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私のボディーガードはゴースト  作者: 上関 ジュン
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第1話 苦闘の狼煙

人は1度死んだら、もう会えなくなります。話せなくなります。触れ合うことができなくなります。心の底から大切だと思える人に出会い、その人を死によって失っても、どんなに嘆いてもその人は帰ってきません。その死を受け入れ、辛くても生きていくしかありません。しかし、形はどうであれ1度だけ失った大切な人と話すことができるとしたら何を話しますか?どんなことを伝えますか?生きている時に伝えそびれたことはありませんか?


この物語を読んでいくと現実で触れ合い、自由に話せるような日常が1番幸せであると連載を通して感じることができるのではないかと思います。大切な人を失ったことがある人は、もう1度話せることができたら何を話すか。大切な人といつも一緒にいることができる人は日常の幸せを、心の底から大切だと思える人に、まだ出会えてない人は、もう1度周りにいないか考えて見てください。もしかすると、自分が気付かないうちに大切だと思う人に出会うことができているかもしれません。

ある日、1人の死を告げる電話が鳴った。


同じ高校で、仲が良く、元カレだった男の子の死を知らせる電話。私はその知らせを高校時代の友達から聞いた。死因は焼死。友達から聞いた話によると、遺体はなぜか森の中にある人気が無く、もう使われていない工場の倉庫で発見され、場所が場所なだけに殺人か自殺かもまだ捜査中とのことだった。



その男の子の名前は、櫻井 隼人。ハヤトはすごくイケメンってわけではなかった。けれど、私からしたらカッコ良いし学校でもモテてた。それにハヤトは運動もできて優しくて、おもしろいし、頭も良く、ピアノだって弾けた。クラスも同じで応援団や他の行事も一緒になり仲良くなって長い期間友達の関係で、最後に告白されて付き合うことになった。本当に私からしたら完璧な彼氏だったし、一緒にいると落ち着くし、自慢の彼氏でもあった。まあクールとか、そういう系ではなかったけど。でも、カッコいい時はとにかくカッコよかった……。けれど、今はハヤトのことは絶対に許せない。付き合ってるときに何度も心を傷つけられ、そして付き合ってて辛くなった。だから私から振ってやった。私は、あいつのことなんか大っ嫌い。けれど、亡くなったことを知った後、なぜか私の頬は濡れていた。



連絡をもらう8時間前

私の名前は篠崎 愛莉。もう大学3回生になった。大学は実家から電車で通える範囲の大学に通ってる。そろそろ就職活動も始めないといけない。その日、私はいつものように大学に通学していた。すると後ろから声をかけられた。

「あ・い・りー!!」

そう言って後ろから抱きつかれた。抱きついてきたのは高校から一緒で大学でも一緒になった山口 萌花だ。

「ちょ、もえか~!やめてよ!!ビックリしたじゃん!」

そして、もう1人の女の子が声をかける。

「おはよ、あいり」

素っ気なく挨拶をしてきたのは、大学に入ってできた友達、前川 紀香だ。

「おはよ、のりか!!」

私たちは大学ではいつも男女8人くらいで過ごしていた。そして、その帰り道に紀香たちとも別れ萌花と2人で帰っていたとき、萌花が言った。

「てかさ、あいり、昨日もコクられたんでしょ?」

「あ…まあ…そうだったかも…」

「あ、その反応は振ったんでしょ?」

「んー…、まあね」

「やっぱりそうなんだ。でも昨日、告白された相手は、あのイケメンのかずやくんでしょ?かずやくん、良い人そうだし断る理由なくない?」

「いや、そういう問題じゃないから~!」

「ほんと、あいりは理想高すぎだよ~、まさか、去年別れた直哉くんが忘れられないとか?」

直哉くんとは、ハヤトと別れた後に付き合った彼氏で、高校3年の頃から去年までずっと付き合っていた彼氏である。

「違うよ~!直哉くんは関係ないよ!それに、いろいろあって私から振ったんだし!」

「まさか、櫻井がまだ忘れられないとか言わないよね?」

「えっ!?まさか、そんなわけないよ!!あんな最低なやつ!」

「ならいいけど、はやく忘れなよ。あいつはもうあいりには、絶対近づかせないから」

私はよく萌花に泣きながらハヤトの事で相談や愚痴に付き合ってもらっていた。萌花は高校からの親友だ。お互いに相談を聞いたり聞いてもらったりしていた。本当はもう1人もっと昔から仲が良かった大切な友達がいた。



