表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
西の白銀竜王とロリコン勇者
24/100

人の限界

 さて、今日もダハクさんとの訓練だ。

 勇者御一行はついに山を下り始めたようだ。あと数日でここに来ちゃうね。


 十分出来ることはやったから、あとは出たとこ勝負なんだけど、一つ問題があった。

 レベルが99から上がらないのだ。今までも少しずつレベルが上がりづらくなってきていたのだけれど、それにしても遅い。もしかしてここが限界なのだろうか?


 でもダハクさんもルコアさんも勇者も100越えてるんだよなー。種族的な問題なのかしら。

 ダハクさんと剣を交えながら質問してみる。


「ダハクさん、レベルが上がらなくなってしまったんですが、ダハクさんは99レベルからすぐに100レベルに上がりましたか?」

「む?覚えてないな…」

「そうですか。なかなか上がらないんですよ」

「よし。いったん休憩にして姫に聞きに行こう」

「ありがとうございます!」


 皆でルコアさんに会いに行く。

 最近は私室にいることが多いのでまずはそこに向かう。

 ドアをノックして確認すると、どうぞと声が返ってきた。


「失礼します!」

「あら、皆さんで休憩ですか?ちょうどいいです。頼まれていたものが出来ました」


 ルコアさんの机の上に、私が頼んでいたサングラスが4つ置かれていた。


「ありがとうございます!これで正体バレと光魔法の防止になります!」

「これくらいはお安い御用ですよ」


 私たちはこの戦いが終わった後、街に戻るつもりだ。

 しかし、西の街は勇者たちも住んでいるので、もしばったり街で鉢合わせてしまうと大変面倒なことになってしまう。

 そこで顔がわからないようにサングラスをかけることにしたのだ。ついでに光魔法のフラッシュ防止にもなるのだ!


「朝日が星型、夕陽が月形、芽衣がハート型、葵が四角でしたね。どうぞ」

「おぉ!かっこいい!」

「かっこいい?恥ずかしいの間違いじゃないかしら」

「ハートはやっぱり変だよ…」

「大丈夫。かわいい」

「葵だけ普通でズルい…」

「まぁまぁ。とりあえずかけてみようよ!」


 それぞれ手に取ってつけてみる。

 うはっ!芽衣が愉快すぎる!


「ハートのインパクト凄いね!!」

「この人に話しかけられたら逃げるわね」

「かわいい」

「うぅ…」

「葵はヒットマンみたいね」

「強者感」

「自分で言うな」

「皆さんとてもお似合いですよ」

「ルコアさん!ありがとうございます!」

「「ありがとうございます」」

「うぅ…ありがとうございます」

「ふふふ。それで、あなたたちの用は何ですか?」


 あぁ!用があったのをすっかり忘れていたよ。


「そうでした!ルコアさんに聞きたいことがあって来ました」

「あら、なんでしょうか」

「ルコアさんは100レベルになった時のことを覚えていますか?」

「100レベルですか…うーん昔のこと過ぎて覚えていませんね」

「そうですか…」

「どうかしたのですか?」

「はい。レベルが上がらなくなってしまって」

「なるほど。ユリレーズ様に聞いてみてはどうでしょう」


 女神様のこと忘れてた!!


「聞いてみます!」


 ラインを開く。


 神)(´・ω・`)

 朝)ごめんなさい…

 神)いや、いいんだけどね

 朝)それでレベルについてなのですが…

 神)人族はLV99でストップするよん

 神)ただし!

 朝)ただし?

 神)100を超える者もいる

 朝)条件があるのでしょうか

 神)そうだよ

 朝)教えていただいてもいいですか?

 神)いいけどータダじゃなー

 朝)出来ることなら何でもします!

 神)ん?

 神)今何でもって言った?

 朝)お手柔らかに…

 神)そうだなー

 神)じゃあ今日の夜に皆で脱衣UNOやって!

 朝)脱衣UNO!?

