第12話 ファルス加入
この人は何を言っているのか理解が追いつかない。
「待て、そもそもファルスは冒険者なのか?」
ライラはファルスに問いかけるとファルスは首を傾げる。
「なっておらぬな…お主ら力を貸す為には冒険者にならざるを得ぬのじゃな…」
ファルスは少し渋い顔をするも直ぐに気を取り戻すと続けて言う。
「丁度良い機会じゃ、人間との関係を良好に保つ意味も含めてお主らについて行く事にしよう。この際人間の文化に触れるのも悪くは無かろう」
そう言うとファルスは俺たちを見て首を傾げる。
「なんじゃ?ワシがついてきては不満か?」
「違う…そうじゃない…ただ理解が追いつかないだけだから安心してくれ…」
俺が答えるとファルスは呆れたようにため息を零す。
「だがコレで戦力は確保出来た…悪くは無い…」
ライラは少し考えると冒険者ギルドでファルスを登録することに決めた様だ。
受付では相変わらずナタリーさんが座っていた。
先程までの会話を聞いていたのか既に登録用の書類が用意されていた。
「そちらの方を登録ですよね?コチラの紙に名前、年齢、パーティ内での役職を記入して下さい。その後冒険者について説明致します」
ファルスはサラサラと記入していくがパーティ内での役職で手が止まる。
「お主らよ、ワシが前衛で良かろう?」
そう問いかけられ俺とライラは頷く。
そして全てに記入し終えた様でナタリーさんに紙を渡す。
「はい、確認できました。それでは説明をしますね。冒険者はF〜Sランクで区分されています。活躍や信頼に応じてランクは上がり、立て続けの依頼失敗や信頼を損なう言動などでランクが下がるもしくは剥奪となります。またAランクからは昇格試験が存在しクリアする事で昇格となります。最後に受けられる依頼は自身のランクの1つ上までとなります。これにて説明は以上です。」
ナタリーさんは一気に説明を終えるとファルスは頷きFランクと記された冒険者カードを貰う。
そしてそのまま俺たちはパーティ加入の手続きをした。
「コレでパーティな訳だが…古龍の力は別格だぞ?決闘では殺しは禁止だ…力加減はして欲しい」
ライラがそう言うとファルスは少し笑い答える。
「なに、人間の姿を取っておる時は人間より少し力が強いだけじゃ」
「そうか…なら大丈夫そうだな」
その言葉を俺たちは鵜呑みにしていた事を後悔するのは少し先の話だ。




