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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
東の淫乱魔王とショタ勇者
83/100

チャンネル変えるのも意識しすぎじゃない?みたいに思われそうだし…はよ終われ!

 最高級のワインの原料。シャトールブドーを入手するために最南端に向かうことになった私たち。


「そうだ。シャトールブドーが分布している場所。わからないよね。キューを同行させよう」

「だれかキューちゃん起こしてきてぇ」


 案内人がいたほうがスムーズにゲットできるかな。

 キューと呼ばれている人が来るまで魔王さんと雑談する。


「キューさんはどんな人ですか?」

「人じゃなくて、吸血姫よ」

「吸血鬼…ですか」

「あ、鬼じゃなくて姫ね。とってもかわいいわよ♪」

「戦闘の手助けにもなるだろう。たぶん」


 吸血姫さんか。頼もしそう!

 暫くすると少女がやってきた。


 金髪で背は小さいが、気品に溢れている。

 溢れてはいるんだけど…ダボダボのシャツとジャージがミスマッチすぎる!


「ふわぁ~。呼んだ?サキ」

「キューちゃん!ちょっとお使いを頼みたいんだけどぉ。いいかしら?」

「え~。夜頼んでよう…って知らない人いるし!」

「この人たちと一緒にシャトールブドーを採ってきてほしいの」

「え。遠いよ!しかも知らない人と出かけるとか難易度高すぎるし」


 めちゃくちゃ嫌がってますよ!吸血姫さん!


「う~ん。困ったわねぇ」

「ではこういうのはどうだろう。旅の途中で彼女たちの血を飲ませてもらうのは」

「「「「「「え」」」」」」

「この人たちの?」


 キューさんが私たちの首筋を見つめる。


「そうだよ。この人たちはレベル100を超えているよ。それはもう極上の血だろうね」

「極上ブラッド。ごくり」

「あ、あの~。血を吸われるのはちょっと…」


 芽衣の言う通り抵抗あるなー。

 なんかこわいし。


「大丈夫よぉ。危ないことなんてないわぁ。むしろ気持ちいいわよ♪」

「私たちが保証しよう。キューに血を吸われても害はない。興奮はするが」

「この子たちの血を飲ませてもらえるなら行ってもいいけど」


 えー。そんなこと言われても…

 実際見てみないことにはどんなものかわからないし…

 と思っているとイルキさんが読心術で心を読んでくる。


「ふむ。では実演しようか。そこの君。キューに血を捧げて」

「はい!」


 嬉しそうにサキのそばで控えていた少年がキューさんのところへ駆け出す。


「え。飲んでいいの?」

「是非お願いします!」

「じゃあいただきます」

「あ…あっ…///」


 気持ち良さそうによがる少年。

 ちょ!18禁!この映像はアカーン!

 そして幸せそうに気絶する少年と満足げなキューさん。


「ふぅ…ごちそうさま」

「…」

「ね?大丈夫でしょ?」

「なにが!?」


 大丈夫な要素あった!?


「レベルが高いほど抵抗力も高いから。君たちは少し感じる程度だろう。というわけでよろしく頼む」

「うーん。わかりました」

「いいの?朝日ちゃん」

「だって面白そうだし」

「だと思ったわ」


 よーし。新しいメンバー、キューちゃんも加えて出発!

 というところで突然扉がバン!と開かれる。


 扉を開いた本人は男の子で、これまた美少年。

 そして剣と盾を持ち、勇者コスチュームに身を包んでいる。

 その少年は私たちを無視してサキさんとイルキさんだけを見ている。


「あらら。タイミング悪いわねぇ」

「いつもこの時間に来るのを忘れていた」

「やい魔王!今日こそボクに成敗されろ!」

「あ、この子は勇者のショータくんよ。毎日お城に会いに来てくれるの♪」

「倒しに来てるんだよ!」


 プンプン怒っているショータ君。

 歳は小学生くらいだけど勇者らしい。まだ子供なのに大変だなぁ。

 一応ステータスを確認しておく。


 ショータ 勇者 LV45


 HP25200   

 MP27000   


 攻撃力5410  

 防御力5130  

 魔法攻撃力4220 

 魔法防御力2800

 敏捷2800 

 運45    


 スキル 

 光魔法LV2

 剣術LV4

 筋力アップLV3

 攻撃力アップLV3

 防御力アップLV3

 ソードガードLV2

 ガードブレイクLV2

 自然回復LV1


 スキルポイント

 0


 おお。子どもにしてはスキルが豊富だ。そこら辺の魔物には遅れは取らないだろう。


 でも相手が悪いなー。


「私たちなにも悪いことはしていないわよぉ」

「ボクは見たぞ!お前たちが人を襲っているのを!」


 え?そうなの?