すると萌花が、スマホを見て言った。

「ゴメン、あいり!私さ、今日バイト入ってた!時間みたらヤバかったから行くねっ!また明日ね!」

「うん、バイバイ!バイト頑張ってね!」

と言って萌花と別れた。

そのあと、帰り道を帰っていると、ある人に出会った。それは、私が幼稚園の頃から家族ぐるみで仲の良かった、島田裕香だった。裕香も驚いて愛莉に気付いた。

「あいり…」

裕香は顔を曇らせて口を開いた。そのあと、裕香が何かを言おうとしたが愛莉は下を向いて黙って通りすぎた。



現在

私はハヤトが遺体で見つかったことを高校の時に同じグループだった上原舞花から聞いた。

「明日、お通夜みたいだけど愛莉はどうする……?」

「私は絶対に行かない。そんな報告もいらない。舞花は?どうするの?」

「私は…、愛莉との事は知ってるけど……、けどそれなりに結構ハヤトくんとは仲が良かったし、結構話してたから」

「あっそ、私には関係ないから」

「ちょ、あいり…!」

舞花が話し終わる前に電話を切った。そのあと、私はいつのまにか眠っていた。その日、夢を見た。夢というより自分の思い出を。その夢は高校の頃の夢だった。隼人から前の日に話したいことがあるという連絡をもらった。私は告白かなと期待して嬉しくなった。しかし、その日の学校では隼人は1度も話しかけてこないで、いつも通り平然としていて、そのまま下校時刻になった。仲良しのグループで私だけ部活に入ってなかったから、私は帰ろうとしていた。すると学校の門を出る前に、隼人に呼び止められた。

「篠崎~!ちょっ、待ってくれ!」

隼人は急いで追いかけてきたようだった。

「……なに?どうしたの?」

「いや、悪いっ!ずっとビビって声かけられなかった」

「ビビるって、何を?」

笑いながら言った。

「いや、その…やっぱ緊張するから……、その篠崎……、篠崎に伝えたいことあってさ…」

「…うん分かった…、なに?」

隼人は普段の性格からは想像できないくらい緊張して顔が赤くなっているようだった。

「えっと…、その…」

「もう早くして…!帰るよ!」

私は笑顔を浮かべて言った。

「おれ…、篠崎のことが…、ずっと前から好きだったんだ!最初は友達って感じだったけど、いつのまにか、篠崎と話せることが嬉しくなってて気づいたら、めっちゃ好きになってたんだ!!だからおれと付き合ってください!!」

私は本当に嬉しかった。昔から恵まれていることに好きと伝えてくれる人が多かったけど、今までを通してもここまで好きと言われて嬉しくなったことはなかった。

「………いいよ。これからよろしくお願いします……。」

「なっ!?ほんとに??おい嘘だろ!!よっしゃー!!夢じゃないよな?」

「夢とか…ウケる…。やっと好きって言ってくれたね。」

しかし、これは隼人には聞こえていないみたいだった。

「はい、早く!今から隼人は部活でしょ!!みんなに怒られるよ!」

「あ、そうだ!おれ、今日ドリンク当番だった。いそがねーとまずいわ!!なら篠崎!いや愛莉!また夜に連絡する!!」

「はいはい、分かった!部活頑張ってね!」

「おう!サンキュー!」

そこで、妹の瑠奈に起こされた。

「お姉ちゃん、机で寝てたら風邪引くよ!それに…、どうしたの?そんなに涙、流して…」

「えっ!?」

腕が涙で濡れて、鏡で顔を見ると泣いていて目が腫れていた。



次の日は大学に行く気にもなれず、家でずる休みをしてしまった。家族も休むことに対して心配になっている様子であったが何も言わなかった。隼人が死んだことを知ってから、ずっと涙が止まらない。そして、夜になっても悲しみから立ち直れず、真っ暗な部屋にいた。だが、いつも自分のいる部屋と何かが違う。いつもより空気が重く、誰かに見られているようだ。すると、後ろに何かの気配を感じた。驚いて後ろを振り向いた。しかし、誰もいない。そして、愛莉は部屋の電気を恐る恐る付けたその時だった。愛莉の机の椅子に誰かが座っていた。驚いた愛莉は叫び声を出した。

「きゃあ~~~!!!!」

この声は家中に響いただろう。

「おいおい、いきなり叫ぶなよ、ビックリするだろ!」

この聞きなれた声、そして聞いたことのある声。なんと机の椅子に座っていたのは隼人だった。

今の叫び声に驚いた瑠奈とお母さんがお玉とフォークを持って部屋に飛び込んできた。

「どうしたの!!あいり!!」

「お姉ちゃん!!大丈夫!?」

しかし、2人は隼人が目の前にいるにも関わらず気付いていない様子だった。そして、2人で部屋を見渡し、

「ビックリした~~!!誰かに襲われたのかと思った~!」

と、安堵した様子だった。すると瑠奈が

「お姉ちゃん、大学生にもなって夢で叫び声をあげるなんてやめてよ~!」

2人の反応や自分が置かれている状況が愛莉は理解できなかった。

そして愛莉は小さな声で言った。

「えっ、どういうこと?」

するとお母さんが

「そろそろご飯だからね、用意できたら食べにいらっしゃい、後で昨日から何があったか話を聞かせてもらうからね」

と言って2人は降りていった。そのあと、状況がよく分からない愛莉は隼人に言った。

「どうして、2人には見えないの?」

「いや、当たり前だろ。だっておれ、死んでから幽霊になったみたいだし」

「はっ?どいうこと?」

「いや、だから、おれ死んだんだって。知らねーの?なんか今日、おれのお通夜だったみたいで、なんかお通夜で人が集まってたのは覚えてるけど、なんか気付いたらここに座ってたんだよな」

