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◆僕の秘密

「ねぇ、町井君。ラインマーカー貸して!!」

数学の授業中、隣の席の梁瀬がヒソヒソ声で言った。

「何色?」

「ピンクがいいなぁ。ある?」

「はい。」

俺は梁瀬にラインマーカーを貸した。




―それから3日たった土曜日


―ピーンポーン

突然、家のインターホンが鳴った。

「はい、町井ですけど。」

家には誰もいなく、俺が出た。

「あのぉ、同じクラスの梁瀬なんですけど。。」

緊張した声が聞こえてきた。

「梁瀬?今開けるから待ってろ。」


―ガチャ

ドアを開けるとそこには私服姿の梁瀬がいた。

「町井君、忙しそうな時間にごめんね。」

「いいからあがって。」

俺は梁瀬を家にあげ、リビングに案内した。


「紅茶でいいか?」

「うん。」

「それで、何しに来たんだよ。」

俺は梁瀬と自分の紅茶をいれ、梁瀬が座っているソファーの方に向かった。


「あぁ!あのね、前借りたマーカー返すの忘れてて。

だから届けに来たの。」

「そんな事で来たのか。」

俺は梁瀬に紅茶を渡しながら言った。

「ありがと。だって使うかと思ったから。」

「家にあるよ。マーカーぐらい。」

「じゃぁ、来た意味ないじゃん。」

「まぁ、いいや。サンキュウな。」

「いぇいぇ。」


それから俺達は紅茶を一口飲んだ。


「そう言えば町井君の家、ピアノ教室開いてるんだね。」

突然、梁瀬が話し始めた。

「何でそれ知ってんだよ。」

「だって、看板あったもん。」

「そうか。。」

「町井君、ピアノ上手い??」

「下手。」

俺は即答した。

「ねぇねぇ、弾いてみて!!」

「はぁ!?嫌だよ。」

「お願い!!!」

梁瀬が必死にたのむから、俺は仕方なく弾いてやることにした。

「わぁかったよ。何がいんだよ。」

「ぅ〜ん。じゃぁ、マイバラード!!」

「はぃはぃ。」

俺はピアノの前に行き椅子に座った。

梁瀬は近くに来て、床に座った。


♪〜♪〜〜♪

♪♪〜〜〜♪〜



「わぁ!!すごぉ〜い!!!上手いねぇ、町井君!!」

「下手だよ。」

「上手いよぉ!!」

「このことは、誰にも言うなよ!」

「何でぇ??」

「みんなには言ってないから。秘密なんだよ。」

「じゃぁ、二人だけの秘密だねぇ。」




それから俺達は、何故か一緒に宿題を済ました。




梁瀬が帰った後、筆箱を見てみると又マーカーが無かった。

その代わり、梁瀬のペンが入ってた。


やっと第3部です。


えぇ〜、部活の時にピアノの音が聞こえて誰が弾いているのか見たら、この先輩が弾いてたんですよ!!

マジでビックリです!!

しかも本当に上手いですよ!本当に!!

だから、書いたんです。


         嵩凪アリナ

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