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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
東の淫乱魔王とショタ勇者
82/100

性技LV5私も覚えようかな…

「ああ。あれは魔王サキ様とイルキ様の屋敷だけど、どうした?」

「サキ様とイルキ様のお城かい?プラハ城って名前だよ」

「サキ様とイルキ様には息子がいつもお世話になっているねえ」


 あれからまた何人かお城について尋ねてみたけど、どうやら本当に魔王城のようだった。

 プラハ城というらしい。


「まさか街の中に目的地があるなんてね」

「今までの流れだと最南端にあるものだと思ってたよね~」

「でも気になるのは、街の人が特に怖がってないことね」

「感謝している人も」

「まあ今まであった魔王も悪い魔王はいなかったけどね!」


 そもそも女神様が世界の守護のために選定した魔物が魔王になるのだ。邪悪な魔物にはなれない役職なのである。


「それじゃあ場所もわかったことだし、今日のところはお家に帰ろうか」

「そうね。そろそろお夕飯の準備しないと」

「楽しかったぜ!」

「また明日も来れるんだよね!楽しみ~」


 というわけで人がいない裏路地に移動して転移で帰る。


「到着!」

「やっぱ我が家は落ち着く~」

「完全に同意」

「そうね。だれか一緒にお夕飯の準備する?」

「俺やる!」

「私も!」

「私も手伝おうかな~」

「じゃあ私も」

「え?全員?それじゃあやらないわけにはいかないじゃん!」

「全員で来られてもね…」


 キッチンでぎちぎちになりながら全員で手伝った。

 その上で分かったこと。あまり人数が多くてもうまく回らないね!

 次回から早い者勝ちの3人体制で料理を作ることになりましたとさ。


 それから夕飯の準備が終わるいいタイミングでユアとメアちゃんが帰ってきた。


「ただいまー」

「ただいま」

「おかえり!」

「おかえりなさい。ご飯の準備できてるわよ」

「やった!お腹ペコペコー…うわ!なんかすっごい豪華!」

「記念日?」

「いや~ちょっと作りすぎちゃったぜ」

「芽衣お姉ちゃんに頑張ってもらわないと」

「いけるよ~」


 いけるんかい!

 10人前以上あるけど…まあいいか。

 全員で席について食べ始める。


「無事に南の街には行けたの?」

「ああ!船で向かったんだけどな!プールで遊びながら行ったんだぜ!」

「楽しかったね!クロールも覚えたし!」

「「???」」

「よくわかんないんだけど」

「まず船ってなに?」

「そっからか?いいか?船ってのはだなー。空を飛ぶでっかい乗り物でな!左右に羽が生えてて…」

「「「「違うよ」」」」


 いつも通りにぎやかな食卓を楽しみながら過ごす。




 それから次の日。

 南の街の路地裏に転移した私たちは魔王城に向かうことに。


「今までで最速だね」

「まだちょっと心の準備が…」

「もうちょっと訓練してから行かねえか?姉ちゃんたち」

「ワイン楽しみ~」

「わくわく」

「き、聞いてない…」

「覚悟決めよう!フェルにい!」


 小高い丘を越え、城の入り口に。

 早速中に入ろうとすると2人の少年少女に止められる。


「ちょっと待ってください」

「見ない顔ですが何か用ですか?」

「魔王様に会いに来たんだけど」

「なぜですか?」


 うーん。正直に女神様のクエストで来ました!って言ってもいいのか?

 …言っちゃうか!


「女神様の依頼で来たと伝えてほしいんだけど」

「…わかりました」


 かなり訝しがられたけど少女がお城に入っていく。

 それからしばらく待つと少女が帰ってくる。


「お会いになるそうなので私についてきてください」

「はーい」

「会ってくれるんだ~」


 少女の後ろに続く形でお城に入る。


「こちらです」

「うわ~。きれい…」


 芽衣の言葉は全員が思ったことだろう。

 紅いカーペットが敷かれている階段を上った先の部屋に通された先の光景に思わず言葉を失ってしまった。


 教会?のような雰囲気で、とにかく広い。

 そして窓が全てステンドガラスのため、色鮮やかな光が降り注いでいる。


 奥には教壇の代わりに2つの椅子が置かれている。

 その2つの椅子に座る美男美女こそ魔王サキとイルキなのだろう。

 遠目からでもオーラが違う。


 徐々に近づいていくごとに増す存在感。

 他の魔王とはまた違うカリスマ性みたいなものを感じる。


 その周りにはこれまた美形の人たちが控えている。


「こんにちは。突然の来訪者。歓迎しよう」


 近くで魔王さんを見て思ったこと。人生の中で見た美人ランキング1位!

 あと男性のイルキ?さんもイケメンランキング堂々の1位!

 ちょっと顔整いすぎだよー!


「ふふ」

「あらあらぁ。ありがと♡」


 なぜか私のほうを向いてお礼を言ってくる2人。

 ??よくわからないけどいつもの鑑定しますか!

