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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
南の混成魔王と白百合騎士団~学校通うよ!~
63/100

葵さんって実はすごい人!?

 獣人の男の子と女の子が私たちと一緒に旅をしたいみたい。

 どうやらこの街にママたちがいたときのお知り合い?


 ママたちは困り顔。


「えーと、私たちはこれから南の学校に行くからちょっと難しいかも?」

「学校?もしかして後ろにいる女の子の?」

「そうよ。私たちの子なの」

「え!お姉ちゃんたちの子供!?」

「マジかよ!うわー!かわいいな!」


 フェル君とリルちゃん?がこっちを興味津々で見てくる!

 挨拶しないと。


「こんにちは。ユアです」

「メア」

「俺はフェル!よろしくな!」

「リルはリルだよ。よろしくね。ユアちゃん。メアちゃん」


 二人が手を振ってくれたから手を振り返す。

 メアちゃんは緊張しているのか下を向いてる。


 朝日ママがもう一度二人に尋ねる。


「それで、私たちは南の街に行くんだけど、それでもついてきたいの?」

「ああ!」

「うん!」

「…お母さんとお父さんは?心配するんじゃない?」

「逆だぜ!父さんと母さんのために、俺たちは家を出たいんだ!」

「リルたちがいるから大きい依頼を受けられないの!」


 二人が一生懸命ママたちに説明してる。

 えとえと…どうやらフェル君とリルちゃんのママとパパは冒険者みたい。

 でも、二人が心配で家をたくさん空ける依頼は全部断ってて、フェル君とリルちゃんはそれがとっても嫌みたい。


 朝日ママたちは真剣に聞いている。


「もし俺たちがいなかったら今頃Sランクだったかもしれないんだ!」

「…ふむふむ。話はわかったよ!」

「確かに依頼を受けてもし子供に何かあったらと思うと不安ね」

「そうだね~」

「でもフェル君たちを預かるのってプレッシャー」

「そうね。朝日はどう思う?」

「うーん。一度フェル君たちのご両親に会いたいんだけどどうかな?」

「いいぜ!今日の6時くらいに帰ってくると思う!」

「それまでリルたちのお家に来て!いっぱいお話ししたいことがあるの!」

「いいよー!ユアとメアもいい?」

「私はいいよ!」

「私も」

「それじゃ、お邪魔しよっか」


 フェル君たちを先頭に歩いて行く。

 お家がいっぱいあるところに入って、その中でも大きな家に入る。


「わぁ!ひろーい!」

「へへっ!そうだろ!」

「リルたちのママとパパはこの街で一番の冒険者だもん!」

「前に来たときはリルちゃんが倒れていたからあまり見られなかったけど、すごいお家だね」


 すごく高そうな剣とか槍が飾ってある!

 お部屋も広くていいなー!


「すごいね!」

「そうだねー。前来たときよりも豪華になってる気がする」

「前って5年以上も前だぜ?」

「もうそんなに経つんだね~」

「ねえねえ。これ何?」

「ああ、これはな…」


 家にあるたくさんのマジックアイテムをフェル君とリルちゃんが教えてくれる。

 あっという間に時間が経って玄関から人が入ってきた。


 大きい男の人と女の人だ。

 男の人は大きな斧を、女の人は大きな弓を持っている。

 とっても強そう。あとフェル君たちと同じオオカミの耳が生えている。


「ただいま」

「あら?お客さん?」

「父さん!母さん!」

「ずっと前に話した朝日さんたちだよ!」

「ん?ああ!リルを助けてくれた命の恩人か!」

「ずっとお礼が言いたかったのよ。ありがとう」

「いえいえ!大げさですよ!」

「なぁ!父さん!俺たち朝日姉ちゃんたちと旅してみたいんだ!」

「はあ!?」


 フェル君のお父さんはビックリしてる。

 私も急にママが旅に出るって言い出したらビックリ…はしないかな?いつも急だし。


「そういえば…いつも言ってたな。朝日姉ちゃんたちのパーティーに入るって」

「でも心配ね…朝日さんたちはこの街を離れるのでしょう?」

「明日には南の街に行こうかと思っています」

「あ、明日か…」

「パパ!ママ!リルたち強くなったから!心配しないで!」

「そうだぜ!毎日二人で修行したらな!」

「むう…」

「朝日さんたちは?この子たちがついて行って迷惑ではない?」

「迷惑ではないですね。お母様とお父様が許可してくれるのであれば、責任を持ってお連れしますけど」

「それにいつでも葵の転移魔法で戻ってこられるわ」

「「転移魔法!?」」


 あれ?すっごく驚いている。

 葵さんはどや顔してる。

 もしかして葵さんってすごい人なのかな?


