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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
西の白銀竜王とロリコン勇者
8/100

女神「アプリ作ったよ!」

 お風呂に入って部屋に戻ったらスマホが鳴った。

 ……今は異世界だから当然電波は圏外だ。だからスマホが鳴るということはあのお方からの可能性が高い。

 恐る恐るスマホを起動すると…


【 LINE今 女神ユリレーズがあなたを「JKの異世界暮らし」に招待しました 】

 って表示されてる…


「夕陽、ライン来た?」

「来たわね」

「とりあえず参加しよっか」

「そうね」


 よく見たら充電が∞%になってる…気にしないようにしよう。

 その後隣の部屋の2人もグループラインに参加したようなので女神様とやり取りする。

 

 神)異世界での暮らしには慣れた?

 朝)はい

 朝)転生させていただいて感謝しています

 夕)慣れてきましたわ

 芽)ありがとうございます!

 葵)すごく嬉しいです(^^)/

 神)ああ、気にしないで

 神)趣味だから

 神)話は変わるけど

 神)アプリを送ったから確認よろしくー


 アプリ?メイン画面を確認すると【女神様クエスト】というアプリがインストールされていた。え?勝手に?とかは考えてはいけないのだ。


 朝)あります!

 神)おぉ、成功

 神)冒険者ギルド苦手みたいだから私から依頼出すね

 神)受ける受けないは自由( `―´)ノ

 芽)ありがとうございます!ありがとうございます!

 葵)神様凄い!(/・ω・)/

 神)あ、もし質問とかあればこのグループラインで聞いてね

 神)何でも受け付けるよ♪

 神)ではでは


 女神様お優しい。


「ふぅ、緊張したわね」

「神様とラインするとか人類史上初じゃない?」

「これだけ返信に気を使う人もいないわね」

「貰ったアプリ開いてみようか」

「そうね」


 アプリを開くと、OPが流れる。アズルワルドの歴史の説明だ。私は本で読んだけど夕陽は興味深そうに見ている。アニメーション凝ってるなぁ。


 スタート画面を押すとどうやらチュートリアルのようだ。と言っても難しい操作とかは無く、クエストが表示されるので受けるかはい、いいえを選択してあとは指定されたクエストをこなすだけだ。

 どうやら現実で達成した時点でミッションクリアになり、ボーナス(結晶石)が貰えるらしい。5個集めると一回ガチャ。11連ガチャは50個で出来るしレアアイテム1個確定。アイテムは葵のアイテムボックスに送信されるので現実世界で使用可能と。なるほどー。


