表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
西の白銀竜王とロリコン勇者
26/100

ドキッ!脱衣UNO②

 さて、夕陽の制服をひん剥いたわけだけど…上下黒の、この世界に来るときに履いていたかわいいやつだ。眼福眼福。


「ふぅ…いい絶叫だった」

「葵!アイテムボックスに体隠せるものある!?」

「…かばんとか」

「この際何でもいいわ!」


 下着姿にカバンってマニアック過ぎない?このまま登校している夕陽を想像するとものすごくシュールだ。でも、登校するなら少しでも学生らしさがないと変だよね…手に持っているネクタイを眺める。


「…ネクタイは付けようか?」

「なんで!?」

「まぁまぁまぁ」


 無理やりネクタイを付けてあげる。うん。いいね!


「これは…目のやり場に困るのう」

「そのネクタイ?という品はとてもいいですね」

「うむ。かわいいぞ夕陽よ」


 ルコアさんにはネクタイが好評だ。ダハクさんは孫を見るような目で夕陽を見ているので問題ないかな?宗近さんは気を使って目をつむってくれているし、つなじいも見ようとしていないから変な展開にはならなそうだ。


「はぁ…もう絶対に負けられないわ」

「そうだねぇ。流石にこれ以上はね」

「そういえば、いつまで続くのでしょう?何回戦とか決めておいたほうが良くないですか?あと2回くらいにしておかない?」

「芽衣、女神様は誰かが全裸になるまで見たいそうだよ」


 ラインに書いてた。


「そんなぁ…」

「勝負はそうでなくてはいけません」

「そうですな。姫。中途半端に終わってしまうのが一番良くない」

「勝ち負けははっきりしたいの」

「まぁ、そうだね」


 皆乗り気だー。


「では、2回戦始めましょうか」

「はーい」


 シャッフルして全員に配る。今度は1位だったルコアさんスタートだ。

 台札は緑9。ルコアさんが緑1を出す。次の芽衣は青1、葵は青7…静かな立ち上がりだね。

 私の手札は赤3、青5、黄1と2と4と5、そしてドロー4だ。

 緑のカードが無いけど、今回はワイルドのドロー4がある。これを持っているだけで安心感がすごい。

 青5と黄5を出す。これで青のカードもなくなってしまった。

 ちなみに、夕陽は太ももの上にカバンを置いて体をブロックしながら座っている。


 さてさて。序盤は静かだけど、私はダハクさんとルコアさんを注視していた。

 なぜならお互いの手札をサインとかで知らせるかもしれないからだ。だが今のところ怪しいところはない…動くのは後半?


 それからも今回は数字札を出していくだけのかなり地味な流れになっていた。でも誰も記号札を持っていないなんてことはありえない。誰かが動いたら大きく動き始めるだろう。


 そしてお互いのカードが残り2~4枚になったところでルコアさんが動き出した。

 ルコアさんが左手を前に出した…これは不自然だ。サインかもしれない。


「赤のリバースです」

「我も青のリバースだ」

「ふふ。また私の番ですね。青8でウノです」


 左手を前に出すサインは青を出してほしいって意味かな?

 でもここで追及はしない。一番いいのは二人のサインを読み切って相手の手札を想像できるようになること!


 でもこれで竜コンビが出来ているのはほとんど確定。私も夕陽と組むことで戦力をイーブンに持っていきたい。

 周りにバレずに夕陽とコンタクトを取る方法…何かないかな?