「いや、なんか気付いたらここに座ってた、じゃないし!なんでここに来たのよ?幽霊になって成仏されずに来たりでもしたの?というより、どうしてここに来たのよ!」

なぜか幽霊の隼人とはいえ、話せていることに嬉しさを感じている気がした。しかし、これ以上は考えないことにした。

「いや、知らねーよ、そもそもおれも何で死んだのかも分からないし、あんまり生前の記憶がないんだよ」

「それってどういう…、逆に私のことは覚えてるの?」

「あー、もちろん。篠崎だろ?そりゃ知ってるだろ。だっておれら応援団でも一緒なんだし。」

「えっ!?何年前の話をしてるのよ!」

「はっ?何年前?何を言ってるんだよ、応援団で一緒になって、まだ1週間とそこらじゃねーか」

「いや、今は私も大学3回生だし、あなたと一緒に応援団をしてから4年くらいは経ってるんだけど。それに私たちの組は4組中2位で終わったし!」

「それ嘘だろ!なら、おれタイムスリップでもしたのか?てか、あんなに頑張ったのに2位?」

「なに、変なこと言ってるのよ。けど、どういうこと?どうして記憶がないの?」

すると突然、頭の中に直接、声が響いた。

「彼は記憶が1部欠けてるんだよ。君のもとに配置されるときにトラブルが生じてね、全く困ったものだよ。」

直接、頭に話しかけられる感覚はとても気持ち悪く耐え難い感覚だった。しかし、この声は隼人にも届いてるようだった。

「どういうこと?というより、あなたは誰?」

声の主は言った。

「いきなり声をかけてすまんな。私はこっちの言葉でいう、神の使いだよ。私は神から授かった言葉を君たちに伝えにきたのだよ。」

「はっ?なんだ?どういうことだ!おれがここにいることがあんたと関係してるのか?それにおれらに伝える件ってのはなんだ?」

と隼人が言った。

「何も聞かずによく喋る男だ。しかしその通りだ。私が君を配置した。要は君があの世に行く寸前に引き留めたのだ。まあ後で質問にはしっかり答えるつもりだ。だから安心しろ。まあ、答えられる範囲だがな。」

「なら、まずはあなたの用件を話して。」

愛莉が言った

「分かった。なら率直に言おう。君たちには寿命を延ばす権利をめぐって争ってもらう。」

2人はきょとんとした。そして、

「それはどういうことだ!また意味分からねーこと言いやがって!!」

「そうよ!どういうことなの!!」

ほぼ同時に2人が言った。

「まあ、落ち着け。最後まで私の話を聞け。全く、初対面の相手に礼儀を知らんやつらだな~」

それに対して2人が言った。

「礼儀って勝手に現れたのはお前の方だろ!」

「そうよ!!こっちはほんと何が起きてるか意味が分かんないだけど!!」

2人は勢いよく言葉を挟んだ。

「分かった、分かった……。すまなかった。なら簡単に説明させてもらうが、あいりくんには死が迫っているのだよ。しかし、我らが仕える神はお優しい人でな。不憫な死を迎える者たちのことを思い、胸を痛めているのだ。そこで、お優しい神は不憫な死を迎える者たちを助けようと動いたのだ。しかし、どんな死を迎えようが人の寿命を延ばすことは難しくてね。神はどうしても救いたくて頭を悩ませていた。しかし、死を迎える者たちの中から1人だけ助ける事ができるようになったのだよ。しかし、それを決めることはできない。だから神は寿命を延ばすために争ってもらい、最後に残った1人を助けることになったのだ。」

「ふざけないで!私に死が迫ってる?それに争って最後に残った人だけを助ける?意味分からないことだらけじゃない!そんなの優しさなんかじゃない!たとえ、私に死が迫ってるとしても…、要は殺し合いをしろってことでしょう!!」

「あー!確かにふざけてるな!自称、神の使い!いきなり死を宣告して、これだけでも意味が分かんねーのに、争いに巻き込んで。さらにその争いで寿命が延ばす?ますます分からん。」