「チュートリアルのクエストは特別に結晶石10個ゲットできるって!いいね!」

「クエスト【今隣にいる人とキス】YES/NOってはぁ!?」

「YESっと」

「ちょちょちょちょおおおおおい!」

「初めては夕陽がいいって思ってたんだ///」

「それは嬉しいけどこんな状況でするの?もっとムードとかあるでしょ!?」


「夕陽」

「な、なに」

「目をつぶって」

「ホンキ?」

「は や く」

「わかった………ん」


 夕陽の唇柔らかい。耳真っ赤でかわいいし、ずっとしてられるわぁ。


「ん…んぁ………ぅん…………ん?………………って長いわ!」

「えーもう終わりー」

「なんか私が想像していたのと違う…」

「私はすごくよかったよ?」

「…私も」


 アプリを見るとミッションクリアになっている。


「ねぇねぇ夕陽ガチャ引いてみよう!」

「ちょっと待って。気を落ち着かせるわ…すぅ、はぁ。…まったくもう、女神様もとんでもない注文をしてくれたわね」

「でもこれがチュートリアルなら本番はどうなることやら」


 夕陽の顔がみるみる赤くなる。それをニヤニヤ見ながらガチャを引く。


「えーと…かき氷機とシロップトップ10+1種だって。へー地球の商品が出るんだ。夕陽も早く引いて!」

「はぁ、ちょっと待ちなさい…えーと、シャボン玉セットとヨーヨー……って子供か!!百均か!!」

「あはは!ハズレだね」

「はぁ、ついてないわね」

「芽衣と葵はどうだったかな?聞きに行こうか」

「そうね。確か芽衣って朝日より運のステータス高かったわよね?もしかしたらスーパーレアとか引いているかもしれないわね」

「ちゃんと私たちのアイテムが葵のアイテムボックスに入っているのかも確認しないと」

「じゃあ行きましょうか」


 部屋を出て隣の部屋を開ける


「葵―アイテムボックスの確認……あ」

「「え??」」


 ベッドで葵が芽衣に覆いかぶさってキスしているところを目撃してしまった。


「あ、お邪魔しましたー」

「ノックくらいして!?」


 めちゃくちゃ芽衣に怒られた。


「ごめん!」

「次からは気を付けてね?」

「うん、わかった。でね、私たちはもうガチャ引いたんだ。2人は何が出るかなーって」

「ちょっと待ってね。今引くから」

「朝日はやっぱりデリカシーが無いわね。さっきだって半ば強引に…」

「わぁーわぁーわぁー!その話は止めよう!?」

「ふふっ。そうなんだ。えーと私はホールケーキ(ショートとチョコ)だって」

「お、いいじゃんいいじゃん。葵は?」

「ポテトチップス(うすしお)とカラムーチョ」

「あーたまに食べたくなるよね」

「のりしおが良かった」

「え?何が違うのかしら?」

「は?全然違う」

「ご、ごめんなさい」


 葵の貴重な切れシーン


「葵―かき氷機とシロップ出してー」

「ん」



 かき氷機は…ふわふわとろ雪かき氷機だと!?あのお店とかでよくある台湾風の!?これはレアアイテムだ!みんなに伝えると喜んでくれた。


「えぇ!あのかき氷が食べ放題なの!?あれ値段が高くて滅多に食べられなかったから嬉しい!」

「大当たりじゃない!でかしたわ朝日!」

「ぐっじょぶ」

「ねぇねぇ早速やってみようよ!」

「あーでも付属している製氷カップで氷作んなきゃいけないよ」

「そっかぁ、じゃあ今日は氷作って食べるのは明日だね…」

「芽衣ドンマイ」

「うぅ…食べられると思ってたからショック…」

「最近のかき氷は、水とシロップをあらかじめ混ぜた氷を作るらしいよ」

「へぇ~作るのも楽しそうね!」

「よし、早速氷作ろう!私【ウォーター】の魔法で水出せるから!」


 製氷カップに芽衣が水を入れていく。芽衣の【ウォーター】で作った水を試しに飲んでみると凄く美味しい。

 芽衣が図書館でスキルについて調べてくれたらしく、曰く【ウォーター】の美味しさは使用者のMPの総量によって変わるようだ。

 芽衣のMP総量はスキル【MP上限アップLV5】でブーストしているので普通の人よりもかなり多い。だからこそこの美味しさなんだとか。

 水を入れたら次はシロップだ。


 えーと、種類は

 1位 いちご

 2位 メロン

 3位 レモン

 4位 ブルーハワイ

 5位 抹茶

 6位 みぞれ

 7位 マンゴー

 8位 オレンジ

 9位 ヨーグルト

 10位 バナナ

 女神イチ押し チョコ


「私はチョコって意外に食べたことないからこれにしようかな。女神様一押しだし。ところでみぞれって何味?」

「砂糖味。私はブルーハワイ」

「私は抹茶がいいです」

「うーん悩むわね…マンゴーにしようかしら」

「ねぇねぇ、製氷カップはいっぱいあるし、全種類作らない?」

「また芽衣は食い意地を張って」

「そんなんじゃないけど…」

「いいんじゃない?食べ切れなかったら別の日に食べればいいしさ」

「私も作ってもいいと思う」


 ワイワイ11種類勢いで作る。そしていざ冷凍庫に入れようとしたら衝撃の事実が。


「冷凍庫がない…だと…」

「これじゃ氷にならないよぉぉ」

「これは考えてなかったわね。冷蔵庫に冷凍室がないってこの世界じゃ普通なのかしら」

「うーんどうしようか。せっかくここまで作ったから食べてみたいよね」

「女将のサーシャさんに聞いてみる?」

「そうね」


 というわけでサーシャさんを探すとロビーにいた。


「サーシャさん!聞きたいことが」

「あら、朝日様。それに皆さんお揃いで、いかがしましたか?(うひょぉぉ!朝日様が声を掛けてくれたわ!!)


 ※日に日にサーシャの中では4人はアイドルのごとき存在になっております※


「冷凍庫ってありますか?水を凍らせたいんですけど…」

「それでしたら、厨房にございますよ」

「本当ですか?あのあの、迷惑でなければ使わせてもらえないですか…?」

「ええ、構いませんよ(芽衣様の上目遣い懇願たまりません!!)」

「ありがとう。サーシャ」

「今からご案内しますか?(葵様に名前で呼んでいただけたわ!嬉しい!)」

「是非、お願いいたしますわ」

「では、こちらです(夕陽様の笑顔ハァハァ)」


 サーシャさんに付いていく。サーシャさん対応が丁寧で大人の女性って感じでかっこいいなぁ。多分あの金髪は地毛っぽいし、いいなぁ。


「サーシャさん、お仕事を中断させてしまってすみません」

「気にしないでください芽衣様。皆様は大切なお客様ですから。これは何よりも大事な仕事なのです(こんな美味しいイベントを部下に任せるなんて勿体ないわ!)。ささ、こちらです」

「わざわざありがとうございます。葵、じゃあ入れてくれる?」

「ん」

「一応、どのように使うのかお聞きしてもよろしいですか?(あら、丸いカップ?というかどこから出したのかしら…)」

「えーとですね。この水を氷にしたら、砕いて食べるんです。これから暑くなってきますしとっても美味しいんですよ。あ、明日サーシャさんにもおすそ分けしますね!」

「まぁ、ありがとうございます(4人の手作り!?わーい)。ですが変わった食べ方ですね。そもそも氷を食べるなんて聞いたことがございません」

「実は私たちが以前暮らしていたところで流行っていまして」

「そうだったのですか。楽しみにしております」

「ええ、期待していてください」


 サーシャさんと軽く雑談しながら部屋に戻る。


「また何かございましたらいつでもお申し付けください」

「今日はありがとうございました。明日一緒に食べましょうね?」

「ぐふっ、う…うんん!かしこまりました。楽しみにしています(あぶねー可愛すぎて吐血するところだった…)。では、失礼いたします」

「おやすみなさーい」


 部屋に戻ると結構遅い時間になっていた。

 今日はいろいろあったなぁ。でも明日もイベントが多くて楽しそうだね。


運の値

芽衣>朝日>>>葵>夕陽

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ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
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