「性的にね♪」

「なるほど」

「ギブアンドテイクさ。人もそれを望む時がある」

「嘘だ!僕が見たときは助けて!とかこんなの死んじゃう!とかもうやめて!って言ってたぞ!」


 え?そうなの?


「そういうプレイね♪」

「なるほど」

「時には思っていることと逆のことを言ってしまう。それが人間さ」

「うるさい!今日こそお前たちを倒してやる!」


 ショータくんが真正面から突っ込む。

 ああ。そんなわかりやすい攻撃を…

 勿論そんな攻撃が当たるわけもなく。それ以前に魔王さんの前にいたキューさんに腕を掴まれ、そのまま吸血される。


「うわあああ!」

「ごくごく」

「おい!やめ…やめろ!」

「うまうま」

「や…やめろってぇ…言ってるだろぉ…」

「ぺろぺろ」

「やめてください!お願いします!」

「ふぅ…ごちそうさま」

「なんなんだよぉ…」


 お肌つやつやのキューさんと剣を杖代わりにしてガクガクしてるショータくん。


「ま、魔王の手先め!よくも…くそお」

「まだ元気そうだし。もうちょっといただこうかな。おいしかったし」

「ひっ!お、覚えてろよー!」


 多少回復したのかダッシュで城を後にするショータくん。

 突然現れてすぐに帰っちゃった。

 

 なんだかあれだね。いたずらしたくなっちゃう子だね。


「そうなのよね。可愛いからついからかっちゃうのよね♪」

「ほどほどにしてあげてください」

「でも毎日来るからだんだんクセになってきちゃってるのかもしれないわね。ショータくんも」


 あんな小さいうちから特殊な性癖に目覚めさせないであげて!


「それで話がそれちゃったけど、キューちゃん一緒に行ってもらえる?」

「わかった。準備するからちょっと待ってて」


 それからしばらくして、服装はそのままで、日傘と棺を持ってきたキューさん。


「じゃあ行くわ」

「「いってらっしゃい」」


 こうしてキューちゃんを加えた7人で最南端を目指すのであった。

 道中はジャングルで、確かにキューさんの案内がないと普通なら迷子になるかもしれない。


「ずっとジャングルだから。はぐれないように。探すのだるいし」

「はーい」

「その日傘は?」

「これ?私日光に当たると灰になるから」

「マジすか」


 よくそれで来てくれたね!