 新しく取ったあのスキルを使うか…いや、あれ使っちゃったら勝ち放題だから流石に自重しよう…

 今回は一人で何とかして、3回戦になる前に何とかしてコンビを組む。これでいく。


 さて、ルコアさんのリーチだけど、左手は体より後ろに引いていた。つまり左手を前に出していた青ではないということ。今回は敢えて上がってもらい、左手を後ろにしたときは何色のサインなのか把握したいところだ。出せるカードが無くてドローされると何待ちだったのかわからなくなってしまう。


「赤の3だ」

「赤の6で上がりです」


 左手を体の後ろに移動するサインは赤待ちか。よしよし。

 それから葵と芽衣が上がり、私2枚、夕陽2枚、宗近さん1枚、つなじい1枚、ダハクさん5枚となっている。

 ダハクさんはルコアさんを勝たせるためなのか、序盤にカードを出さずに山札からどんどん引いていたのでまだカードが多い。


 私のカードだが黄2とドロー4だ。私の次は夕陽なのでドロー4の使いどころが難しかったけど、夕陽の口角が若干上がっている。これはドローカード持ってるな。宗近さんが残り1枚だからドローカードは多分なし。次出せるのはつなじいでその後ダハクさんだけど、ダハクさんは5枚も手札にある…色変えられるかな?持っているのは黄2だけど、違う色を指定したほうがいいかな?…まだワイルドカードが場に出たことはないし持っていてもおかしくない。


「私のターン!ドロー4!色は青でウノ!」

「私もドロー4よ!色は青でウノ!」

「8枚だって?不味いな…」

「ワシは無いから引くぞ」

「ワイルドカードで色を変えるとしよう。赤だ」


 よっしゃ作戦通り!


「黄2で上がり!」

「私も黄4で上がりよ!!」

「何!?残り1枚で自分の持っている色ではない青を指定したのか!?」

「フフフ…作戦だよダハクさん」

「朝日と同じことを考えていたわ」

「相思相愛だからね!」

「まぁ…そうね」


 これで残っているのは男だけだ。乙女たちの貞操は守られた!!

 最後まで残ったのは宗近さんだった。さっきの8枚ドローが最後まで効いた形だ。


「俺か…着物を脱げばいいのかな?」

「そうじゃろ」

「イケメンの脱衣キタ!!」

「わくてか」

「うわわわ」

「3人ともテンション高いわね…」


 宗近さんが着物をゆっくり脱ぐ。何だろう…色っぽいぞ。

 筋肉は程よくついている感じで細マッチョだ。下着はパンツ1枚でセクシー。


「…脱ぐと気持ちいいな」

「変態かお主。恥ずかしいとか無いのか」

「恥ずかしいところが無いからな」

「確かにきれいですね」

「日本だったらモテモテだよ。絶対」

「そうね。キャーキャー言われそうね」

「ふわぁ」

「芽衣の目の毒だからこっち向かないで」


 なんかイケメンすぎるからエロく感じないわ。テレビ越しにアイドル見てる感じ?

 テンションは上がるけど私には関係ないよな~みたいな。


「ちょっとトイレ休憩いいですか?夕陽も連れしょんしよう!」

「連れしょんとかいうな!…まぁいいわ」

「あ、私たちも行く~」

「ん」

「では小休止としましょうか」


 部屋を出てトイレに向かう。


「いやー緊張するねー」

「早く終わらせたいよ~」

「ダメだよ芽衣。何事も楽しまないとさ」

「そんなこと言ってもぉ」

「あ、そういえばさ、ダハクさんとルコアさん組んでるよ絶対」

「私も気づいた」

「え?どういうことかしら?」

「2人でサインを決めて、持っているカードを教え合ってるってこと」

「「!?」」

「それ言わなくていいの?」

「言ってもしらけるじゃん?それより、私たちも組んだほうがいいよ」

「そうね…条件はせめて同じにしないと」

「そうだね」

「じゃあ私と夕陽ペア、芽衣と葵ペアで3回戦から頑張ろう!」

「でもペア組んだところで何をすればいいのかしら?」

「あの二人は空いてる左手で色を教えてるみたいだったよ。左手を前に出したら青、後ろに下げたら赤。それ以外はわからなかったなぁ」

「なるほど…初めてのゲームなのにやるわね」

「言われてみればそうだね!何百年も生きているだけあるよ」


 いきなりこんな作戦を思いつくなんて凄いなぁ。負けてられない!

