恋愛不足の誠本君の恋愛物語
運命も必然的なものでもある…
なら、出会いも必然的にやってくる。
俺の恋に花は、咲くのだろうか。
俺は、富学高校の普通科一年生である。
人との付き合いは少し苦手ではっきり言って、今までの人生に一番必要ないだろうと思っていたことは、恋…人生に必要なものは、学歴である。
父言わく、人生の負け組になりたくないのなら、学歴を残せ…学歴とは、人生の救いなるっとの事だ。
でも、俺はそんなことはどうでもいい。
俺は、何の魅力もない人生を楽しみたいだけだ。
こんな事を思う俺にもハプニングは、起こった。
そのハプニングとは……
「実君…私と付き合ってはいただけませんか?」
彼女は、同じクラスで隣に住んでる
舞華 美波。
優しく思いやりのある美女でみんなに好かれている人気者だ。
その彼女が赤面にして告白をしてきた…
俺の心の中ではハテナのマークでいっぱいである
(この何の魅力もない俺に告白?これは、きっと夢である…もしくは、きっと告白する人を間違えたのだろう…じゃなきゃ可笑しい)
「えっと…人間違えでは?」
率直な意見を言った。
この一言は、俺の人生を物語ってる…
今まで必要最低限の付き合いしかしてなかった俺には、人に好まれることは一切ないのだから。
「人間違えでは、ありません…私は、実君に言ってます!」
彼女は、赤面ながらにも強く言った。
(あれ?聞き間違えかな?)
この卑屈の男はとことん自分を過小評価してしまう点がある…故に人より出来ている事があってもそれを否定しまうので
逆に嫌味に聞こえることもあるそうだ。
「あのー…私のこと嫌いですか?」
あまりにの驚きに無言が続き
相手から声をかけてきた。
「いや、嫌う理由がないけど…俺に告白してきた理由は何?」
「好きだからですよ?」
(そうだけど、俺の聞きたいことはそういうことではないんだよなぁー)
今までこういう体験がなかった男が
いきなり告白されると
頭の中は、疑問でいっぱいになる
だが、それは自分に価値を見出せない
弱い人だからだ。
弱い故に返事を返すのも怖い
なぜなら、人が傷つく理由などわかったもんだ…無駄に傷つけるのは、嫌だからな。
これは、ふる場合の話だ。
「一つ聞いていいか?俺を好む理由って何だ?」
まぁ…これは、純粋に告白されたら誰もが思うことだと思う。
「えっとね…実君、前に私を助けてくれでしょ?私が海辺でナンパされた時に…その時かっこいいなぁーと思ったの。」
(海辺?……あっ!あの時のか)
「あの時、素直に嬉しかった…周りは、凄く恐い不良だからって助けてくれなかったけど実君は、助けてくれた……その躊躇なく助けてくれるとこ好きだなぁーって……ダメかな?」
(上目遣いで赤面とかこれはあざとい……)
「……いいよ」
俺は、顔を赤らめて恥ずかしそうに小さな声で答えた
「えっ?……」
「いいよ、付き合っても断る理由ないし」
今度は、はっきりと答えた…
「ほんと!嬉しい」
彼女の満面の笑みは、一瞬だが
俺に幸せを感じさせてくれた。
こうして、俺の第一ハプニング(恋)は、
始まりを迎えた。