「週に一度この家に転移で二人を連れてくる。それなら安心のはず」

「もし旅に出るなら手紙を出そうかと思っていたが…転移魔法の使い手がいるのなら安否はすぐにわかるな」

「葵姉ちゃんすげえ!」

「葵お姉様!」

「ふふん」


 フェル君とリルちゃんに抱きつかれる葵さん。


「そういうことなら…お願いしてもいいかもしれないわね」

「うむ。いつか冒険をさせてみたいと思っていたが…いい機会かもしれんな」


 二人がこちらに向きなおって…頭を下げる。

 うわぁ!びっくり!


「息子と娘を…お願いしてもいいか?」

「お願いします」

「わ、わかりました!任せてください!」

「「やったあ!」」


 おわぁ。さすがのママたちも驚いているみたいだね。

 大人の人に頭を下げられるのは緊張するなー。


「よし!フェル!リル!今日は何食べたい!?好きなもん食べさせてやるぞ!」

「やった!」

「ステーキ!ステーキがいい!」

「朝日さんたちも一緒にどうですか?これからのことも聞いておきたいですし」

「いいよね?みんな」

「ええ」

「凄腕冒険者の食べるステーキ…おいしそ~」

「じゅるり」


 その日はフェル君家族と一緒に晩ご飯を食べた。

 とってもとってもおいしかった!

 最初は緊張したけど、Aランクの大変だったクエストとか、楽しかったクエストとかしてくれて面白かった!


 あと子育ての話でとっても盛り上がってた!

 私が全然泣かなかったお話はフェル君のパパとママも不思議そうに聞いていた。

 私って変わってるのかな?


 すっかり仲良くなって、フェル君たちはうちに泊まりに来てって言っていたけど、銀波亭のサーシャさんも待っているからって断った。


「いやー面白い家族だったね」

「フェンリルの子孫って称号がついているだけあって家族全員ステータス高かったわね」

「まだ10歳くらいだよね。あの二人。前見たときよりもレベルがすごく上がっててビックリ」

「才能は私たち以上」

「そだね。スキルポイントが500ずつ上がってるし、ステータスの伸びもいい。私たちのユアとメアちゃんも負けてないけどね!」

「メアもすごい?」

「すごいよ~。私たちは1レベル上がるごとにスキルポイント300ずつ増えるんだけどね、メアたちは500ずつ上がってるよ」

「勇者とかもそんな感じだったわね」


 私たちってすごいんだ!

 そろそろ魔法も覚えてみたい!


「ねえねえ。魔法はいつ覚えていいの?」

「ん?そういえば学校に行くなら魔法の一つや二つ覚えていった方がいいのかな?」

「試験で魔法使ってみなさい!とかあったら困るわね」

「そっか~。座って授業聞くだけじゃないのかもしれないよね~」

「異世界の学校だし」

「よし!じゃあ移動中に何かいい魔法覚えよう」

「やった!」

「メアはもう葵ママと考えてる」

「ええ!?いいなー!朝日ママ!夕陽ママ!一緒に私の魔法も考えて!」

「いいよ」

「今日はもう遅いから明日ね」

「はーい!」


 明日になったら魔法覚えられるんだ!

 うれしー!


 どんな魔法がいいかな?

 夕陽ママはいろんな武器が作れたり、炎を出しているのも見たことがある!

 あとお料理も上手だし、剣もすごい。


 朝日ママは…よくわかんない。

 コインを出したり消したり、帽子から鳥さん出したり…すごいけど意味あるのかなー?

 あ!でも重力?を操って高い高いしてくれたのは楽しかったなー!