「あー、いちいち言葉遣いが荒いな…。まあしっかり聞いてくれ。まあ…そうだな。いきなり出てきた者に、こんなことを宣告されても謎が多い。しかし、2人とも考えてみてほしい。今、起こっていることは現実味がないことだと思わないか?神の使いを名乗る者が直接頭に話しかけている事実。そして、死んだはずの者が幽霊として存在していること。そして、あいりくんには近いうちに、死ぬと伝えている。根拠も言えないし、これについては詳しく話せないし、どういう死に方をするかとかも言えないが…。しかし、安心したまえ、あいりくん自身が人を殺すわけではない。」

これを聞いて愛莉は冷静になり、もしかすると本当に大切な事実なのかもしれないと感じてしまった。そして、愛莉は話を聞いてみようと思い言った。

「どういうこと?」

「実際に殺すのはそこに配置された亡霊(ゴースト)だ。そこにいる亡霊(ゴースト)は以前、君と深い関わりがあった者だろ?実は、君のゴーストになる者が見つからなかったんだが、たまたま彼が死へ誘われてしまった。だから急遽、君の亡霊(ゴースト)として配置した。急遽だったのもあり、彼は記憶が1部欠けてしまったのではないかと思われる。」

「それはつまり、あれか?おれは、篠崎のために戦う亡霊(ゴースト)のボディーガードで、戦闘員ってわけか?」

隼人は思ったことを聞いた。

「そういうことだよ。そして、ゴーストは必死で彼女を守らなければ死後の世界がつらいものになる。要するに地獄行きだ。」

「なっ、それはゴーストの扱いが酷すぎるだろ!!」

「当たり前だ。君たちゴーストは1度死んでいる。特例で第2の生を受けた者なのだから。中には、傍にいたくても傍にいることができない可愛そうな思いで散った命だってあるんだぞ!まあ君は記憶がないから他のゴーストに比べてあまり、幸運に気付かないかもしれんがな。」

「そんなこと、おれは頼んだ覚えはないぞ!」

「それは、どうだろうな。死ぬ前に君が頼んだのかもしれないぞ」

神の使いを名乗る者は嘲笑しながら言っていた。

「やめて……。私は…例え、もし本当に死が迫っていたとして、死んでしまっても問題ないわ。それに…、私は…。」

「この戦いに参戦しないというのかね?そうなれば、彼はその場から消え、君は死をただ待つだけとなるが良いのかね?」

「構わないわ。私はもともと、恵まれた生活をしてきたから。それに、私も自分がまっすぐ全うな生き方をしてきたとは思わない。他の人を蹴落としてまで生きたくない。それに、彼には死後の世界を賭けてまで私の寿命を延ばすために戦う理由がないはず。たとえ、記憶がないにしても………。」

「なるほど、しかし本当にそうかね?君は恵まれて生きてきたのかね?心の底から幸せだったと言えるかね?もしかしたら君は自分が思う幸せとは違う偽りの幸せを手に入れてきたのかもしれないよ。」

一瞬、愛莉は神の使いが放った言葉に疑問を抱いたが

「いえ、私は…」

すると言葉を遮るように隼人が言った。

「分かった。要は守り通せば良いんだろ?そしたら、篠崎もおれも幸せになるんだろ?」

「ふん、まあ、生きることができるということに関しては幸せを手にいれるだろうな。けど、お前は記憶がないから彼女に対して知らないことが多いだろ?今の状態のお前が犠牲を払うに足りる存在なのかな?」

「あんたが言ってることは矛盾してるな。お前がおれを篠崎のボディーガードとして配置させたのに。犠牲を払うに足る存在かを問うなんて。それに、おれは篠崎と1週間、いや結構、関わってる。それにクラスも一緒だし、もうとっくに大切な友達だ。」

「そうか。しかし、配置するように命じたのは神本人であるし、私が選んだわけではない…。私は配置できるよう手引きしたまでだ。それに、私はあくまで、神に授かった言葉を伝えにきただけなのだが。まあ良い。ならば君たちは参加するということで良いのかな?」

「ああ!おれはそれで良い!篠崎もそれで良いな?」

「…………うん。」

「承知した。では、2人とも生き延びるために頑張りたまえ!」

そう言って頭の中から神の使いが出ていく気がした。

これで、私たちはこの戦争に参加することになったのだろう。まだいろいろと疑問が多いが。しかし、私は記憶がない隼人に対して思った。まだ記憶がないから隼人にとって関わって間もないのに、自分の死後の世界の運命まで賭ける隼人のお人好しさに嬉しい気持ちと過去のことを思い出し怒りも込み上げた。

1階から声がした!

