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第2話 異変

「やはり見つからない…そもそもあのゴブリン3匹以降魔物自体に出会っていない…」

東の平原にはゴブリンやコボルトが大量に生息している。ダンジョンなどにいる個体とは違い群れを生し集落を築くのが特徴である。

それが故に見つからない…なんて事は本来は有り得ないのだ。


「最近はゴブリンやコボルトの大規模討伐なんて話は聞いてない…だからこうして討伐依頼もある…」

少ない…なんて事では済まなかった。いないのだ。普段ならすぐに見つかる魔物が…全くいない。

「1度、戻ってギルドに確認をしよう」

そう考えた時俺は異変に気が付いた。

「なんだ…コレは…」

辺りを見渡すとあちらこちらに魔物の死骸が散乱していた。ゴブリンの集落も崩壊しバラバラになっていた。


「なんなんだ…何が起こって…」

直後聞いたことも無い咆哮が俺の耳を劈く。

「グロォァァァ」

耳を押え蹲る(うずくまる)事で鼓膜は無事だが暫く耳が聞こえなかった。

マズイと思いギルドに報告する為俺は駆け出した。


時は変わって王都の冒険者ギルドでは。

「先程の咆哮はなんだ!東の平原から聞こえてきたぞ!」

とても慌ただしくなっていた。

「ナタリー!先程Eランク冒険者がゴブリン討伐に向かったよなぁ!大丈夫だと思うか?」


「ギルドマスター…彼は多分巻き込まれているかと…」

ナタリーは少し視線を落とし青ざめた顔で返す。

「確かにEランク冒険者があの咆哮の主と出くわせば命は無いだろうな…」

ギルドマスターも少し残念そうに声を絞り出していた。


一方グラムは

「はぁはぁ…なんなんだ……」

俺は息を切らせながら冒険者ギルドに急いでいた。

間違いなくあの異変を引き起こしたのはあの咆哮の主だ。

聞いたことの無い声だが伝説の種の竜種に似ている。

「はぁはぁ…早く…伝え…ないと…」

しかし全力で駆け抜ける俺の前を突如暗闇が覆う。

驚いて止まり顔を上げるとそこには灰色の鱗と赤い目がコチラを覗き込んでいた。


「なっ…!?」

目の前には伝説と謳われる竜種がいた。

「グロロロォ」

明らかに獲物として見られている…そんな気がした。

細身のワイバーンとは違いかなり巨大で灰色の鱗もワイバーンとは違った。

死を覚悟し身体から力を抜く。


「竜種に勝てるわけが無いからな…食いたきゃ食えよ…」

俺はそう言うと目を瞑る。

しかしいつまで経っても食われたなんて感覚は襲ってこない。

目を開けるとまだ竜種はいる。首を傾げ「お前は何をしているんだ?」と言いたげな目を向けている。

「お前は…俺を食いに来たんじゃないのか?」

俺がそう問いかけるが返答はない。


直後またあの咆哮が遠くから聞こえた。

「なっ…お前があの咆哮の主じゃないのか!?」

目の前の竜種はやはり答えない。首を傾げるだけで飛び去りもしない。

そもそもこの東の平原に竜種が居ること自体おかしいのだ。

「お前は何が目的だ!」

目の前にいる竜種に声をかけるとゆっくりとコチラに近付いてくる。

ああ…食われるんだと思った時目の前を光が覆い尽くした。

おはこんばんにちは!Tobariです。

【キャラクター紹介】

主人公 グラム

種族 人間?

年齢 16歳

職業 魔術師

性別 男

適正魔法 闇、雷、風の3つ。風は微弱な適正。

【概要】

8年前に起こったとある事件で両親と姉をを亡くしている。

またその際に生き別れた妹がいたが8年前の事件とは別で亡くなっている。

Sランク冒険者パーティ【ヘルメス】に所属していたがある時を皮切りに魔力が減り初級魔法以外使えなくなりクビにされた。貴族に強い恨みを持つ。本作の主人公。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] キャラクター紹介などは本編に組み込まれているならない方が良いと思います。 設定等を最初に読む必要があると感じてしまうと、本編が分かりにくいと思って読まないという人もいます
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