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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
東の淫乱魔王とショタ勇者
81/100

日焼けしたいけど直射日光強すぎ~!

「「いってきまーす」」

「「「「「「いってらっしゃい」」」」」」


 さて、ユアとメアちゃんが学校に行ったから、私たちも行動開始しよっかね。

 6人で街から出る。


「今回は何で移動するのかしら?朝日」

「前回がバスで、その前が車だよね~?」

「もうネタ切れ感」

「楽しみだね!フェルにい」

「だな!」

「私の手札はまだまだあるよー!変・身!」

「これは…」

「船?」


 そう!私は船に変身したのだ!

 当然普通の船じゃありませんとも!


「ここ水ないわよ?大丈夫?朝日?」

『ふっふっふ。これは空飛ぶ船なのだ!』

「空飛ぶのか!かっけえ!」

「すごいすごーい!」

「飛行船」

「そんなのあるんだ~。ファンタジーだね」

「乗りましょうか」


 みんなが私に乗っていく。


「へえ。中もしっかりしているわね」

「一番前行こうぜ!」

「うん!」


 フェル君とリルちゃんが船首に向かう。

 元気でよろしい。

 全員が乗り込んだところで発進する。


『しゅっぱーーつ』

「うおおお!?浮いた!すげえ!」

「たのしー!」

「ちょっと怖いわね」

「外にむき出しだもんね~」

「楽しい」


 左右でパタパタ小さい翼が動いているのがポイント。我ながらかわいい。

 

 こうしてゆったりと船の旅を楽しむことになった私たち。

 別に急ぎのクエストでもなさそうだし、時間は結構あるからね。世界を満喫したいのだ。


「結構ゆったりしているわね」

「だね~。今日は街に着いたらお家に帰ろうか?」

「うん」

「俺、街を全部見渡したの初めてだ!」

「私も!だんだん小さくなっていくの面白いね!」

「フェル君たちは空を飛ぶの初めて~?」

「ああ!朝日姉ちゃんすげえな!」

「こんなこと思いつくなんて朝日お姉ちゃんは天才!?」

『ふっふっふ。実はそうなんだよね!』

「どうせゲームの知識とかでしょうに」

『ギ、ギクー』

「ゲーム終盤で空飛ぶ船は使えるようになる…ゲームもある」

「やっぱりね」


 どこでも移動できるようになるのは便利だよね。

 RPGで広い世界観だと特に。


「ゲームってなんだ?」

「普段できないようなことを疑似体験できる遊び…かなぁ?」

「へえー。よくわかんないけど面白そうだな!」

「ねえねえみんな!プールあるよ~!」


 お!芽衣さんいいところに気づきましたね!

 そう!船の旅と言えばプールは付き物!

 私はクルーズの旅とかしたことないけどそんなイメージなのである。

 というわけで中央にプールを用意してみた。


「一気に豪華客船感が出たわね」

「水がいっぱいだ!これで何するんだ!?」

「こんなにたくさんのお水初めて見た!」

「フェル君とリルちゃんは泳いだことないの?」

「「泳ぐ?」」


 頭にはてなマークが浮かんでいる2人。

 どうやらプール初体験のようだ。


「この水の中に入って遊ぶことができるのよ」

「「へえー」」

「でも水着がないわね」

『夕陽の防具生成でイケるんじゃない?』

「…もしそれができるなら何でもアリじゃない」

『魔法はイメージ!魔法の可能性は無限大!』

「とりあえずやってみれば~?」

「はぁ…期待しないでね」




 で き ま し た 。




『いけるじゃーん』

「おかしいわね…魔法のシステム適当じゃないの?これ」

「水着は防具」


 世の中にはビキニアーマーとかあるからね!


 夕陽に全員分の水着を作ってもらい、着ていく。

 フェル君は普通の海パンで、JK組3人はビキニ。


 そしてリルちゃんはスクール水着だった。

 あれだね。獣人の女の子がスク水を着ているのはなんだか犯罪チックだね。

 夕陽!狙ったわけじゃないと思うけどグッジョブ!


 そんな犯罪チック・リルちゃんがお姉さんたちを見ながら疑問に思ったことを口にする。


「お姉ちゃんたち恥ずかしくないの…?」

「ん?なにが?」

「だって、そんな下着みたいな服で」

「ああ…確かに水着を知らない人が見れば驚くかもしれないわね」

「だね~。恥ずかしいって感じがないのは確かに変かも?」

「情操教育」


 小学校とかでも水泳の授業があるからね。ちょっとずつ小さい時から羞恥心をなくそうとする日本の教育なのかもしれない。


 それにしても目の保養だね!