「あいりー!ご飯よ!」

「はーい!とりあえず、あんたはこの部屋にいてよ!!」

「はいはい、分かったよ」

私は下へと降りていこうとした。すると、隼人がまるで吸い寄せられるように飛んできた。

「ちょっ、なによ!」

「いや、体が勝手に吸い寄せられたんだよ。」

「えっ、どういうこと??」

「さあ、もしかしたらそれなりに近くにいないとダメなのかもな」

「ちょっと愛莉、どうしたの??誰かと話してるの?」

とお母さんが言った。

「いや、何でもない!」

と言って下に降りて食卓に向かった。私たちはテーブルに座り、ご飯を食べ始めた。今日は私の大好きなお母さんのミートソースのグラタンだ。

「えっ!グラタンだ!やった~!!!」

すると、愛莉の顔を覗き込むように瑠奈とお母さんが見てきた。

そんな2人の様子を見て愛莉が言った。

「えっ、どうしたの?」

「いや、どうしたじゃないよー、お姉ちゃん!さっきまでは、あんなに暗い部屋のなかで泣いてたのに!」

「えっ、あ、そうだっけ?」

「そうよー、お母さんも瑠奈も心配してたんだから!ちょっとでも愛莉が元気出るようにって思って大好物を作ったんだから!お父さんもすごい心配してたよ!何があったの?お母さんが話を聞くよ。ゆっくりで良いから話してみて。」

「瑠奈も聞くよ!」

「ありがとう……」

愛莉は家族の温かさに心が温まった。

「けど、大丈夫!何でもない!あ、いや何でもなくはないけど、でも、もう大丈夫!!心配かけてごめんなさい!!」

瑠奈とお母さんは顔を見合わせた。そしてお母さんは言った。

「確かに昨日とかよりは顔も明るくなって平気そうに見えるけど……。まあ、けど愛莉がちょっと元気になって安心したわ。もう理由も分からなかったし、すごいへこんでるから、お母さん、どうしよって思ったわ。けど、なんかあったら絶対にすぐに相談するのよ!お母さんも瑠奈もお父さんも、何があっても絶対に愛莉の味方なんだからね!」

私は、思わず涙腺が緩くなってしまうところだった。こんなに心配してくれて私のことを思ってくれる家族に自分に死が迫ってるかもなんて言えない。さらには殺し合いの戦争に巻き込まれたかもしれないなんて言ったら心配して家族が鬱になってしまいそうだ。私は、やっぱり諦めずに生き延びようと決意した。すると隣から

「良い家族だな~……!おれ、思わず涙を流してしまったぜ……。それに、おれの死でお前が泣いてくれてたなんて、篠崎は友達思いなんだな……」

涙を流しながら隼人が言った。

「なんであんたが隣にいるのよ!」

私は小さな声で隼人に言った。

「仕方がねーだろ、どうせ引き寄せられるんだし」

「耳を塞いでてよ!あんたのせいで、プライベートも何もないじゃない!それに…、あんたのことで泣いてたんじゃないから!!」

愛莉は小さな声で言った。

「お姉ちゃん、なんか言った?」

「ううん!何でもない!」

ご飯を食べ終わったあと、瑠奈が言った。

「ねえ、お姉ちゃん!今日、久しぶりに一緒にお風呂入ろ!!」

「うん!良いよ!!」

そう言って瑠奈と一緒にお風呂に入ることになった。

ご飯を食べ終わり、妹と一緒に風呂場に行き妹が服を脱ごうとした。愛莉は隼人がいることを思い出し、まずいと思い、とっさに隼人に向かって洗面所に置いてあるハンドソープを投げた。そのハンドソープは見事、隼人の顔面に命中した。幽霊に命中したことに愛莉は驚いた。

「いってぇ~………。後ろを向こうとしたのに何するんだよ……。」

と言って倒れた。

「お姉ちゃん、どうしたの?」

「ううん!大丈夫!なんか虫がいたから、とっさに物を投げてしまっちゃった!」

「えっ?もっと他に方法なかったの?」

妹は不思議に思っていたが、上手く誤魔化した。



2人は一緒に浴槽に入った。浴槽は少し大きめだが、前より少しきつくなったのを感じて愛莉は瑠奈に言った。

「瑠奈、大きくなったんだね。もう高1になったんだっけ?」

「ん?お姉ちゃん、いきなりどうしたの?高1になって、もう、何ヵ月か経ったんですけど。」

「そっか、そうだったね。なんか久しぶりに一緒にお風呂に入ったし、それに瑠奈はいつまでも小さいイメージあったから」

「ちょっとお姉ちゃん、いつまでも子供扱いしないでよね!私も立派な大人になったんだから!」

「いやいや、高1はまだまだ子どもだから。」

「違うもーん!もう勉強の内容も難しくなってきたし、先生も高校生は大人の1歩手前だから、意識するようにって言ってたもーん!」

「なら、子どもじゃん。」

「うるさい!でも、そっか。」

と言って2人で笑った。すると瑠奈が言った。

「お姉ちゃんは、やっぱり笑ってる方がかわいいし、そっちの方が好き!でも、なんかつらいときがあったら言ってよ!私も前ほど子どもじゃないんだから!悩み相談だってできるよ!今まではお姉ちゃんにばっか助けてもらってたけど、私だってお姉さんになったんだから!」

