そのいち。
キーワードからしてやべえ!って人は見ない方が良いです!
ただの書き置きみたいなものなので!
私が夢の中に逃げ込むと、決まって1人の理想の保護者が出来上がる。
背と体が大きくて、両腕ですっぽりと私を抱き締められる男の人。
優しくて、器用で、武器の扱いに長けていて、それでいてクールなのだ。
私の事をとても大切にしてくれていて、なにからも守ってくれる。
嫌な事があっても、この人に抱きしめられているとどうでも良くなってくる程に。
私を甘やかすのがとても上手なその人は、いろんなお話しにも現れるのである意味で私の理想の男性像だとも言えるだろう。
まあ、私としたら安心出来る理由の7割はこの男の子が握っていると言っても過言では無い。
彼氏が居ない時など、心細い時もふてくされていた時も、彼と一緒に話していると癒されるから。
それが変だと自分でも理解しているが、大好きで大好きで一緒に居て安心出来る相棒の腕で眠るのがどれだけ幸せな事なのか。
それに夢の中とは言えなんでも出来てしまうのだ。
感覚も感情も全て!
だからこそ、ちょーっと過激な事だって夢の中では出来てしまう。
腕が吹っ飛ばされたり足を切り倒されたり、爪を剥がされたり骨を砕かれたり。
水を浴びたり雷に打たれたり炎で焼かれたり土砂に埋められたり。
そんな感覚が生々しく記憶に残る。
でも夢の中だから平気、そう脳内で処理されているらしい。
そんな事よりも空を飛んだ時の風圧やコントロールの難しさ、水を氷らせてから人の上に落とす時の重さ、魔力は気の力に似ていて非なる物なので、イメージに依存してしまうのは仕方ない事だと思う。
指の動き、視線、周りの空気を巻き込んで起こす現象や、どこに重心を置けば良いのかと海を滑降している時いつも思う。
空を飛ぶ時は足の裏に力の塊を置くのか、腰に置くのか。
それだけで飛行の安定性がガラリと変わる事も夢の中で学んだし、水を呼んで集めてそれらを霧状に散布する時の魔力圧の反発はまるで磁石の同じ極同士を向かい合わせた時と似ている事も気付いた。
獣が魔物に変わったり、人間が魔族に変わったり。
肉体的な汚染や精神的な汚染など、考えるだけと目で見る事を覚えている違いは難しくて、まだまだ文章にするのには力が足りていない。
夢の中で手をかざすとすぐに発動するそれと違って、現実世界で出来るのはせいぜいが磁石の同じ極同士を向かい合わせた様な反発が出来る事程度。
今でももしかしたら魔法ってあるのかもと思っているし、何かの拍子で空を食べたりしないかとワクワクするけれど、でも夢の中ではそのイメージが形となって現れるから。
だから、今はいいやと蓋をする。
こんな事を誰かが認めてくれたらなと思って書き始めた文は、始めこそ文なんてものじゃなかったけれどこれだけたくさんのキャラクター達と一緒にたくさんの世界を回って来た気分なのだから、充分幸せなものとしたものだろう。
甘やかしてくれるキャラクターにめいっぱい甘えて、叱ってくれるキャラクターにめいっぱい怒られて。
私はこの武器を手に誰も見た事が無い世界のどこかで大冒険をしているのだ。
私は私の正義の為に夢を見る。
私は私の綺麗事の為に夢を見る。
自分が大好きでひとつも捨てられない夢を見る。
増えて、増えて。
この夢はたくさん増えて行くだろう。
誰も引き継げない宝物を抱えて、私は死んで行くんだろう。
それが幸せ。
何よりの幸せ。
誰も邪魔出来ない、否定させない唯一無二の宝物。
幸せだなあ。