◆君との出会い
―四月
桜散る中、俺は中1から、中2になった。
クラスは4組。
〔これから、この1年楽しんで過ごしたい。
友達もつくって、恋もするぞ。〕
そんなことを考えながら、俺は教室の中に入り、
自分の机に腰を下ろした。
「初めまして。」
突然、隣の子に声をかけられた。
「初めまして。」
俺は、応えた。
「私、梁瀬亜紀っていいます。宜しくね。」
「俺は、町井李斗って名前。よろしく。」
俺と梁瀬は友達になった。
「町井君は、何部??」
梁瀬が尋ねてきた。
「俺?俺は卓球部。梁瀬は?」
「私は美術部。近いから、見に行けるね。」
梁瀬が笑いかけてきた。
「いいよ、来なくて。」
俺は、拒否した。
−放課後、部活の時間
「町井君w」
突然、梁瀬が顔を出してきた。しかも、語尾にハート付きで。
「うわぁ!!梁瀬何しに来たんだよ。」
「町井君の卓球をしてる姿を見に来たvv」
また語尾にハート付けやがった。
「見なくていい。来なくていい。
美術室にさっさと帰ろよ。」
「うわぁ、ひど。
じゃぁ、部活頑張ってねw」
「おぅ。じゃぁな。」
やっと、梁瀬は美術室に戻っていった。
「李斗、だめじゃん、そんな意地悪言っちゃぁ。」
急に2組の木戸一樹が、
「そうですよ。そんな事言ったら、梁瀬先輩に嫌われちゃいますよ、町井先輩v」
次に後輩の高椅騎乃が笑いながら、
「女の子にはもう少し優しくしないといけませんよ。」
最後に高椅の友達で後輩の鷺澤優雅が、
話し掛けて来た。
「うるせぇなぁ!!お前等には関係ねぇだろ!!」
3人からの言葉に俺は腹をたてて、言い放った。
「抑えろ、抑えろ。」
一樹が、
「「わぁ、町井先輩が怒ったぁ!!
でも、怖くなぁ〜い。」」
鷺澤と高椅が言って来た。
俺はしかとして、自分が使っていた台に戻り、
ラリーを始めた。
「ちぇっ、つまんないの。」
「一樹先輩が、変なこと言うから〜。」
「青春だねぇ〜。」
高椅、鷺澤、一樹の話に耳をたてながら。
先輩をネタにして書いた小説です。
どこまで本当か。
どこまでウソか。(!?)
嵩凪アリナ