「ありがとう…、瑠奈。つらいときあったら瑠奈にも頼るね」

けれど、私が参加してしまった争いで、瑠奈や家族を巻き込んでしまうのではないかと不安になって言った。

「でも、お姉ちゃん、絶対に瑠奈を守るね。お母さんもお父さんも」

「お姉ちゃん?どうしたの?どうしてそんなことをいきなり言うの?」

すると扉の向こうから隼人が

「心配すんな、篠崎!それはおれの仕事だ!!おれが篠崎や篠崎の家族も絶対に守ってやる!だから自分だけで抱え込むな!!」

突然の隼人の介入に驚いたが

「うるさい、バカ」

と小さな声で言って笑みを浮かべた。

その夜、お父さんが私に元気になってもらうためにと思って、ケーキも買って帰ってきてくれた。その日はとても家族とプラス1人を加え、楽しくすごし、疲れて寝てしまった。



次の日、目を覚ましたとき、昨日のことは夢かもしれないと思い、隼人がいるか確認した。隼人は早く起きたのか、それとも睡眠の必要がないのか床で腕立て伏せをしていた。消えてないことで現実であったことを実感した。しかし、腕立て伏せをしている隼人を見て思わず、

「えっ、なにやってんの?」

と言った。

「おはよう!何ってトレーニングだよ!あと、自分の力を試してる」

すると隼人が

「あと、今日は暇か?暇なら、いろいろと検証しとくぞ!」

「検証?何を?」

「おれができることについてだよ。忘れたか?おれたちは、まだ本当かどうか分からないけど、誰かと戦うことになるかもしれないんだぞ!」

この言葉を聞いてあの話も現実なのかと感じた。

「それでな、篠崎が寝てる間に、ちょっといろいろ試してみたんだ。おれができることについて。」

「なるほど、それで?」

「まず、おれは篠崎に直接触れることはできない。」

「はっ?どうやって確かめたの?」

「それは、篠崎が寝てる間に篠崎の手を触ろうとして確かめたんだ。」

愛莉は近くにあった目覚まし時計を投げた。

「いって!なんでだよ!確かめなきゃ分からねーだろ!」

「そうだとしても寝ている間にすることじゃないでしょ!変態!」

「いや、起きてる時に、ならちょっと触らしてくれるかって言うのも言いにくいだろ?」

「いや言い方きもっ。でも、だからって寝てる間にしないでよね!!それから?他には?」

「あと、おれは幽霊だが壁とかをすり抜けることもできない。それにさっきみたいに物を投げられたとしても当たってしまう。けど、おれが物をつかめるかといったらつかむことはできないみたいなんだよな。つまり、戦うことになっても武器を使っては戦えない。おそらく、ゴースト同士では戦えるんじゃないかと考えてる。だから完全に肉弾戦だな。それにおれらゴーストは人間に触れることはできないからおれはゴーストしか倒せない。けど、篠崎のように幽霊を使役する側は幽霊も倒せるかもしれないってことだ。」

「なら、私が相手のゴーストを使役してる人と戦わないといけないってこと?」

「んー、今のところはそうだな。こればかりは実際に戦闘にならないと分からないな。もしかしたら特別ルールとかが存在するのかも。神の使いは戦うのはゴーストだって言ってたしな。それに近くにどれだけ、この争いに選ばれたやつがいるのかも分からないしな。だからとりあえず、外に出てみよう!」

「えっ?だって敵に襲われるかもしれないんでしょ?」

「まあ、そうかもだけど、この戦いが終わるまで家に籠るわけにはいかないだろ?普通に生活しないと家族にも友達にも心配されるぞ!」

私は2日ぶりにスマホを触った。すると大学は1日休んだだけだが不在着信とメッセージが貯まっていた。

「あ、みんなからたくさん届いてる…。そうだね、外に出ないとね!」

「たった1日だけなのに、メッセージが貯まるって篠崎って人気なんだな。」

「いや、私の周りには良い人が多いの」

家には散歩すると言って出かけた。

適当に町をブラブラした。隼人は話しやすいから話すことがつきることはなかった。私たちは最近のことなどについて話した。しかし、隼人が何かの異変に気が付いた。

「なあ、篠崎、落ち着いて聞くんだ。絶対に後ろも振り返るな。」

「えっ、なに?」

後ろを振り向こうとした。

「バカバカやめろ、気付かれる。良いか落ち着いて聞け。さっき駅周辺を歩いたときから1人の女の人が、ずっとおれらを付けてきてる。」

「うそ!どうするの?」

「まあ、あっちに戦う気がないなら良いけど、残念ながら殺意を丸出ししてる。ゴーストはこういうのも感じるみたいだな。」

「うそでしょ!どうするの?戦うの?」

「戦うことになるかどうか分からないが、相手のゴーストが見えない。だからとりあえず、人気の無い場所に向かうぞ。多分、これは逃げ切ることは不可能だろうし、話せるなら情報も聞き出そう。それに家に帰れば家族も危なくなるかもしれないし。」