 それから私たちもサインを決めて部屋に戻った。私と夕陽のサインは簡単だ。使っていない手の指が1なら赤、2なら青、3なら黄、4なら緑、5ならドローカード所持。グーならドローカードなし。手を見えない位置に置けばまあバレないでしょ。


「お待たせしましたー」

「いえいえ。では早速3回戦始めましょうか」

「頑張ります!!」

「負けない」

「ふふ。どうでしょうね?」


 ルコアさんは余裕の表情だ。今度は私が1位を取る!

 私の手札は青8と9とスキップ、赤0、緑のリバースと黄の1と9。

 ドローカードは無いから左手をグーにしておく。夕陽は右手をパーにしているからドローカードありだ。

 台札が緑0でルコアさんが緑4を出してスタート。序盤はやはり静かな立ち上がり。動くのは後半だ。


 ドローカードが無いのはマズいのでカードをドローしながら手を揃えていく。

 4巡目で私の手札は青9とスキップ、赤0と9、緑9となった。


 結局ドローカードは手に入らなかったけどかなり上がりやすい手札。これはサイン通す必要ないね。


「ドロー2」

「ドロー2じゃ」

「ドロー2」

「ドロー2です」

「ドロー2。あぶな~」

「ドロー4。赤」

「……え?」


 ヤバい考え事しててあんま見てなかった。

 …あれあれえ?いっぱいあかんカードが捨てられていますよ?


「14枚ですね♪朝日♪」

「ごめんね?」

「初の10枚越えだな」

「うっそーーー!!」


 ヤバい!!これはオワタ!!

 仕方なく14枚引く。ドロー2とドロー4引いた。遅いよ!!


 それからルコアさん、夕陽、葵が上がり私は未だに手札がダントツで多い。

 いやいや落ち着け私。手札が多いのは悪いことじゃない。どんなことにも対応できるのだ。ドローカードも2枚あるし。数字もペアが3つもあるじゃないか!

 しかしさっきの流れ、宗近さんから始まって私までよく続いたな。くそぅ。

 



 そして結局その後波に乗り切れず負けてしまった…


「うぅ…私の貞操が…」

「貞操は奪われないから安心しなさい。ほら、ばんざいして」


 私の純白の下着が白日の下に!!


「朝日ちゃんの肌綺麗だよね~」

「羨ましい」

「本当ですね。美しいですね」

「姫も美しい肌をしているぞ」

「あら、ありがとう」

「わが主2人は美人でお似合いじゃの」

「そこは意見が合うな変態爺」

「朝日の肌が…私だけの朝日が…」


 夕陽がヤンデレ入ってる?まぁ浮気はしないからヤンデレだろうと関係ないけどさ。あ、私もネクタイだけ付けよう。どんな時でもおしゃれに気を使う系女子なのだ。


「私もカバン出して葵!!」

「ん」


 夕陽と同じようにカバンで体を隠しつつ座る。

 もう負けないよ!


「早く次いこー!!」

「やる気ね。朝日」

「では4回戦始めましょうか」


 やっぱりチーム戦の場合、ドローカード出すときは大量になる傾向にあるようだ。これは初めにドローカードを無理してでも引きに行ったほうがいいね。


 手札は赤3、青4、9、黄4、5、8、緑スキップとワイルドカード。

 私の番が回ってきたので1枚カードを引く。よし。緑のドロー2引けた。これでとりあえず一安心だ。


 その後手札を消化していって手札が青4、黄4と8、緑ドロー2、ワイルドに減ったところで再びドロー合戦が始まった。


「いくよ」

「ワシもじゃ」

「ドロー2」

「私もです」

「ごめん!葵ちゃん!」

「ん」


 今回は葵で止まった。葵が10枚引く。

 しかしまた宗近さんから?しかもまるで準備が整ったと同時に攻めてきた印象を受ける…

 まさか……宗近さんとつなじい、竜コンビの4人を見ると……ニヤっと笑った!!


 確信はないけどもしかして…この4人組んでる!?


次話私用があり、2~3日更新出来ません。

申し訳ないです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
こちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