」
「私にしか頼めない事.....」
少しの間沈黙した彼女は意を決したかのように顔を上げてこういった。
「分かりました 、では必ず期待に添えますよう努力致します!」
「それで早速で悪いけど、これから研究所のほうに行くから付き合ってくれないかな」
「分かりました、それで研究所の場所は何処にあるんですか?」
「ここからは遠いから車で行くよ 電話するからちょっと待っててね」
「あ、はい」