 悩んじゃうね!




 魔法のことを考えてたらいつの間にか朝になっちゃったみたい。

 いつ寝たか覚えてないや。


 お宿でサーシャさんとお別れする。

 あれ?サーシャさん…泣いてる!?


「もう行ってしまうんですね」

「はい。また泊まりに来るので」

「いつまでもお待ちしております。あ、そういえば朝日様たちをお探しになられていた二人組の少女がいたのですが、お会いになりましたか?」

「女の子二人ですか?たぶん会ってないと思いますけど…」

「そうですか…北の街に向かったそうですが、どうやら入れ違いになってしまったみたいですね」

「どんな女の子ですか?」

「歳は朝日様たちと同じくらいだったかと思います。写真?というらしいのですが、絵とは違いまるで本物そっくりの朝日様たちが写っている紙を持って探していましたね。それにすこぶる剣の腕前が高いようで、噂では勇者様を弟子にしたとかなんとか」

「写真に…勇者を弟子にするくらいの高い実力…もしかして使徒?」

「可能性はあるわね」

「ロキさんの?全然来なかったけど、この街に来てたんだね~」

「鉢合わせると面倒」

「そだね」


 ???よくわかんないけど、あんまりいいお話ではないみたい。

 ロキ?使徒?知らない言葉がいっぱいだよー!

 メアちゃんも気になったようで葵さんに聞いている。


「ロキとか使徒って何?」

「あとで説明する」

「サーシャさん。その人たちの名前はわかりますか?」

「変わった名前だったのでもちろん覚えています。ミヤモトムサシとササキコジロウと名乗っていました」

「うわぁ…」

「宮本武蔵と佐々木小次郎ってあの有名な?」

「本物だったら剣の腕がすごいのは当たり前だよ~」

「会いたくない」

「だね。サーシャさん。もしまたその二人が現れたら私たちの行方は知らないってことで通してもらってもいいですか?」

「…わかりました!そのように」

「よろしくお願いします」


 名前を聞いたとたんママたちが変な顔になったから、よっぽど怖い人たちなんだろうなー。


 それからサーシャさんとバイバイして、フェル君たちのお家に向かう。


「お!いらっしゃい」

「今二人とも旅の準備をしていますから、もう少し待ってもらってもいいかしら?」

「はい」


 それから少ししてフェル君とリルちゃんが大きなリュックを持って出てきた。


「お待たせ!」

「おいおいフェル!リル!そんなに大きなリュックを背負ってたら何かあったときに動けないだろ!」

「だって!何日も移動するんだぜ!?服とかたくさんあったほうがいいだろ!」

「これでもリルたち減らしたんだよ!」

「はぁ…まったく…こっから教えなきゃいけないのか…」

「あ、大丈夫ですよー。葵よろ」

「ん」


 葵ちゃんがフェル君とリルちゃんのリュックを取ってそのままアイテムボックスの中に入れる。


 フェル君のパパママは口をあんぐり開けている。


「葵はアイテムボックスのスキルも持っていますから。どんなに大きな荷物でも保管できますよ」

「…何でもありだなこの子たちは」

「ええ。安心して任せられるわね。あなた」

「葵姉ちゃんすげー!」

「葵お姉様!」

「ふふん」

「では改めて。息子と娘をよろしく頼む」

「フェル?リル?週に一回は顔を出すのよ」

「わかってるよ母さん」

「はい。フェル君とリルちゃんをお預かりします」

「転移で南門まで行くので、驚かないでくださいね?」

「ああ」

「葵」

「ん」


 葵さんの転移で南の門まで移動する。


「おお。これが転移か」

「本当に一瞬なのね。便利な魔法。覚えたくてもスキルポイントが高すぎて覚えられないけれど」

「じゃあな。フェル。リル。楽しんでこい!」

「父さんと母さんみたいに強くなって帰ってくるぜ!」

「バイバイ!パパ!ママ!」


 こうして新しくフェル君とリルちゃんを加えた8人で南の街を目指す私たち。

 そんな中私はどんな魔法を覚えるかで頭がいっぱいだった。


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ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
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