 神)そうそう。剣たちの親睦会も兼ねてゲームしようって言ってたじゃん

 神)それやって!

 朝)わかりました!やります!

 神)お!いいねいいね!

 神)ルールはラインのノートに書いておくからね。楽しんでね

 朝)はーい


 うん。面白いことになったな。


「というわけで、夜に脱衣UNOをやります」

「どういうわけ!?」


 ラインのやり取りを見せる。


「なんで即答しているのかしら…」

「だって面白そうだし…」

「男の人もいるんだけど!」

「いいじゃん芽衣。男って言っても竜と剣だよ?人じゃないから大丈夫だよ」

「大丈夫じゃないよ!?」

「まぁまぁ、私たち4人にダハクさん、ルコアさん、つなじいに宗近さんで8人もいるんだよ?脱ぐことにならないって!」

「…そうかなぁ?」

「そうだよ!約12%だよ?余裕だよ余裕」

「うぅ…わかった…」


 ちょろいわー。


「では皆さん、今日は訓練を早めに切り上げませんか?これ以上レベルが上がらないということはわかったのですから」

「そうですねー。そうしますか」

「じゃあ私はちょっと偵察に行ってくる」

「偵察?どこに?」

「勇者たちのステータスの最終確認」

「最後に街で確認してから1か月経つし、確認しておくべきか」

「そうですね。一応魔物には勇者との戦闘は避けるように指示を出していますが、全員が命令を聞いているわけではないですから」

「聞かない魔物もいるんですか?」

「正確には、知能が低いので忘れてしまう魔物ですね。ゴブリンとか、オークとか」

「ああ。なるほど」

「なので、もしかするとレベルが上がっているかもしれないですね」

「葵ひとりで大丈夫?」

「転移で行くから一人のほうがいい。バレそうになったらすぐ転移で戻る」

「そういうことなら任せようかな」

「ん」


 葵がいたはずなのに今は消えている。転移したのだ。行動速いな!

 そして待つこと5分。葵が戻ってきた。


「どうだった?」

「ヤバい幼女がいた」

「ん?3人じゃないの?」


 勇者と、男の人1人と聖女だよね?パレードも3人だったし。


「もう1人、小さいのがいた。しかも100レベル越えてる」

「「「えええ!?」」」


 100越えですと!?勇者でもない小さい子が!?

 葵にステータスを書いてもらう。


「105レベル…人の理を外れし者?普通じゃないわね」

「称号3つもあるよ…初めて見た」

「人でもレベル100は越えられるって証明になったね。見た目はどうだったの?」

「小学生くらいの女の子。恰好は魔法使い」

「ステータスとスキルも完全に魔法特化だね」

「うーん考えていた作戦変更しなくちゃね」


 私と夕陽が勇者と戦い、葵がライドを抑えつつ聖女の回復をスキル【妨害魔法】で止める。芽衣は全体の回復って作戦だったんだけれども。


「私が幼女を抑える」

「葵が?」

「この幼女に魔法を撃たせたら戦況がすぐにひっくり返りそうだから」

「確かに、この【複合魔法】とか危ない予感しかしないわね」

「…というか葵大丈夫なの?かなり格上だけど。しかも仕事多いし」

「いける」

「葵ちゃんが大丈夫って言うなら絶対大丈夫!」

「そうね。任せたわよ」

「ん。あと、勇者が【二刀流】のスキル覚えてた」

「やっぱりかぁ。そんな予感はしてたから夕陽と二刀流の訓練してみたけど。正解だったね」

「私が創った火の剣と、もともと勇者が持っていた光の剣ね」

「変わっていたのはそれくらい?」

「ん」


 うん。かなり予想外だったけど…なるようになるさ!


「それじゃあ、UNOやっちゃう?」

「やるのね…」

「不安だよぉ」

「ん」

「あら、作戦会議は終わったのですか?」

「はい!」

「では、娯楽室に移動しましょうか」

「「「「はーい」」」」


 さて、第一回。脱衣UNO始まるよー!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
こちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