 ステータスを視た感じ魔王クラスの強さだから驚いたけど、弱点があるんだ。それであの強さならまあ納得かな。


 あ、ちなみにキューさんのステータスはこれ。




 ヴィオラヴィーデ・ヴラッド・フォン・エクスキュート 吸血姫 LV178


 HP572890   

 MP449050   


 攻撃力62100  

 防御力41200

 魔法攻撃力26420 

 魔法防御力27340

 敏捷9100   

 運6    


 称号 真祖、怠惰、不死者、悠久の時を超えし者


 スキル

 物理攻撃無効

 コウモリ化 

 霧化 

 眷属化

 分身

 生活魔法 LV5

 吸血 LV5

 ブラッドボム LV5

 覚醒 LV5


 スキルポイント

 48500




 うん。とっても強い。


「他にキューさんの弱点あります?」

「しばらくしたら川があるんだけど、流水もダメなんだ。だから何とかしてほしい」

「あ、それなら転移魔法があるから大丈夫です」

「へえ。やるし。あとは…急に眠くなって寝ちゃうから、そん時はこの棺の中に入れて」

「わかりました!」


 ちなみにキューさんは左手に日傘、右手で棺を引きずっているのであまり戦闘はしたくないとのこと。


「なぁなぁ。その棺持ってみてもいい?キュー姉ちゃん」

「ん?いいけど?重いよ」

「なんか修行になりそうだろ!」

「ふーん。ま、いいけど。はい」

「よっしゃ!…うおお!おもた!」

「次私やりたい!」


 どうやらフェル君とリルちゃんで交互に持ち運ぶことになったようだ。 


「はあ。身軽になった。出来ればそのまま頑張ってほしいし」

「おお!任せてくれ!」

「強くなりそう!」


 両手で一生懸命引っ張るフェル君とリルちゃん。

 そんな重いんだ。平気な顔でキューさん引いてたけど。


「この先の川の近くで休憩にしよう」

「わかりました!」


 それから川の近くでお昼を食べることに。

 葵が適当に食事を出してくれる。


「便利だね」

「キューさんも何か食べます?」

「いや、いいし。その代わり誰かの血を飲ませてほしいし」

「「「「「「…」」」」」」


 ついにこの時がやってきたか。


「どうやって決める?」

「いいよって人はいないの?」

「「「「「…」」」」」

「よし。ジャンケンで決めよう」

「前教えてくれたやつか!いいぜ!」

「私も!」

「いくよ!最初はグー。ジャンケン」

「「「「「「ポン」」」」」」

「勝った~」

「ふう。最初はね」

「よっしゃ!勝った!」

「負けたー!」


 芽衣、夕陽、フェル君が勝って、次の勝負へ


「最初はグー!ジャンケン」

「「「「ポン」」」」

「あ」


 結果は…葵の負け!

 若干どんよりしつつキューさんのほうを向く葵。


「ん?君が血をくれるの?というか今気づいたけど、私君たちの名前知らないし」


 確かに自己紹介し忘れてたよ!

 キューさんに1人ずつ自己紹介した後、葵が前に出る。


「それじゃあ、葵だっけ?血を貰うよ」

「ん」


 お互いに見つめ合ってからそっとキューさんが葵の首筋に歯を立てる。


「ン…」

「…」

「うわぁ」

「なんだか…」

「エロいわね」


 なんだろうこの…テレビでやってた映画が急にラブシーン始めた居間の空気感。

 フェル君とリルちゃんに見せていいんだろうか…?

 というか芽衣の顔赤くなっているけど、これいいの?


「葵ちゃんのやせ我慢してる顔やっぱりかわいい…はあはあ」


 いいみたい。

 あと微妙に長いよ!


「…ふう。ごちそうさま」

「…」

「どうだった?葵ちゃん」

「気持ちよかった」

「ほうほう」

「力が抜ける感じ?」

「ふにゃあってなる」

「なるほどねー」

「……」

「キューさん?」

「ん?いや、大丈夫。今までたくさんの血を吸ってきたけど、一番おいしかった。葵様と呼んだほうがいいのかな?」

「葵でいい」

「わかった。うふふ。他の人のも気になってきたし」

「あんまり吸わないでくださいね!」


 それからの道中はすっかり味を占めたキューさんが事あるごとに血を要求してきたため…


「ふわぁ…」

「ふにゃあああ…」

「おお…おお…!?」

「あっ…ダメっ…んっ」

「これは…ン…確かに……はう…気持ちいいわ…ねっ…」

「おおふ……………………ん?…ちょ!吸いすぎ!キューさん吸いすぎ!」

「いや~みんな美味しすぎるし!ふおおおお!力がみなぎってきたし!」


 全員がキューさんの毒牙にかかった!


 やばい…目的地に着く前なのに全員足がガクガクだよ!

 キューさんだけはテンションマックスだけれど。


「ほらほら~。みんなもうすぐ着くし~!がんばれ!がんばれ!」


 誰のせいですか誰のー!!


「そろそろ着くし」

「すっごい疲れたー!」

「本当にね。…あれ?太陽が」


 ようやく目的地に着こうかというところで、まだ暗くなるには早いのに突然の日の光が無くなった。

 思わず全員が上を見上げると…とんでもなくでかい鳥がこちらに向かって降りてきた!


『小さき者どもよ。ここから先は我がテリトリーなり。引き返すなら今だぞ』

「うお!?でっけえ!」


 青い、山みたいな鳥が降りてきた。

 あれが…サキさんが言っていたシャトールブドーを採ろうとすると邪魔してくる魔物!?


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ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
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