 スキル・鑑定を発動する。




 サキ サキュバスの女王 LV180


 HP745600   

 MP815600   


 攻撃力41400  

 防御力39200

 魔法攻撃力52190 

 魔法防御力98900

 敏捷7200   

 運72    


 称号 魔王、性の探究者


 スキル

 読心術 

 闇魔法 LV5

 重力魔法 LV5

 性技 LV5

 吸性 LV5

 ドレイン LV5

 命中 LV5

 回避 LV5

 索敵 LV5

 HP回復力アップ LV5

 MP回復力アップ LV5

 生活魔法 LV5

 性活魔法 LV5

 発酵 LV5


 スキルポイント

 23200







 イルキ インキュバスの王 LV182


 HP967300   

 MP801000   


 攻撃力64300  

 防御力39200

 魔法攻撃力71190 

 魔法防御力62100

 敏捷7300   

 運72    


 称号 魔王、性の探究者


 スキル

 読心術 

 選定

 闇魔法 LV5

 重力魔法 LV5

 性技 LV5

 吸性 LV5

 ドレイン LV5

 命中 LV5

 回避 LV5

 索敵 LV5

 HP回復力アップ LV5 

 MP回復力アップ LV5

 生活魔法 LV5

 性活魔法 LV5

 熟成 LV5


 スキルポイント

 24200






 …突っ込みどころが多いけど、ヤバいスキルが一番上にある!


「読心術?」

「ふふ。君たちは他人のステータスを視ることができるみたいだね。面白い」

「私たちも似たようなことしてるけどね♪」


 さっき私にお礼を言ったのは心を読んだからか!

 これは…恐ろしいスキルなのでは?


「そうだね。事前に何をしてくるのかわかるし」

「相手が何を嫌っているのか、どこが感じるのか手に取るようにわかるからね♪」


 うわあああ!絶対敵にしたくない!


「それで?君たちは何をしに来たのかな?」

「ええと。実は最高級のワインをいただきに…」

「ほう。ワインをね。君たち若く見えるけど。味とかわかる?」

「それがあまり美味しいワインを飲んだことが無くて」

「それは人生損しているわよ。…そこの君。甘口のワイン適当に持ってきてちょうだい。子どももいるからアルコールないやつね♪」

「はい!」


 サキさんの後ろに控えていた少年が嬉しそうに走り出す。

 ほどなくして少年が一本の白ワインとワイングラスを人数分持ってくる。


「あ、白いのだ」

「私たちが前飲んだのは赤色だったよね」

「なんていうか…渋かったわよね」

「ふふ。そこからかい?」

「赤より白のほうが初めはお勧めよ♪」


 それからサキさんとイルキさんの軽い授業が始まった。

 なんでも、この世界ではブドーという果実を使ってワインを作るらしい。

 ワインは主に赤色と白色の2種類があるが、製造過程の違いで色が変わるようだ。


 赤色のワインはブドーの皮や種も含んでいるため渋みが出るらしく、逆に白ワインは皮や種は取り除いて作るので甘い。だから最初は白ワインのほうが飲みやすいらしい。


 全然知らなかったね。


「試しにこれを飲んでみて」

「俺たちも飲んでいいのか?」

「ええ。お子様でも飲めるアルコールの入っていないものを持ってきたから」

「じゃあ飲もうか」

「ええ」

「「「「「「いただきます」」」」」」


 若干苦手意識を持ちながらグラスに口を付ける。

 お?凄くいい匂い。

 そのまま一口。あ、おいしい。


「飲みやすい!前飲んだのと全然違う!」

「おいしいわね。驚いたわ」

「うん。おいし~」

「ん」

「うまいぞ!」

「でもちょっと変な感じしない?フェルにい」

「まあな!搾りたてのほうがうまいかもな!」


 概ねみんな好評だ。

 フェル君たちはお酒自体初めて飲むから少し戸惑っている様子だけど。


「ふふ。子どもは素直だね」

「でも美味しいでしょ?」

「「うん!」」


 へえー。ワインってものによって全然味が違うんだね。


「あとは、一緒に食べる料理によっても味はだいぶ変わるわね♪」

「君たちの中で料理をする人は?」

「私よ」

「あとでワインに合う料理をいくつか教えよう」

「きっと味の違いにびっくりするわよ♪」


 確かにパジャマパーティーの時はお酒に合うおつまみなんて意識すらしてなかったなー。

 お酒は奥が深いね!

 

 あとこの魔王さんたち、めちゃくちゃフレンドリーで話しやすいんですけど!


「「ありがとう」」


 この読心術さえなければなー。


「さて、ワインの美味しさも知ってもらったところでぇ」

「本題だが」


 そうだった。最高級ワインを貰いに来たんだった。


「結論から言うと。現在私たちの考える最高級ワインは手元にない」

「え」

「そうなんですか?」

「でも、あなたたちが手伝ってくれれば作れるわぁ」


 成程。そう簡単にはいかないようだ。

 そっちのほうが面白そうだしドンとこいだけどね!


「何をすればいいんですか?」

「ふふ。それはね。この世界の最南端にある幻のブドー。その名もシャトールブドーを採ってきてほしいんだ」

「私たちはあまりここから離れられないからねぇ。遠出は難しいの」


 おお。わかり易くていいね!


「ただ。危険もある」

「危険ですか?」

「そのシャトールブドーを主食にしている魔物がすこぶる強くてねぇ。私たちの手勢じゃ歯が立たないの」

「だから。強者である君たちに頼みたい」


 思わず目を合わせる私たち。魔王の配下じゃ手が出せないくらい強いのか。

 葵が質問する。


「魔王様なら制御すればいいのでは?」

「ほう。そこまで知っているのか。確かに普通の魔物なら私たちで統制も出来る。だがその魔物は強い自我を持っていてね。私たちの言うことを聞いてくれない」


 ただ人を襲う魔物じゃないってことね。


「やろうぜ!姉ちゃんたち!」

「私たちも頑張るよ!」

「勿論やるわよね。朝日」

「その依頼!受けました!」

「ふふ。ありがとう」

「期待して待ってるわね♪」


 よーし!

 最高級ワインのために、シャトールブドーゲットするぞー!


「「おー(♪)」」


 だから心読まないで!


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