 私は変身しているから水着は着られないけど、全員分の水着を存分に堪能できるからこっちのほうがいいかもしれない。


 葵とリルちゃんの胸囲が同じような気がするけど…うん。葵に床を蹴られたから考えないようにしよう。


「とりあえず泳ぎを2人に見せましょうか」

「私泳げな~い」

「葵は?」

「一通り泳げる」

「じゃあ競争しましょ」

「ん」


 軽く準備体操をしてから夕陽と葵がプールの中に入る。


「それじゃあいくよ~。よーいドン!」


 2人が勢いよく壁を蹴る。

 両者互角の泳ぎ。だが2人ともステータスが高すぎるのか25Mを一瞬で泳ぎ切る。


「私の勝ちね!」

「むう…もう一回」

「すげええ!楽しそう!」

「私たちも入っていい?」

『もちろん。体ほぐすために体操してから入ってね』

「「はーい!」」

「私は椅子で日焼けしよ~っと」


 芽衣に準備体操を教わってからフェル君とリルちゃんがプールに入る。


「うお!?つめたっ!」

「でも気持ちいいね!」


 ぷかぷか浮かんだり犬かきをしたりして遊ぶ獣人兄妹。

 やっぱり犬かきなんだね。2人ともかわいい。


「姉ちゃんたち!さっきのかっこいい泳ぎ方教えてくれよ!」

「私も!」

「いいわよ」

「ん」


 それから夕陽がフェル君を、葵がリルちゃんに泳ぎを教えたり、芽衣はのんびりくつろいだりして各々過ごす。


 フェル君とリル君は呑み込みがいいみたいで、すぐにクロールをマスターした。


「めっちゃ楽しいな!」

「うん!ずっと泳いでいられるね!」


 そんなこんなで午前中は楽しく過ごした私たち。

 お昼は水着姿のままバーベキューをすることにした。


「朝日には悪いけどね」

『いいよいいよ。みんなが美味しそうに食べるの好きだし』

「じゃんじゃん焼くよ~」

「お!グレートバッファローの肉じゃん!」

「おいし~」

「おにぎりもあるよ~」

「やった!おにぎり大好き!」


 みんなが食べている間に私は索敵をしておく。

 前にワイバーンの群れに襲われたことがあったからね。

 今の6人のレベルなら前以上に楽勝だとは思うけど、不意打ちだけは警戒しておくことに越したことはない。


 しかし心配は杞憂に終わり、特に何事もなく快適な空の旅を満喫することができた。


「お!なんか見えてきた!」


 泳ぎつかれて地上を眺めていたフェル君が街を見つける。


「もう着いたの?」

「プールってあっという間に時間すぎるよね~」

「あれが南の街」


 他の街とは違い大きい城が目立つ南の街に到着した。

 近くの見晴らしのいい高台に着陸する。


「はぁ~楽しかった~」

「ん」

「また乗りたいね!」

「だな!」

「今度はユアとメアちゃんのお休みの日に乗りましょう」

『そうだね』


 私も変身を解除する。


「南なだけあって暖かいわね」

「ね!水着で過ごせそう」

「それは流石にはしたないけど」

「あ、ヤシの木っぽいのがある」


 南っぽくていいね。

 さて、初日だから街に入って軽く散歩して帰ろうと思う。


「身分証明できるものを見せて下さい」

「どうぞ」

「はい…確かに。そちらの獣人の子は?」


 あ!2人は身分証とかあるのか聞き忘れてた!


「あるぜ!」

「どうぞ」

「はい…確かに」


 おお。ギルドカード持ってたんだ。

 何歳でもギルドに入ることってできるのかな?

 まあ西の街にはサシャっていう幼女にして最強の冒険者がいるからね。今頃何しているのやら。


 無事に街に入ることに成功した私たち。

 さて、まずは一番気になるあの城について誰かに聞こうか。


「朝日ちゃんも気になってた?立派なお城だよね~」

「街の領主の屋敷とかかしら?」

「屋台のおっちゃんに聞いてみようぜ!」


 というわけで、屋台で買い物をしてお城について聞いてみる。


「いらっしゃい!」

「あるだけください」

「へ?」

「商品作れる分は全部貰います」

「お、おお。いいのか?」

「ん」

「そりゃ助かるが…なんかまけるか?」

「代わりに聞きたいことが」

「おお!なんでも答えてやる!」

「あの大きいお城は何?」

「ん?見ない顔だと思ったがこの街に来たのは初めてかい?ありゃ魔王様のお城だよ」

「「「「え?」」」」

「本当に知らねえのか。ありゃ魔王サキ様とイルキ様のお城だよ。びっくりしたか?」


 いや…そりゃビックリするでしょ!!


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ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
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