「……怖いけど、それしかないのかもね……。けど、最悪……。」

そして人気の無い路地裏の空き地にきた。すると付けてきていた女の人が声を掛けてきた。

「へぇ~…そんな近くにゴーストを置いていて、誘っているんだろうと思ったけど、やっぱりあなたたちも、この戦争に参加してる人たちなのね?」

隼人が言った、

「てことは、あんたにはおれが見えてるんだな?」

「そうよ、当たり前じゃない。ゴーストはこの戦争に参加した私からしたら、赤く光って見える。」

愛莉と隼人は、はっとした。

「もしかして、それも知らないの?ってことは参加したばかりなのね。」

愛莉は言った。

「私たちは戦うつもりはないの!だから、見逃してくれませんか!」

女の人はかなり驚いた様子だった。しかし、その女の人は途端に悪魔のように笑い始めた。

「バカね、あなたたち。神の使いに聞いたんでしょ?私たちは敵同士だって。参加したばかりで悪いけど死んでもらうわ!見逃すとか有り得ない。殺しなさい!!ヒデ!!」

隼人と愛莉は身構えた。

「どこだ?どこからくる……?」

隼人は周りに全神経をそそいだ。そして、隼人は気付いた。

「………まさか、上か!?」

すると上から勢いよく何かが降ってきて地面に着いた瞬間隼人を蹴り飛ばした。隼人は吹っ飛び壁に激突して壁が崩れた。

「ふっ、あまいな兄ちゃん」

上から降ってきた男が言った。そして、男は愛莉に近づいた。愛莉は恐怖で、その場から動けない。愛莉はこの男に殺されると思った。すると

「まだ、終わってねーよ!」

隼人が瓦礫の中から飛んで出てきて勢いで、ヒデを殴り飛ばそうとした。しかし、そのパンチはヒデをすり抜けた。驚いた隼人は思わず

「なんでだ?」

と不思議そうに言った。するとヒデが笑って言った。

「そうか、お前が守っている子は、戦いたくないんだな。これは思いもよらないラッキーくじだ。襲う前は君に警戒していたが、警戒するまでもなかったかな。」

そう言って、ヒデは右、左の連続パンチを隼人に打ち込み、最後は足で蹴り飛ばした。隼人は愛莉のすぐ真横を飛んでいき、空き地の壁に叩き付けられた。愛莉はその衝撃で足を動かすことができて、隼人の傍に走って行った。

「はやと!!!!大丈夫!?!?」

「大丈夫じゃねーよ…、見たら分かるだろ……。けど、そんなことより篠崎!!!このままで良いのか!!殺されるぞ!!おれたちゴーストは自分の主以外は殺すことができるみたいだ。さらに、おれの攻撃が当たらないのは篠崎に戦闘の意志がないからだ…。ここで、殺されてみんなに会えなくなっても良いのかよ!!頼む、篠崎を死なせたくねー!!」

愛莉は恐怖で涙を流しながら、隼人の言葉を聞いた。続けて隼人が言った。

「今、決めろ!!ここで黙って2人ともやられるか、これからも戦って生き延びるか!!」

愛莉は家族や友達、それから隼人の顔が浮かんで言った。

「嫌だ!!死にたくない!!みんなと、瑠奈とお母さん、お父さんと会えなくなるなんて嫌だ!!お願い!!隼人!!私を助けて!!」

するとヒデが

「今さらやる気になってもおせーよ!!」

と言って、ヒデがかなりの速度で殴りかかってきた。愛莉は思わず目を瞑った。すると、とてつもない衝撃を真横に感じた。愛莉が目を恐る恐る開けるとヒデが吹っ飛ばされていた。そして、隼人が右手の拳を前に付きだしていた。隼人がヒデを殴り飛ばしたのだ。愛莉は驚いて言った。

「うそ……でしょ…。」

「ヤバイ、おれも驚いたぜ。まさかこんな威力が出るとはな……」

ヒデと呼ばれる男と、そのヒデが守る女は驚いていた。するとヒデが

「うそだろ…。なんだこの威力は……」

しかし、驚いたのもつかの間、ヒデは血相を変えて突っ込んできた。隼人はヒデのパンチや蹴りを次々と受け止めていた。そして、最後にヒデが放ったパンチをかわすと、瞬時に後ろに回り込み、右足で思いっきり蹴飛ばした。ヒデは壁に打ち付けられ、壁も崩れた。そして、隼人がぼそっと言った。

「さっきの仕返しだ…」

ヒデは隼人の威力の強いパンチと蹴りをくらって、もう動けない様子だった。ヒデに命令した女の人はヒデに駆け寄った。

「ヒデ、大丈夫!!ヒデ!!しっかりして!!」

ヒデは動かない。ヒデが苦しそうに言った。

「……すまんな、カスミ………。もう…、動けねー……。」

すると、ヒデの体が少しずつ光に変わってきている。カスミは泣きながら言った。

「ヒデ……!ヒデ…!待って……、お願い……!」

そのままヒデは全て光に変わり消えてしまった。泣き崩れるカスミ。それを愛莉と隼人は黙って悲しそうに見ていた。

すると愛莉と隼人の頭に、また直接声を掛けられた。

「いやはや、おめでとう!君たちは、降りかかった火の粉を振り払うことができたんだ!本当に素晴らしい!!一時は死ぬかと思ったが、いや本当に見事な戦いだった!!」

それは天の使いの声だった。隼人が言った。

「なに、嬉しそうにしてんだ!!!」

隼人は怒っていた。

「なに、君たちは勝ったんだよ!!素晴らしいじゃないか!!あいりくんは、延命に1歩近づくことができたんだよ!さあ、彼女に止めを刺しなさい!これはゴーストである隼人くんの仕事だよ!」

「もう、十分だろ!!決着は着いた!!おれらはここから去るぞ!!篠崎!行くぞ!!」

愛莉は我に返ったように付いていった。

すると、天の使いは言った。

「そうか、止めは刺さないか…。それが君たちの答えだね。しかし、あの女の人にはあのままあそこで泣いててもらっても困るからな。なら良い、私が始末しよう。」

隼人と愛莉は嫌な予感がした。すると突然、カスミが泣き崩れて倒れている周りの地面が闇のような円で囲われた。すると、その円の中から無数の闇の手が出てきてカスミの至るところを掴んだ。異変に気付いたカスミはあわてふためく。

「やだ!!なに!!!なんなのよ、これは!!!やめて~~!!!!」

まるで、この世の終わりに出くわしたような形相で怯えながら闇の中に引きずり込まれていった。そして、闇にうごめくような円が消えるまで高い金切り声が聞こえていた。それを見た隼人と愛莉はあまりのおぞましさに青ざめた。そして、隼人が、よりいっそう怒りを込めて言った。

「なんなんだ………!今のは………!」

「あれが何かだって?そうだな、あれはあの世から直接迎えにきた悪魔の手さ。」

「どうして……、あんなことをした……!」

「君が止めを刺さなかったからさ、それ以外理由がないだろ。」

「ふざけるな!!!悲しみを与えられた彼女に、追い討ちをかけるようなことをしやがって!!!」

「けれど、彼女たちは負けた…。そして、彼女たちを負かしたのは他でもない君たちだ。まあ、今回は隼人くんしか戦っていなかったが。それに隼人くんが止めを刺せば、あのような死に方をすることはなかった。」

「おれが悪いってか?けど違う……!そうじゃない!!どうして彼女に止めを刺さなければならないんだ!!!」

「なぜか?ならもう1度言おう。君たちに与えられる死を免れる可能性を与えられたことに対する対価だよ。」

「ふざけるな……おれは……!!」

隼人が全て話終える前に神の使いは言った

「なら、これからも頑張りたまえ!!君たちの活躍を期待してるよ…!」

そう言って、頭の中から消えていった。愛莉は、短時間の間に今まで感じたことのない恐怖を2度も味わい、大きなショックで何も言うことができなかった。そして、そのまま2人は何も話さずその場に立ち尽くしていた。戦いに勝ち、死ぬかもしれない可能性を退けた隼人と愛莉、この2人の心の中には、戦いに勝った嬉しさなど微塵もなかった……。


そして、この2人の戦いを遠くから見ていた1つの影がニヤリと笑い、その場から姿を消した。そして、この戦いは新たな恐怖と憎しみ、そして悲しみをこれから2人に与えることになる……。

私は、文学部で小説などについて勉強をしたことがあるわけでもないし、とてつもない数の本を読んだこともありません。しかし、様々な物語を想像することは昔から好きでした。今は大学生でコロナの影響で家にいる時間が増えため、このサイトの存在を知って勢いで書いてみました。そのため、文の書き方に問題があったり、あまり文章から伝えられないこともあるかもしれません。しかし、この物語では最終的に感動を届けることができたらと思っています。内容も死んだ元カレが元カノの死を助けるような話であるため、現実では有り得ないような内容かもしれませんが、私が伝えたいことを伝えることができたらなと思っています。読みにくい所もあるかもしれませんが、読んでくれた方には最後まで一緒に物語の結末まで付き合っていただけたら幸いです。

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